2014年6月20日UQコミュニケーションズより発売されたWiMAXルーター『NAD11』の実機をお借りすることができたので、その魅力をたっぷりご紹介いたします!
『NAD11』は、UQコミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX 2+」対応のモバイルルーターで、従来のものより軽量・小型化されており、さらに持ち運びがしやすくなった、まさにモバイル環境にうってつけのデバイスですよ!
今回使用する『NAD11』は、WiMAXとWiMAX2+の両方に対応したモバイルルーターです。
家庭用無線LANルーターの「Aterm(エーターム)」などを作っているNECアクセステクニカ製で、業界最薄の8.2mm、81gの超軽量を実現。ワイシャツの胸ポケットや鞄の外側のポケットにもスルッと入っちゃいます。ボタン類は側面にしかないので誤作動の心配も少なめです。
基本スペックは以下の通り。
- 寸法
約109×65×8.2mm - 重量
約81g - 連続通信時間(静止時)
約420分(WiMAX 2+)、約630分(WiMAX) - 連続待ち受け時間(静止時)
休止状態 約500時間 約300時間(リモート時:無/有)
ウェイティング 約30時間
家で使う際は便利なクレードル(別売り)に刺すことで、ホームルーターとしても活躍します。本体のカラーバリエーションは白/黒ですが、どちらを選んだ場合もクレードルは黒になります。
UQ WiMAXサイトより引用
利用料金も各キャリアのLTEプランよりも安価で(※)、とても利用しやすいです。
また、人によってはモバイル回線と自宅回線を、これ一つにまとめる事ができるというメリットもありますね。
さらに場合によってはキャッシュバックキャンペーンなども行っているので、かなりお得に利用する事が可能です!
※各キャンペーン利用時
使用できる電波は「WiMAX」と「WiMAX2+」で、それぞれの違いとしては主に速度、容量、対応エリアにあります。本製品は両方に対応しているため、環境や状況によって使い分けできるところも強みです。
それでは、ざっと「WiMAX」と「WiMAX2+」の違いについて紹介しましょう。
特徴
WiMAX … 下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps 月間利用量制限なし
WiMAX2+ … 下り最大110Mbps/上り最大10Mbps 月間利用量は2年間制限なし、その後7GB/月になる
※対応エリアを調べたい場合はこちら
速度的に申し分ないだけでなく、送受信容量の制限が各キャリアのLTEプランと比べて、格段に緩いところがポイントです。このため、モバイル端末だけでなくPCと繋いでも大活躍しますよ!。
モバイルルーターを使ったネットワークはテザリングの図式に近い(端末をAPにWi-Fiで繋ぎます)ので、高速通信可能なテザリングが使い放題と考えるとお得じゃないでしょうか。
クレードルにはイーサネットポートがついており、ホームルーターとして使うこともできます。
たとえば進学や就職で上京・一人暮らしを始めたばかりの方で、自宅に固定回線を引くほどじゃないけど多少ネットを使いたい、という場合にも良いのではないでしょうか。
「ルーター」のため複数機器との同時接続も可能で、例えば本製品をPCと有線(USB)接続しながらでも同時に10台までのモバイル機器をWiMAXに接続可能です。
同じくWiMAX/WiMAX2+に対応した「HWD14」であれば、WiMAX/WiMAX2+と同時にau4GLTEも使用出来ます。ただしこちらは、au4GLTEの通信容量制限に到達してしまうとWiMAX2+にも速度制限がかかってしまうリスクがありました。
『NAD11』はau4GLTEに対応しておらず、WiMAXは元から使い放題、WiMAX2+も2年間は使い放題ですので何も気にせずに好きなだけ通信が可能です。
次に接続方法についてです。パッケージを開けると、SSIDやMACアドレスの書かれたシールが入っているのでそれを見ながら繋ぐのですが、同時にQRコードも貼られています。
AtermらくらくQRスタート for Android 無料 |
こちらのアプリで付属のQRコードを読み取ると、接続情報が自動的に読み取られ、機器が接続されます。
ちょっと機械が苦手な方でも、これがあれば安心ですね。
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NEC WiMAX 2+ Tool for Android 無料 |
接続後はこちらのアプリを使って管理します。
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超高速通信の「WiMAX2+」と、容量無制限(使い放題)の「WiMAX」を両方使える「ハイスピードモード」と、WiMAXのみを有効化する「ノーリミットモード」、2つのモードの切替がワンタップで行えます。
またこのアプリからワンタップでルーターの休止・復帰を行うこともできるので、移動中などにルーターを休ませバッテリーを長持ちさせることも簡単です。
通信容量の確認もでき、またAterm製品でお馴染みの「クイック設定Web」にもアクセスできます。
Wi-Fi 5GHzを使いたい場合などは「クイック設定Web」から設定します。
では、気になる実際の通信速度を複数の端末・キャリアと比較して行いたいと思います!
まずはNexus5(EM01L)を使用してEMOBILE 4G-S(LTE)と比べてみます。ベンチマークアプリは「RBB TODAY SPEED TEST」を使用、全ての検証を5回ずつ行って、最も高い結果が出たものを画像で掲載し、その後に平均値を記しておきます。
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・Nexus 5 LTE(イー・モバイル)
16.68 / 13.88 (下り / 上り。単位はMbps)
12.28 / 14.75
19.84 / 12.32
14.70 / 6.44
13.85 / 5.09
平均値 = 15.47Mbps / 10.496Mbps
・Nexus 5 WiMAX2+(ハイスピードモード)
41.75 / 7.55
36.30 / 7.55
34.20 / 7.54
42.45 / 7.55
45.65 / 7.54
平均値 = 40.07Mbps / 7.546Mbps
という結果になりました。立地条件や対応エリアにもよりますが、かなりの高速通信が可能な様子(オクトバは渋谷区代々木のとあるビルの最上階をワンフロア使っているため遮蔽物があまりありません)。
通信速度比較時のお約束、Yahoo!や楽天のトップページを開くまでの時間もWiMAX2+では数秒かかるかどうかでした。
次に、iPhone5Sを使用し、SoftBank 4G LTEでの比較です。ベンチマークアプリは「RBB TODAY SPEED TEST」を使用、全ての検証を5回ずつ行って、最も高い結果が出たものを画像で掲載し、その後に平均値を記しておきます。
[ios_dl_button1]
・iPhone 5s LTE(ソフトバンク)
16.18 / 10.47
14.82 / 12.85
17.36 / 13.15
13.46 / 10.70
16.33 / 13.08
平均値 = 15.63Mbps / 12.05Mbps
・iPhone 5s WiMAX2+(ハイスピードモード)
20.75 / 7.51
19.41 / 7.56
20.00 / 7.56
20.60 / 7.55
23.93 / 7.43
平均値 = 20.938Mbps / 7.522Mbps
という結果になりました。
EMOBILE 4G-S(LTE)、SoftBank 4G LTE共に理論値で75Mbpsなので当たり前といえば当たり前な結果です。
これだけの速度が出れば、普段使いに何も問題無さそうですね!
・Nexus 5 Wi-Fi(オクトバのWi-Fi)
91.11 / 57.80
59.72 / 51.52
59.93 / 57.20
68.40 / 43.81
74.15 / 58.30
平均値 = 70.662Mbps / 53.726Mbps
さすがに普段PCで使う固定回線に繋がるWi-Fiだけあって速度は段違いです。
ですが、『NAD11』には”どこにでも持ち出せる”というメリットがあります。人によってはこちらを重視する方も多いのではないでしょうか?
小型・軽量で持ち運びにも便利で、高速通信も可能!さらにWiMAXでなら速度制限もなし!非常にハイパフォーマンスなモデルです。個人的には、アプリである程度の操作ができるところがストライクでした!
発売されたばかりのルーターですが、皆さんも興味が湧いてきたのではないでしょうか?