鉄道会社が作った「安全第一」を教えるゲーム!こんなしょうもない死に方、絶対したくない! : Dumb Ways to Die 無料

あるところにおばあさんが住んでいました。彼女の子供たちは、おばあさんのために電子レンジをプレゼントします。
おばあさんはとても喜びました。ところがある雨の強い日、おばあさんが家にいると、ずぶ濡れになった愛猫が帰宅してきました。寒そうにガタガタ震えるのを見てかわいそうだと思ったおばあさんは閃きます。
そうだ!電子レンジならすぐ乾くかも。
そして数分待ち、チン♪という音を聞いてレンジの蓋をあけた途端、おばあさんは悲鳴を上げて倒れてしまいました。
そこには中まで火が通った愛猫の無残極まる姿があったのです。

この後怒り狂ったおばあさんは電子レンジのメーカーを訴えます。「取扱説明書に”動物をいれないで”との注意書きがなかったのがいけない」という言い分で。しかも、こんなメチャクチャな訴訟で勝っちゃうんですよね。

幸いにしてこれは訴訟大国アメリカの病理を皮肉った作り話ということですが、ここまで酷くはなくとも似たような話を聞いたことはありませんか?
事故ではとても片付けられない、されど誰にも過失などないようなしょうもない死に方だけはしないようにしましょう。

皮肉か風刺か、あまりにもあっけなく死んでゆくキャラ達

“マジでDIEする5秒前”とでもいいましょうか、本ゲームの登場人物たちはほっとくとあっさり死にます。
黄色い彼はスズメバチにちょっかいを出した結果狙われてしまっています。
画面上部の黒いバーが制限時間で、このバーがなくなるまでに救出してあげる必要があります。助け方のヒントは(英語ですが)画面に書かれています。

ほかにも、ピラニアのいる場所で泳いだり、

頭に火をつけて遊んだり、

音楽に夢中のせいか”黄色い線”の外側で電車を待っていたり。

はたから見ていると思わず「バッカじゃないの!?」と叫びたくなるようなしょうもない理由で命を落としていきます。
制限時間が結構短く、しかもスコアを重ねていくたびにどんどん短縮されていくため急いで助けてあげてください。

線路内だけでなく、どんな場所でも安全第一!

Dumb Ways to Die|YouTube

こちらがプロモーションムービー、執筆時点で8000万再生を超えています。
上で紹介した以外にも、電源の入ってるトースターからパンを取り出す時にフォーク(金属)を使ったり、期限切れの薬を飲んだ結果体中がイボイボになっちゃったり、明らかに危険なサイコキラーを家に招き入れたり、かくれんぼをしていて乾燥機に入ったり、自己流で飛行機を操縦して墜落したり…。

鉄道会社が作っただけに、最後の三段オチにはちょっとどきっとしました。

・ホームの端(黄色い線の外側)に立つ
・電車が来ないので遮断機を避けて進入する
・飛んでった風船を追いかけて線路内に立ち入る

他のいくつか、例えばピラニアやグリズリーに手を出したり、狩猟解禁時にムースのコスプレをして森に入ることは想像できないかもしれませんが、上記3種類はちょっと見方を変えると日本でも発生しかねないものじゃないでしょうか(例えば遮断機を信号に置き換えるとか、風船をスマホに置き換えるとか)。

万に一つしか発生しない事故でも、万が一起きてしまったら二度と取り返しはつきません。三段オチで登場したキャラは3人とも輪切りにされています。
電子レンジで猫を失ったおばあさんも、訴訟に勝って大金を手に入れたとしても猫は戻ってきません。安全第一、忘れずに。

それはそうと、これ一体何人引っかかるだろう。
ゲーム自体は非常にシンプルで、ハラハラドキドキとしたスリルを味わうことができます。制限時間内に英語を読み解くことも考えると余計緊張感が増して面白いかもしれません。