【Androidニュースのまとめ】 2013年12月28日 ~ 2014年1月10日
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米ラスベガスで7日より世界最大級の家電見本市「2014 International CES」(以下、CES)が開催され、その前後の期間も含めて各国のメーカーから様々な新製品・新サービスの発表があった。
今回は主にメーカー別に新発表をまとめてお伝えしたい。
Xperia Z1 Compact
ソニーは様々な製品・技術・サービスをCESで発表したが、その中でスマートフォンやタブレットに関連する内容をピックアップすると、まずは「Xperia Z1 f」を「Xperia Z1 Compact」の名に変更し、各国で2月以降順次販売開始すること、そして、「Xperia Z1」が若干の仕様変更を施されて米国で通信事業者T-Mobileから発売になることが挙げられる。米T-Mobile向けXperia Z1はオーディオ端子の位置が変わるなど、一部設計に変更がみられる。
次に健康・フィットネス製品としてソニーが開発したリストバンド型のスマートウェア製品が挙げられる。この分野は最近各社が製品化を進めているもので、ソニーからも登場することになった。腕、もしくはそれ以外の場所に装着し、歩数や移動距離といった活動量を記録・管理できる製品で、スマートフォン向けに専用のLifelogアプリも開発されている。面白いのはセンサー等を搭載した本体が「Core」としてリストバンドと分離するため、様々な使用形態をとれることだ。
リストバンドとCore
音響関係ではソニーはハイレゾ対応を進めているが、ワイヤレススピーカーにもハイレゾ対応モデルを導入する。「SRS-X9」はハイレゾ音源に対応した初のワイヤレススピーカー。ただし、ハイレゾ音源再生はDLNAもしくはUSB接続時しか対応しない。さすがにBluetooth接続時のハイレゾ音源再生には対応していないが、色々と便利な機能も供える。まず、単体で「Music Unlimited」「Pandora」「Spotify」「radiko.jp」などのサービスを利用できる。また、非ハイレゾ音源の圧縮音源データでもアップサンプリング、ビット拡張によって高音質化を図る「DSEE HX」を利用できる。
SRS-X9
最後にプレイステーション関係だが、ソニーはクラウド技術を活かしたストリーミングゲームサービス「PlayStation Now」(以下、PS Now)を発表した。このPS Nowは最終的にPS3/PS2/PSのゲームをインターネット回線経由でストリーミングで提供するサービスで、PS3/PS4/PS Vitaのほかスマートフォン、タブレット、テレビ、PCなどの様々な機器で利用できる。まずは今夏より米国でサービス提供が始まる予定で、最初はPS3タイトルの提供から始まり、対応機器はPS4からとなる。
このPS NowはPS3/PS4/PS Vita以外の一般的な機器でもプレイステーションのゲームをパッケージ無しでストリーミングで楽しめることに大きな意義があり、プレイステーションの世界に触れられる機会が大幅に増える。これにより新規ユーザーの開拓が期待できるほか、既存ユーザーにとっても便利な時代が訪れることになる。
PlayStation Nowのロゴ
台湾ASUSTeK Computer Inc.(以下、ASUS)も複数のAndroid搭載製品を発表している。まずは「PadFone mini」。PadFone miniはコアとなるスマートフォンをタブレット型のドッキングステーションにセットすると、タブレットとしても使えるという一台二役、2スタイルで利用できる製品。今回のPadFone miniはスマートフォン側が4インチ、ドッキングステーション側が7インチのディスプレイを搭載する。ASUSの製品は日本でも多くが発売されているので、登場が期待される。
PadFone mini
次に「ZenFone」シリーズだ。ZenFoneシリーズはASUSの新しいスマートフォン・ラインナップで、エントリークラス向け製品となる。ハイエンド端末と比較してスペックが劣る分、低価格で提供される。また、カラーラインナップが豊富な点も特徴。
しかも、ディスプレイサイズを1インチ刻みで3モデル導入する。4インチのZenFone 4、5インチの5、6インチの6だ。また、普通の鉛筆、ペンなどの一般的なペンで入力できる「PenTouch」や手袋でも操作ができる「GloveTouch」機能という魅力的な機能も搭載する。
ZenFone 4
PenTouch機能
最後に「Transformer」シリーズだが、WindowsとAndroidを搭載し、わずか4秒程度で切り替えできる「Transformer Book Duet TD300」が発表された。この製品は「TransBook Trio」のユーザーには目新しくないはずだが、ディスプレイ部分とキーボード部分を分離合体できる製品で、ディスプレイ側は単体でタブレットとしても使える。
Transformer Book Duet TD300
韓国LGエレクトロニクスも様々な製品を発表しているが、ここではモバイルフォトプリンター「Pocket Photo 2.0」とリストバンド型活動量計「Lifeband Touch」、心拍数を測れる「Heart Rate Earphone」を紹介したい。
Pocket Photo 2.0は初代Pocket Photoの後継機で、3色のカラーバリエーションが用意される小型軽量のプリンター。ZINKフォトペーパーを使って印刷するのでインクカートリッジが不要な点が特徴。また、スマートフォンとはBluetoothを使って接続する。若干サイズが違い、デザインも違うが初代とは大きな違いはないが、今回の製品の方がデザインが万人向けかつ洗練されているため、より魅力的だろう。
Pocket Photo 2.0
「Lifeband Touch」は腕に装着するアイテムで、歩数、移動距離、消費カロリー等を記録できる。データ管理はスマートフォン向けアプリでもできるほか、スマートフォンとの連携によって着信があったときに知らせたり、履歴を確認するようなこともできる。「Heart Rate Earphone」はイヤフォン内部に高性能センサーを搭載し、心拍数、最大酸素摂取量などを計測できる機器。もちろん普通に音楽を聴くイヤフォンとしても使える。
Lifeband Touch
Heart Rate Earphone
中国Lenovoは、Androidを搭載したディスプレイ「ThinkVision 28」を発表した。28インチ・ディスプレイで、PC等のモニターディスプレイに使えるほか、Androidを搭載し、タッチパネルも備えるので、大型のAndroid端末としても利用することができる。
ThinkVision 28
スマートフォンはLenovo初のLTE対応スマートフォン「Vibe Z」のほか、「S930」「S650」「A859」が発表されている。
Vibe ZはAndroid 4.3、Snapdragon 800、メモリ2GB RAM、ディスプレイは約5.5インチのフルHD-IPS液晶などのハイエンド端末。それ以外の3機種はエントリークラス、ミドルエンド向け端末。
Vibe Z
中国Huawei(ファーウェイ)は6.1インチスマートフォン「Ascend Mate2 4G」などを発表した。Ascend Mate2 4Gは6.1インチのIPS液晶を搭載するスマートフォンで、4,050mAhの大容量バッテリーを搭載し、一般的な使い方で約60時間、音楽再生で約100時間、ウェブサイト閲覧で約12時間持つとされるスタミナが特徴。
また、片手操作がしやすい「One-Hand UI」を搭載することも魅力の一つ。
Ascend Mate2 4G
仏Parrotはスマートフォンで操作できる「MiniDrone」と「Jumping Sumo」を発表した。MiniDroneはクアッドリコプター「AR.Drone」シリーズの小型版といったクアッドリコプターで、カメラ非搭載だが、スマートフォンからBluetooth経由で操作できる。軽量の車輪を付ければ地上移動や壁を上ったりすることもできる。
左からMiniDrone、Jumping Sumo
一方のJumping Sumoは昆虫タイプもマシンで、転がり走行、ターン、ジャンプが可能で、カメラも搭載している。スマートフォンからWi-Fi経由で操作でき、カメラを通した映像を確認することもできる。
今年もCESは盛り沢山でしたね。ドラフト版だったIEEE802.11acが正式版に昇格したニュースもあります。それに伴いバッファロー、NEC、エレコムらは自社のDraft11ac対応のルーター等の製品を11ac正式版に読み替えて使えることも明らかにしています。また、Google、ホンダ、NVIDIAらがAndroidを自動車へ搭載すること目指す団体を発足しています。今年もAndroid界隈は面白い一年になりそうです。
今年も宜しくお願い致します。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!
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