最近、「SIMフリー」や「SIMロック」といった言葉をよく耳にするようになりました。
かつてはSIMフリー端末を海外から個人輸入したりするのが主流でしたが、2011年からはドコモは原則SIMロック解除に対応、さらに、GoogleによるNexusシリーズの直販や、最近では日本のApple StoreでもSIMフリー版iPhoneの販売を開始し、それに対応する格安SIMカードも数多く登場しています。
ということで、SIMフリーのスマートフォンやタブレット端末で使用できる注目のSIMカードの情報を集めてみました。
使わなければ維持費0円という破格なサービスも登場しているので、自宅で眠っている端末もいつか役に立つ日がくるかもしれませんので、ぜひチェックしてみてください。
今回ご紹介するSIMカードはこちらの6種類です。
- 使わなければ0円!日本通信「b-mobile 3G・4G 基本料0円SIM」
- 使い方に合わせて3つのプラン!日本通信「b-mobile スマートSIM」
- データ通信が無料!音声通話もできる日本通信「スマホ電話SIM フリーData」
- 安い!月々490円!DTI「ServersMan SIM LTE」
- 3枚のSIMカードを使い分け!OCN「OCN モバイル ONE」
- 使いたいときだけ高速化!IIJ「IIJmio ウェルカムパック」
まず、大手3キャリアの主なパケット定額サービスの料金をおさらいしてみたいと思います。
- ドコモ「Xiパケ・ホーダイ ライト」 : 月額4,935円(3GB)
- ドコモ「Xiパケ・ホーダイ フラット」 : 月額5,985円(7GB)
- ドコモ「Xiパケ・ホーダイ for iPhone」 : 月額5,460円(7GB)
- KDDI「LTEフラット」 : 月額5,985円(7GB)
- ソフトバンク「パケットし放題フラット for 4G LTE」: 月額5,460円(7GB)
- ソフトバンク「パケットし放題フラット for 4G」 : 月額5,985円(7GB)
この料金から割引やキャンペーンでさらに安くなる場合もありますが、このほかにも基本使用料やspモードなどのISP料金もかかります。
パケット定額だけで5,000円近くするので、改めて冷静に確認するとけっこうな金額ですよね。
今回ご紹介するSIMカードは、携帯電話会社から出ている商品ではなく、「MVNO」と呼ばれる仮想移動体通信事業者が販売しているSIMカードです。
携帯電話会社のサービスよりも通信速度を抑えることで、低価格化を実現。日本通信をはじめ、多くのMVNO事業者からさまざまなSIMカードが登場しています。
ズバリ、製品名の通り、使わない月は維持費が0円のSIMです。使ったとしても、1GBまでなら月額3,780円で使用することができます。通信速度の制限はありません。
音声通話はできませんが、例えば旅行などに出かけるときだけタブレットを使いたいという場合に最適です。
通信量が1GBに達するとその月はデータ通信ができなくなりますが、同じ料金(3,780円)を追加で支払うとさらに1GBのデータ通信が可能になります。
・サービス内容
- 初期費用 : 3,150円
- 月額料金 : 0円〜3,780円
- 音声通話 :×
- SMS : ×
- 利用する通信ネットワーク : NTTドコモの3G/LTE
- SIMカードサイズ : 標準SIM/microSIM
- 最低利用期間 : なし
・こんな方にオススメ
普段はあまり使わないけど、旅行のときにタブレットで地図や観光情報を見たい!という方
・公式ウェブサイト
基本料0円SIM | b-mobile SIM
・販売取扱店
日本通信 JCI BM-MCYDZL-1GBM [b-mobile3G・4G 基本料0円 通信SIM マイクロサイズ]|ヨドバシ.com
ヨドバシドットコムと全国のヨドバシカメラで販売しています。
「b-mobile スマートSIM」は、利用シーンに合わせて3つのプランが選択できます。
プランの変更も可能なので、自分がどれくらい使うか分からないという場合はまず980円プランで始めてみましょう。
・「月額定額980」
- 月額料金 : 980円
- 通信速度 : 上り・下りともに最大150kbps
- 利用可能なデータ通信量 : 制限なし
- 制限事項 : 動画再生や連続したデータ通信は利用不可
・「月額定額1980」
- 月額料金 : 1,980円
- 通信速度 : 速度制限なし
- 利用可能なデータ通信量 : 月ごとに1GB
- 制限事項 : 利用可能通信量を使い切った場合、上下とも150kbpsへ制限
・「月額定額2980」
- 月額料金 : 2,980円
- 通信速度 : 速度制限なし
- 利用可能なデータ通信量 : 月ごとに2GB
- 制限事項 : 利用可能通信量を使い切った場合、上下とも150kbpsへ制限
SNSやメールなどでの使用なら、150kbpsという通信速度でもあまり困ることはないと思います。地図アプリを使いたい時や、撮影した写真をメールで送りたいといった、一時的に速度が必要な場合は、高速化できるオプションサービスも用意されています。
・高速化オプション「Turbo Charge」
- 100MB : 315円
- 500MB : 1,260円
以下のサービス内容は、3つのプランとも共通です。
・サービス内容
- 初期費用 : 3150円
- 音声通話 :×
- SMS : ×
- 利用する通信ネットワーク : NTTドコモの3G/LTE
- SIMカードサイズ : 標準SIM/microSIM
- 最低利用期間 : なし
・こんな方にオススメ
ガラケー(フィーチャーフォン)と2台持ちをしたい!という方
・公式ウェブサイト
スマートSIM 月額定額 | b-mobile SIM
・取扱販売店
b-mobileオンラインストア b-Market
日本通信 bモバイル スマートSIM 月額定額 980円 : Amazon.co.jp(アマゾンパッケージ)
このほか、ヨドバシドットコムや全国のヨドバシカメラでは「ヨドバシカメラ専用パッケージ」の販売もしています。
先日発表されたばかりの「スマホ電話SIM フリーData」は、音声通話も使えるSIMカードです。
月額1,560円で、最大通信速度200kbpsまでのデータ通信が無料で使い放題!高速通信のオプションも用意されています。
通話料は30秒あたり20円、無料通話は含まれていません。
・サービス内容
- 初期費用 : 3,150円
- 月額料金 : 1,560円
- 音声通話 : ○
- SMS : ○
- 下り(ダウンロード)通信速度 : 最大200kbps
- 上り(アップロード)通信速度 : 最大200kbps
- 利用する通信ネットワーク : NTTドコモの3G/LTE
- SIMカードサイズ : 標準SIM/microSIM/nanoSIM
- 最低利用期間 : 5ヶ月
- MNP : ○(ただし、b-mobileオンラインショップで販売されたパッケージもののみ)
最大200kbpsでのデータ通信は無料ですが、高速化できるオプション「3GB 高速データオプション」も用意されています。月額1,560円で3GBまで高速通信が可能です。
また、一時的に高速化する「Turbo Charge」(315円/100MB)の利用も可能です。
・こんな方にオススメ
電話としても使いたいけどデータ通信もしたい、だけどコストは抑えたい!という方
・公式ウェブサイト
スマホ電話SIM フリーData | b-mobile SIM
・取扱販売店
b-mobileオンラインストア b-Market
日本通信 bモバイル スマホ電話SIM フリーData マイクロSIM : Amazon.co.jp
このほか、全国のヨドバシカメラなどの家電量販店やPCショップでも販売しています。
150kbpsと低速ながら、月額490円という圧倒的な安さが魅力のDTI「ServersMan SIM LTE」。つい先日、料金は据え置きのまま、最大100kbpsだった通信速度を1.5倍となる最大150kbpsへと増速化しました。
SMSオプションも用意されているので、LINEなどのSNSサービスの利用も可能です。
・サービス内容
- 初期費用 : 3,150円
- 月額料金 : 490円
- 音声通話 : △(IP電話サービスオプション 315円/月)
- SMS : ○(150円/月)
- 下り(ダウンロード)通信速度 : 最大150kbps
- 上り(アップロード)通信速度 : 最大150kbps
- 利用する通信ネットワーク : NTTドコモの3G/LTE
- SIMカードサイズ : 標準SIM/microSIM
- 最低利用期間 : なし
・高速化オプション「SiLK Sense」
設定画面であらかじめ登録したアプリの起動を感知し、そのアプリの起動時のみ自動で高速通信モードに切り替えることが可能です。
- 100MB : 263円
- 500MB : 1,315円
- 1GB : 2,630円
・こんな方にオススメ
とにかく安く使いたい!という方
・公式ウェブサイト
ServersMan SIM LTE:【dream.jp】(購入の申し込みもこちらからです)
OCNが提供する「OCN モバイル ONE」は5つのコースから選択できます。あらかじめ決められた通信容量まで高速通信が可能です。
・選べる5つのコース
- 30MB/日:980円/月
- 60MB/日:1,480円/月
- 1.0GB/月:1,260円/月
- 2.0GB/月:1,580円/月
- 7.0GB/月(最大通信速度500kbps):1,980円/月
それぞれのコースに設定された容量までは、最大通信速度112.5Mbpsで通信が可能です(7.0GBコースのみ最大通信速度は500kbps)。1日(1月)の通信量が設定された通信量に達した場合、当日(当月末日)の23時59分まで最大200kbpsに制限されますが、翌日(翌月)には速度制限が解除されます。
1.0GBコースと2.0GBコースは、容量追加オプションとして、0.5GBあたり525円で通信容量を追加(高速化)することができます。
また、60MBコースと2.0GBコースは、3枚のSIMで通信容量を共有できる「容量シェアSIMタイプ」コースにも対応しています。複数の端末で最大3枚までのSIMカードを使うことができます。ただし、SIMカードはmicroSIMサイズのみとなっています。
・サービス内容
- 初期費用 : 3,150円(パッケージ料金)
- 音声通話 : △(050plusとセットになったパッケージ商品あり)
- SMS : △(12月中旬より提供予定)
- 利用する通信ネットワーク : NTTドコモの3G/LTE
- SIMカードサイズ : 標準SIM/microSIM/nanoSIM
- 最低利用期間 : なし
・こんな方にオススメ
お父さんはスマートフォン、お母さんはタブレット、お子さんはゲーム機で使いたい!という方
・公式ウェブサイト
OCN モバイル ONE | OCN プロバイダ
・取扱販売店
OCN モバイル ONE申し込みサイト
NTTコミュニケーションズ OCN モバイル ONE マイクロSIMパッケージ : Amazon.co.jp
このほか、楽天市場・ヨドバシドットコム・NTT-X Sroreなどのショッピングサイトから購入することができます。
「月○○MBまで高速通信が可能」といったサービスが主流ですが、IIJmio ウェルカムパックは、使いたい時だけ通信速度を高速化することができます。
あらかじめ500MBまたは2GBの「クーポン」がバンドルされており、そのクーポンを適用している間だけ高速通信が可能です。SIMカードを最大3枚持つことができるファミリーシェアプランでは、クーポンを各SIMで共有することもできます。
・「ミニマムスタートプラン」
- 月額料金 : 945円
- SIMカード : 1枚まで
- 通信速度(通常) : 最大200kbps
- 通話料(クーポン適用時) : 下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps
- バンドルクーポン : 500MB
・「ライトスタートプラン」
- 月額料金 : 1,596円
- SIMカード : 1枚まで
- 通信速度(通常) : 最大200kbps
- 通話料(クーポン適用時) : 下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps
- バンドルクーポン : 2GBMB
・「ファミリーシェアプラン」
- 月額料金 : 2,688円
- SIMカード : 最大3枚まで
- 通信速度(通常) : 最大200kbps
- 通話料(クーポン適用時) : 下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps
- バンドルクーポン : 2GBMB
以下のサービス内容は3つのプランとも共通です。
・サービス内容
- 初期費用 : 3,150円
- 音声通話 : ×
- SMS : ○(147円/月)
- 利用する通信ネットワーク : NTTドコモの3G/LTE
- SIMカードサイズ : 標準SIM/microSIM/nanoSIM
- 最低利用期間 : 課金開始月の翌月末日まで
・こんな方にオススメ
普段は速度が遅くてもかまわないけど、動画再生などのときだけ速度アップしたい!という方、家族で使い分けたい!という方
・公式ウェブサイト
mio高速モバイル/D | IIJ mimo
・取扱販売店
IIJmio ウェルカムパック (標準SIM) : Amazon.co.jp
IIJmioウェルカムパックはAmazon.co.jpより購入することができます。
このほか、「IIJmioウェルカムパック for イオン」を全国のイオンで、「IIJmioウェルカムパック for BIC SIM」を全国のビックカメラ・ソフマップ・コジマで販売中です。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したものはごくごく一部で、紹介しきれないSIMカード商品もまだまだたくさんあります。
最低利用期間が設定されていないSIMカードも多いので、もし気になる商品がありましたらぜひ試してみてください。
ただし、同じパッケージでも、利用できる期限や容量、SIMカードサイズなどの違いもあるので、ご購入の際はお気をつけ下さい。