本当のサービス品質の差がわかる?通信速度測定方法の統一へ 総務省が今秋にも実証実験を開始
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総務省はこの秋、携帯電話各社のスマートフォンの通信速度について、共通の基準による実証実験を行うと読売新聞が報じています。
これは、従来より消費者から各社の通信速度の広告について「広告より遅い」「わかりにくい」といった苦情が出ていることにから、各社間統一の基準を作ることが狙いのようです。
各社バラバラの現状
総務省では、平成25年11月から「インターネットのサービス品質計測等の在り方に関する研究会」を開催しており、4月25日にはその第一次報告書が取りまとめられ、公表されています。
この報告書によれば「利用者視点を踏まえたICT サービスに係る諸問題に関する研究会」において以下の課題があるとしています。
- 「最大通信速度(ベストエフォート)型サービスとはいえ、うたわれている通信速度が実際と乖離している」、「勧誘・契約時の説明と異なり、思ったほどの通信速度が出ない」といった苦情が増加している
- 広告などで表示される通信速度等のサービス品質が規格値となっているが、当該規格値では必ずしも利用者が期待しうる通信速度を踏まえている状況にない
- 事業者やメディア等が独自の通信速度に関する調査結果を公表しているが、基準にばらつきがあり、比較が困難である
これらのことから、実効速度等のサービス品質の計測について統一した基準を作ることが検討されています。
統一した計測の構築へ
実際の計測は、その度に地理的分布を考慮した上で、計測を行う都市をランダムに15都市ほど選定し、合計1500地点程度で行います。選定する場所や時間、その方法等に関しては実証実験を通して検討していくことになります。
これらの計測に必要なツールやサーバについては、諸外国の政府が利用しているツールとの整合性等を意識しつつ、実証実験の結果を踏まえて新たに作られることになります。
関連情報
・スマホ通信、広告より遅い?総務省が実測実験へ : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
・スマホの速さ、比較広告は実測値で 総務省 :日本経済新聞
・総務省|「インターネットのサービス品質計測等の在り方に関する研究会」 第一次報告書の公表
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