SiriじゃないよLycopeneだよ!
だからトマトなのかな??
iPhoneで大人気の音声アシスタントサービス、Siri。スマホに向かって話しかけると何でも答えてくれて、とても便利そうです。
これに対し、AndroidにはGoogle Nowがあります。
通常は検索ボックスに描かれたマイクのアイコンを押して音声検索に使われるかと思いますが、実は意外となんでもできます。
『Lycopene』もそんな音声アシスタントサービスの一種。しかもこちらはバックグラウンドに待機するので、「Google Now」のようにアプリを起動しなくても使えます。
アプリを起動するとこのような画面になります。
左上のマイクのアイコンをタップすると音声認識がスタートし、その隣の一時停止を押すまで常駐して待機します。
あとは端末に向かって話しかけるとその言葉を解析し、アプリが応答します。
歯車のアイコンから設定に入ると、PCと連携する際必要なIDと、Twitterアカウントをアプリに紐付けることができます。
Twitterアカウントを紐付けると、アプリに向かって「タイムラインをチェック」などと発言した際にアプリがTLを読み上げてくれたりします。
PCと連携すると、本アプリを介して連携したPCを音声コントロールできるようになります。これには専用のPCクライアントソフトが必要になりますが、exe形式のためMacでは使えませんでした。
PCとの接続方法はこちらを参考にしてください。
こちらは本アプリのPVです。ウェブ検索からメールの作成、ページのスクロール、更には音声読み上げ、メモやアプリの起動、簡単な会話まで、なんでもござれ。
「~を調べて」や「~って誰?」で検索したり、「ここはどこ?」でマップが起動、「周辺のコンビニ」でマップを検索、また「◯時◯分に起こして」でその時間にアラームを指定もできるようです。
屋外で電話でもないのにスマホに向かって喋るのは抵抗があるとお考えの場合、発想を転換しましょう。充電台に載せたままなんでもできます。
まるで有能な秘書を雇ったみたい。
本アプリに命令できる音声コマンドはこちらに纏められています。
手動で停止するまでバックグラウンドで待機し続けるためハンズフリーで扱うこともでき、色んな場面で活躍しそうですね。
昨今話題を集めつつある”スマート家電”に対する要望として最も多いのが音声認識、ハンズフリー操作だという統計もあるそうです。特に高齢者を中心として、複雑な操作や面倒な設定のいらない音声操作は人気が高いのだとか。家庭内で使う白物に対する要望が最も多いらしいですが、スマホなら居間でも寝室でも書斎でもお風呂でもトイレでも電車でも公園でもどこでも使えますね。
買ったはいいけど使い道がイマイチわからず充電台に乗せっぱなしのタブレットとか置いてあるお宅でもぜひお試しいただきたいアプリです。ウェブ検索が使えるので、天気予報やTV番組表、地図検索、新聞やニュースなど幅広い用途で活躍すると思いますよ!
というわけで、今度は記事タイトルの通り「AndroidはAndroidに命令できるか?」試してみました。
・【OCTOBA】AndroidApp『音声パートナー Lycopene』 |YouTube
というわけで、今度は記事タイトルの通り「AndroidはAndroidに命令できるか?」試してみました。
何をしてるのかというと、下の画像のようにしました。
右が本アプリを起動中のNexus 5、左が『N2 TTS』を起動中のXperia Zです。
つまり、AndroidのTTS(テキストトゥスピーチ、テキスト読み上げエンジン)を使って命令文を音声に起こし、それを『Lycopene』に聞かせたわけです。
こちらは率直な感想として「成功率がとても低い」です。僕の耳にはそこそこ流暢な日本語として届いていた言葉が、Androidのマイクにとっては周囲の雑音と変わらないのでしょうか、”言葉の意味を理解しない”というより”認識していない”ことが多く、そもそも聞こえてすらいないんじゃないかってくらい反応しない時がありました。
また人間の声であれば1メートルくらい離れていても余裕で届きますが、TTSを使った場合スピーカーとマイク部分をほぼくっつける程近づけてもこの結果でした。
例えば、テレビやラジオをつけたまま本アプリを使う際に誤作動が起こる可能性が低いのであればこれはデメリットではなくメリットといえるかもしれません。
Android 4.0から搭載された「フェイスアンロック」が写真や似顔絵でも認識してしまったり、iPhone5sの指紋認証を猫の肉球で解除できたりといった実例もありましたし、「ロボット同士が音声会話する時代」にはまだちょっと時間が必要なのかもしれませんね。色んな意味で。