ドコモ、SIMカードが入ってない端末でも通話・通信が可能になる小型認証デバイス「ポータブルSIM」を開発
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NTTドコモは、SIMカードが入っていないスマートフォン・タブレット端末にかざすだけで回線認証を実現し、電話やメール等の携帯電話機能を利用可能にする小型認証デバイス「ポータブルSIM」を世界で初めて開発したと発表しました。
内部にSIMカード、Bluetooth、NFCを搭載した「ポータブルSIM」に端末をかざして連携すると、「ポータブルSIM」内のSIMカードがスマートフォン等を介してネットワークと相互に認証を行うそうで、SIMカードが入っていないスマートフォン等でもネットワーク接続が可能になります。
SIMカードの抜き差しなしに、1つの電話番号を複数の端末で切替えて使うこともできるようです。
「ポータブルSIM」に「SIMカードの入っていない端末」をかざすと、Bluetoothで連携され、モバイルネットワークの認証が行われます。
その後は「SIMカードの入っていない端末で」ドコモのネットワーク(通話回線、3G/LTEなどのモバイルネットワーク)を利用できるとのことです。
※利用できる範囲は契約の種類によるものと思われます。
例えば端末を複数台持っている場合、片方にプライベート用のゲームやSNSアプリを入れておき、もう片方にビジネス用のメッセンジャーやSNSを入れておく。
そして必要に応じて「ポータブルSIM」にかざすことでネットワークの使える端末を切り替えると、同じネットワーク(自分の契約した回線1つ)で複数の端末を使えるようになります。
この場合、端末ごとに用途に合わせたアカウントでアプリにログインしておけば良くなり、アカウントの切替え忘れといったミスがなくなりそうです。
ただしこの仕組みはあくまでもSIMカードの機能となるため、同時に複数の端末と連携させることは難しいと思われます(=同じ電話番号の端末が複数存在することになるため)。
「ポータブルSIM」は、SIMカードの高いセキュリティ領域を利用することで、複数のID・パスワードを安全に保存し、パソコンやスマートフォン等にかざすだけで、ID・パスワードの自動入力を行うことができるそうです。
要するによく使うサービスへのログインIDなどをSIMカードの中に保存しておき、ログインが必要になったらサッとかざすだけでok、ということでしょうか。
2014年7月23日(水) 19:00〜22:00 (開場18:30)、東京赤坂のアーク森ビル31F「(株)NTTドコモ・ベンチャーズ・ラウンジスペース」にて、ポータブルSIMを通じてポスト・スマートフォン時代のデバイス利用のあり方を考えるアイデアソンが開催されます。
参加費は無料、応募対象者はデザイナー、プランナー、エンジニア、起業家、学生 等となっており、基本誰でも参加できるようです。
詳細は下記をご覧ください。
・株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ | ポスト・スマートフォンを考えるアイデアソン ~ドコモの新技術、ポータブルSIMを使って~
今後更なる小型化・薄型化をすすめ、ウェアラブルデバイスへの搭載や、スマート家電・車などとも連携した仕組みを開発するそうですので、将来的に腕時計(スマートウォッチ)に端末をかざして通信したり、Suicaのようにサイフの中に入れてSIMカードを持ち歩いたり、あるいはスマホケースに内蔵されるようなこともあるのでしょうか。業務面でも管理方法の簡素化やコスト削減などが見込めるかもしれませんね。
・報道発表資料 : 新たな小型認証デバイスを開発 | NTTドコモ
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