端末のデータ使用量を詳細に記録できる「My Data Manager」を使って通信内容を見なおしてみませんか?

基本的にAndroid端末が行なうデータ通信は3種類、2つのパターンに分類されます。

3G/LTEなどのモバイルデータ通信を使用したもの
Wi-Fiを使用したもの
ローミング(主に国外で使用するもの)

そしてフォアグラウンド通信(自分から意図的にリクエストを送信してダウンロードしたデータ、例としてブラウザを使ってアクセスしたウェブページなど)、バックグラウンド通信(自動的に行われる通信、例としてデータの同期など)に使用したものなどです。

今回は、Tom自身の端末が使用したデータ通信の詳細を把握して、同時にキャリアによる制限を回避する対策について考えてみました。

統計情報が一目瞭然

まずは『My Data Manager』を使って通信量を調べてみました。

なんとビックリ(自分でもたまげた)、6月は24GBも使っていました。依存症ってレベルじゃねーぞ。
……スミマセン(´・ω・`;)

よく見るとモバイルデータ通信が3GBを超えているし(上限3GBのプランを契約しています)、月が変わる直前に一瞬だけ速度制限がかかっていたかもしれません(汗)。

5月は18.5GB、4月は19.3GB通信しています。
特にWi-Fi接続時の通信量が非常に膨らんでいることがわかりました。

更に細かく分析──何に使っているのか

アプリ別に統計を出してくれる項目から見ていきます。
一番通信量が多かったのは「Opera Max」でした。

Opera Maxはこのように、端末が行なう通信の”経路”を纏めて圧縮してくれるVPNアプリです。
ブラウザで通信した分も、ニュースリーダーが受信した分も、SNSが同期した分も全部Opera Maxが圧縮してくれています。
このため「My Data Manager」だけでは詳細な統計情報を確認できません。

「Opera Max」の6月の統計はこのようになります。アプリをインストールしたのが6月16日のため、『My Data Manager』のモバイルデータ利用分とは合計量が異なっています。
またOpera MaxはWi-Fi通信には関知しないので、そちらは含まれていません。

4月、5月はVPNを利用していなかったので、「My Data Manager」にアプリごとの使用量が記録されています。
Tomがよく使うアプリ、ニュースリーダーとTwitterクライアントが特に大量に通信していたようです。

通信量削減に向けてできること

RSSリーダーは移動中にサッと確認するためにオフラインキャッシュ(記事のダウンロード、画像のダウンロード)を活用しています。
といっても一度に大量に読むことはできないので、フィード1件に対する保存数を絞ってトラフィック対策につとめます。
しかし、購読しているフィードが106件あるため、(全てのフィードに同時に更新があった場合)最大で2000件を超える記事がダウンロードされることになります。

Twitterクライアント「Talon」には通知領域に常駐する機能があります。
これはいわゆるストリーミング受信するためのものです。「ポップアップする」ボタンからいつでもタイムラインを確認できるように、常に同期しています。

もしも、1ヶ月間で5GBを超えるRSSリーダーの同期を3G/LTEでやっていたらと思うとゾッとしますね。しかし、対策さえきちんとしておけば心配はいりません。

モバイルトラフィック削減対策──Wi-Fiを活用

RSSリーダーや一部のTwitterクライアントは、Wi-Fi接続時のみ大規模なダウンロードなどを行なう設定が備わっているものがあります。

このため3G/LTEの通信量のみを表示してみると、RSSリーダーの使用量は一気に下がり、リストのかなり下の方に移動します。
Talonのストリーミングは3G/LTE接続時も継続されますが、元が1件140文字までのTwitterのためRSSほど容量が増えることはありません。サイズによって容量がかさみがちな画像についてはWi-Fi通信時のみに設定。

SmartNews」のように同期に通信種別を選ばないタイプは、「高確率でWi-Fiに繋がっている時間帯」を指定して受信します。
出勤前、お昼休憩時、退社直前、(必要なら)就寝中などです。
更にバックグラウンド通信もWi-Fiに限定します。
それでも記事を見る時に通信が発生するため、どうしても容量がかさんでいます。

意外と見落とせないアプリ

「Playストア」アプリも通信量は多いです。これは、インストールしているアプリが多いことも一因であると考えています。
「Playストア」で行なう通信といえば、ストアの表示、アプリのダウンロード以上にアップデートにかけるものが多いかと思います。

「Playストア」は、インストール済みアプリに新しいバージョンが提供された場合、そのバージョンに追加権限が含まれていなければ自動でアップデートを行ってくれます。

そのためほとんどの通信がバックグラウンドで行われています。容量の大きなアプリのダウンロードを行っていなくても、複数のアプリに何回かのアップデートが適用されるとこれだけ容量が膨らみます。塵も積もればってやつですね。

しかしこれ、完全にリアルタイムに行なう必要があるでしょうか。
致命的な不具合が修正された場合などを除き、アプリのアップデートはある程度の頻度があれば定期的に行っても良いのではないでしょうか?
Wi-Fiに繋ぐ機会が多い時や、急いでアップデートする必要を感じない場合はWi-Fiのみで通信を行なうようにしても良いかもしれません。

忘れちゃいけないのがこちら。
ゲーム、特に大長編RPGなどはアプリ本体が非常に大きくなりがち。また本体サイズは小さくても、「追加データ」としてアプリ起動時に大量のデータをダウンロードするものもあります。
こうした通信で3G/LTEを使うとアッという間に上限に達してしまいます。「Playストア」からのダウンロード時に警告がポップアップする場合は、極力Wi-Fiを使うよう心がけたいところです。

まとめ

というわけで、もしもTomがこれ以上トラフィックを削減しようと思った場合は、

  1. 「SmartNews」をアンインストールする
  2. 「Talon」のPull(ストリーミング)機能を切る
  3. 「Playストア」からのダウンロードをWi-Fi時に限定する

この3つを実行すればいいわけです。
これだけで1~2GBほどの3G/LTE使用量を削減できそうですが、1と2は実行したくありません。
ニュースリーダーもTwitterクライアントも、オクトバとしてだけでなく個人的にも関わったいくつものアプリの中から自分に合ったものを選び出した結果残ったアプリだからです。
となると、残るのは3番です。これだけでも、キャリアによる制限を回避するには十分そう。

これらはあくまでもTomの利用環境での話になります。
人によってはもっと通信の少ないアプリをチョイスしたり、あるいは購読するフィードを絞ったり、オフラインキャッシュを使用しないなどの選択肢ももちろんあります。
通信容量が膨らんできて速度制限をかけられる心配が出てきた場合やもっと安いプランに契約変更を検討される場合など、一度こうして自分の利用環境を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。