空中での手書き文字入力を可能に!富士通研究所が指輪型ウェアラブルデバイスを開発

株式会社富士通研究所は、手書き入力機能とNFCタグリーダを備えた小型軽量な指輪型ウェアラブルデバイスを開発しました。
センサーを使って指先の動きから運動成分を抽出し、その軌跡を文字として認識させます。
作業現場での利用を想定し、2015年度中の実用化を目指しています。

数字の文字認識率は95%

近年、作業現場では、作業を止めないためのヘッドマウントディスプレイ(HMD)などウェアラブルデバイスの利用が注目されていまが、HMDに表示された「はい」「いいえ」の選択や、数値や現況の入力などが容易ではないという課題がありました。

そこで、空中で手書きをするときの指先の運動成分を抽出し、その軌跡を文字として認識する技術を搭載した指輪型のウェアラブルデバイスを開発しました。

手書き文字の軌道を補正することで文字の認識率を高め、現場でよく使われる数字に関しては95%の認識率に達しています。

さらに、NFCタグリーダも内蔵しており、タグをタッチした際に作業対象物の特定と作業内容を提示することで、保守点検業務などの作業の効率化が期待できるとのことです。

2014年2月に開発したグローブ型の試作品のコンセプトを継承しながら、10g以下の小型軽量化を実現しました。今後は、実際の現場で操作性などの検証を行い、2015年度中の実用化を目指すとしています。

同じ指輪型のウェアラブルデバイスでは「Ring」というデバイスもありましたが、富士通研究所が開発したデバイスは工場や工事現場など「現場」での使用を想定しているようです。
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