ソニー、「ハイレゾオーディオ発表会」にて続々と新製品を発表 新型Walkmanは11月8日発売予定

ソニーは9月25日、都内にて行われた「ハイレゾオーディオ発表会」にて、続々と新製品の発表を行いました。
ソニーは2014年を“ハイレゾ普及加速の年”とし、ハイレゾコンテンツの普及・拡大を狙った製品を多数発表しています。

「聴けば戻れなくなる、濃密な音」ウォークマン® Aシリーズ

今回の目玉ともいえる製品はこちらのウォークマン® Aシリーズの新型『NW-A17』(64GB)、『NW-A16』(32GB)でしょうか。
ハイレゾ音源対応デジタルミュージックプレーヤーとして世界最小・最軽量を実現(※1)し、フルデジタルアンプ「S-Master HX」、圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリング(※2)する「DSEE HX」と、ハイエンド機にも負けない機能を搭載しています。


※1 ハイレゾ音源対応のデジタルミュージックプレーヤーの体積比において。(2014年9月25日広報発表時点、ソニー調べ。)
※2 最大192kHz/24bit相当まで拡張

また、最大128GBのmicroSDXCメモリーカードに対応しており、容量の拡張が可能です。これもデータ量が大きいハイレゾ音源を持ち歩く為の仕様です。
発売日は11月8日を予定しており、市場推定価格はNW-A16が2万5000円前後、NW-A17が3万4000円前後。

ウォークマン(R) Aシリーズ プロモーションビデオ|YouTube

NW-A10シリーズ製品ページ
NW-A10シリーズ プレスリリース

バランス出力対応 DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」

PCM最大384khz/32bit、DSD2.8MHz、5.6MHzに対応し、バランス出力も可能な高性能なヘッドホンアンプ『PHA-3』も気になる製品の1つです。
いわゆる「ポタアン」と言えば、オーディオマニア向けのニッチな製品であるイメージが強いですが、最近ではハイエンドなプレーヤーやイヤホン・ヘッドホンの普及拡大に伴い、注目が高まっています。

DACにはESS社の「ES9018」を、アンプにはTexas Instruments社の「TPA6120」を使用。DSEE HXを搭載し、ウォークマン、Xperia、iPhone/iPad/iPodのデジタル出力に対応しています。
こちらは10月18日発売予定で、市場推定価格は9万3000円前後。

PHA-3 製品ページ

ハイレゾ対応6機種を含む計7機種のヘッドホン・イヤホン

超高域100kHzまで再生可能な新開発の大口径70mmHDドライバーユニットを搭載したヘッドホン『MDR-Z7』をはじめ、DAC内蔵ヘッドホン『MDR-1ADAC』や、ダイナミックドライバーとBAドライバーを搭載したハイブリッドイヤホン『XBA-Z5』など、ハイレゾ対応機種を含む7機種のヘッドホン・イヤホンも発表されています。

“ハイレゾ対応”イヤホン・ヘッドホンには様々な意見がありますが、この規格の普及・拡大への意欲は相当なものと伺えます。
それぞれの発売予定日などは以下の図を参照。


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ハイレゾ対応6機種を含む計7機種のヘッドホンを発売|プレスリリース

Bluetooth対応ヘッドホンケーブル

今回ソニーはヘッドホン新ラインナップに伴い、別売のヘッドホンケーブルも多数発表しています。
その中でも特に気になったのがこちら、リケーブルすることで対応のイヤホンをBluetooth接続可能にする『MUC-M1BT1』です。

リケーブルだけでも相当ニッチな分野ですが、その中でもさらに尖った製品ではないでしょうか。
自社製品、独自規格にこだわりのあるソニーですが、今回発表されたケーブル群はオーディオケーブルの世界で独自のノウハウを持つKIMBER KABLE社の協力によって開発されています。
それぞれの発売予定日、対応機種などは下記図を参照。


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MUC-M1BT1 製品ページ

いわゆる高級ポータブルオーディオの市場拡大が度々話題に上がりますが、今回のソニー製品には比較的低価格なものも多く、一般層への普及が期待されます。
しかしながら、ハードはそれなりに出揃ってきてはいるものの、肝心の音楽コンテンツの拡充にはまだまだ時間がかかりそうです。

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