パナソニックがAndroid搭載デジカメ「LUMIX CM1」を発表した。また、ソニーは透過式のメガネ型端末「SmartEyeglass」を発表した。こちらは製品化に向けて今後も開発が進められる。そして、米Googleとメーカー、通信事業者による新興市場向けプロジェクト「Android One」の初端末がインドで販売開始となった。この週は他にも新製品がいくつか発表されている。
パナソニック、LUMIX CM1
パナソニックはドイツ・ケルンで開催された世界最大のカメラ見本市「Photokina 2014」でLUMIX CM1を発表した。LUMIX CM1は、Android 4.4を搭載し、スマートフォンとデジカメが融合した製品だ。
LUMIX CM1
LTE/W-CDMA/GSMに対応し、単体でネットワークに接続可能なので、写真や動画をクラウドサービスへアップロードしたり、SNSでの共有も楽々。サイズは135.4×68.0×21.1mmと若干厚いが、スマートフォン以上のカメラ機能を積んでいることを考えれば十分薄いだろう。
1.0型、2,010万画素のイメージセンサーを搭載し、レンズはF2.8、広角28mmのLEICA DC VARIO-ELMARITで、絞りはF2.8-F11。絞り、シャッタースピード、クリエイティブコントロールなどの設定が可能なコントロールリングも搭載している。
4K動画の撮影にも対応している。発売時期はドイツで11月下旬、その他の地域では2015年初頭の予定。
ソニー、SmartEyeglass
ソニーは透過式、すなわち視界をシースルーで遮らないメガネ型の端末SmartEyeglassを発表した。まだ開発中の製品で、一般販売の具体的スケジュールは明らかにされていないが、まずは存在が発表され、サードパーティ製のアプリを拡充するためにソフトウェア開発キットが公開された。このソフトウェア開発キットを使うことで、SmartEyeglass向けのアプリを開発することができる。
SmartEyeglass
SmartEyeglassは2014年度内に開発者向けに販売し、その後、商品化に向けた開発を加速していく予定。
SmartEyeglassは、緑単色で情報を表示できるデバイス。歩行中に視界に重ねる形でナビゲーションを表示したり、料理をしながらレシピ情報を確認したり、といった使い方ができる。
緑単色とはいえ256階調なので十分綺麗な表示ができる
Andriod One
米Googleは現地時間15日、新興市場向けの低価格スマートフォンプロジェクト「Android One」の第一弾機種をインドで発売した。Micromax Canvas A1、Karbonn Sparkle V、Spice Dream UNOの3機種で、価格は6,399ルピーで、約11,217円だ。
Android One
Android Oneは基本仕様が標準化されていることもあり、OSのアップデートもNexusシリーズ同様Googleが用意し、配信する。そのため、比較的早い時期にアップデートを受け取れる点が魅力の一つ。
今回の3機種の基本仕様はAndroid 4.4、MediaTek製Cortex-A7、1GB RAM、4GB ROM、4.5インチ液晶(480×854ドット)など。インドの通信キャリア「Airtel」を利用する場合、ソフトウェア更新に必要なデータ通信費は半年間無料、毎月200MBまでのGoogle Playからのダウンロードに必要な通信費は無料。
また、Android Oneに新たなメーカーが参入することが明らかになった。日本からはパナソニックも加わっているので今後のAndroid Oneスマートフォンに注目したい。
レノボ、Lenovo N308、ThinkVision 28
Lenovo N308
レノボ・ジャパンはAndroid搭載テーブルPC「Lenovo N308」を19日に発売した。Lenovo N308は19.5インチのディスプレイを搭載したAndroid端末で、ディスプレイの解像度は1,900×600ドット。OSはAndroid 4.2.2、メモリは2GB、ストレージは320GBのハードディスク、プロセッサはNVIDIA Tegra 40s。
バッテリーを内蔵しているので単体駆動もできる。約3時間の連続駆動が可能だ。
また、Androidを搭載した28インチのスマートモニター「ThinkVision 28」を26日に発売する。ThinkVision 28は28インチ、解像度3,840×2,160ドットのディスプレイを搭載し、ディスプレイは輝度300cd/m2、応答速度5msなどの性能。
OSはAndroid 4.2.2で、メモリは2GB RAM、32GB ROM。
ThinkVision 28
ASUS MeMO Pad ME170C
ASUSTeK Computer Inc.(以下、ASUS)はAndroidタブレット「ASUS MeMO Pad」シリーズの新モデル「ASUS MeMO Pad 7 ME170C」を発表し、20日に発売した。実売価格は13,750円前後と、低価格モデルになる
ASUS MeMO Pad 7 ME170C
OSはAndroid 4.3、プロセッサはIntel Atom Z2520、メモリは1GB RAM、8GB ROM、ディスプレイは約7インチサイズ、解像度は1,024×600ドット、ネットワークはWi-FiのみでIEEE802.11b/g/n準拠、本体サイズは約110×192×10.7mm、重さ約285g。
ソフトバンク、「アメリカ放題」
ソフトバンクモバイルは、米Sprintのネットワークを使って音声通話とデータ通信が使い放題のサービス「アメリカ放題」を提供開始した。通常は基本料980円だが、当面はキャンペーンで無料提供される。
また、キャンペーン終了後も、「スマ放題」でデータ量5GB以上のデータパックを契約している方の場合は無料で利用することができる。ただし、当面はデータ通信はLTEではなく3Gのみ。LTEは年内に提供開始となる。
対応機種はiPhone 6、iPhone 6 Plusから。
パナソニックがLUMIX CM1を発表しました。厚みはスマートフォンよりもありますが、サイズはスマートフォンとほぼ同じレベルなので、十分にポケットに入れて持ち運べそうです。日本でのリリース予定は明らかにされていませんが、ぜひ発売して欲しいものです。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!