スマートフォン/タブレットのスケッチアプリといえば「SketchBook Mobile Express」を始めとする「SketchBookシリーズ」が人気ですが、その対抗馬となり得る本格スケッチアプリが『ArtFlow • Tablet Sketchbook』です。
レイヤー機能や様々なブラシツール、PSD・PNG・JPEGへのエクスポートなど、その機能は多岐にわたります。タッチペンを使えばかなり本格的なイラストを描くことができますよ!
チュートリアル後の初期画面が真っ白で戸惑うかもしれませんが、よく見ると画面両端にアイコンがあります。これをタップすると左側にレイヤーメニュー、右側にブラシメニューが表示されます。
ブラシはかなりの種類があり、太さや不透明度など自由に変更できます。
鍵マークが付いているものは有料版(499円)の機能で、設定メニュー>説明>ライセンスから有料版にアップグレードが可能です。
有料版ではブラシの追加の他にレイヤー枚数の増加、PSDへのエクスポート、ほぼ無限のアンドゥ/リドゥ(デバイスよって制限あり)などが使用可能になりますよ。
肝心の描き心地はとてもよく、描写も滑らかです。ブラシによっては「抜き」の表現もあり、かなり鉛筆やペンに近い表現が可能です。
タッチペンを使えばほとんど液タブ感覚で使用できます。また、Galaxy NoteシリーズのSペンなど、筆圧感知機能付きスタイラスペンの一部をサポートしているので、これを使えばかなり紙とペンに近いものになるはずです。
図形の描画も簡単に行えます。直線や四角やなどだけでなく、フリーハンドでは難しい微妙な弧もサクッと描けてしまいます!
レイヤー機能もPCソフトに負けないくらい充実しています!
新規レイヤーの作成はレイヤーメニュー上部の「+」ボタンから行いましょう。
レイヤーは長押しで上下の移動ができ、右にスワイプで削除です。レイヤーの表示/非表示のほか、ロックなどが行えます。
また、画像などの取り込みやα値に変更、レイヤーモードの選択も可能です。「オーバーレイ」や「焼きこみ」などだいたいの物は揃っています。
細かい部分を描きたい時は、ピンチアウトで拡大して描きましょう。かなり細かい描写が可能です。
イラストに欠かせないスポイト機能ももちろん搭載しています。
そんな感じで何やかんや描いていけば完成です!今回は10インチのタブレットを使用したのでとても描きやすく、作業がサクサク捗りました!
途中で作業を止めたい場合は、端末の戻るボタンを押すと終了メニューが表示されるので「保存」を選べば、そこまでの作業を保存する事ができます。
作業を再開する場合は、レイヤーメニュー内上図のボタンをタップし、再開したいイラストを選択しましょう。
完成した画像はレイヤーメニューの「シェアボタン」から保存できます。PSD(有料版のみ)・PNG・JPEGから選択しすると端末内の「ArtFlow」フォルダに保存されます。
本アプリは一応タブレット用とはなっていますが、一部のスマートフォンでも利用可能です。Galaxy S4では問題なく使用でき、UIはタブレット版とは異なり、比較的小さな画面でも作業しやすいものとなっていました。タブレットを持っていない方でも、一度試してみると良いかもしれません。
かなりの高機能で正直驚きました!今回のように大きめのタブレットであれば、イメージに近いものを描くのも難しくないと思います。少なくとも筆者が普段使用しているPC+ペンタブ(約7インチ)という環境より、『ArtFlow • Tablet Sketchbook』の方がストレスなく作業が行えました。Androidで使えるスケッチアプリを探していた方に、とてもオススメのアプリですよ!