NTTドコモが提供している『Mobizen』は、スマホやタブレットをパソコンをリンクさせ、ミラーリングやリモート操作、データのやり取りができるアプリです。
最初に登録してしまえば、その後はログインするだけで簡単に利用できます。
NTTドコモが提供しているアプリのため、対応する機種はNTTドコモのスマートフォン・タブレットに限ります。2013年以降に発売されている機種であれば、だいたい対応しているようです。詳細な対応機種は公式サイトにてご確認ください。
・対応機種 | スマートデータリンク Mobizen | NTTドコモ
パソコン側のシステム条件は、Windows 7以上/Mac OS X 10.7以上で、ブラウザはInternet Explorer 11以上/Chrome 19以上/Firefox 18以上です。
アプリを起動して規約に同意すると、端末に紐付けされているGoogleのアカウントが表示されるので、使用するアカウントを選択します。
その後、Mobizenでのパスワードを設定します。このパスワードはGoogleアカウントのパスワードではありません。Mobizenのログインに使用するパスワードです。
パソコンからhttps://mobizen.jpにアクセスし、先ほど設定したアカウントとパスワードを使ってログインします。
スマートフォン側からパソコンサイトのURLをメールで送信することもできます。ログインすると右側のような画面が表示され、「ChromeとWi-Fiで遠隔接続中」「FirefoxとLTEで遠隔接続中」などと表示されます。
スマートフォンの画面がパソコンの画面に映し出されます。スマートフォンを操作すると、そのままパソコン側にも反映されます。
接続方法はUSB・Wi-Fi・LTE(3G)の3種類ありますが、今回はWi-Fiを使ってこともあってか、遅延もなくスムーズに表示されます。
・【OCTOBA】AndroidApp『スマートデータリンク Mobizen』 – YouTube
この動画は、パソコンに映し出されたスマートフォンの画面をQuickTimeで撮影したものです。
パソコン側からの操作もでき、その操作はスマートフォン側に反映します。「戻る」「ホーム」などのほか、マウスを使えば通知画面を下ろしたり、スワイプしたりすることも可能です(少しコツが必要かもしれません)。
画面左側にあるメニューは、上から「レコード」「キャプチャ」「ホワイトボード」「フルスクリーン」「テキスト入力」です。
「レコード」と「キャプチャ」は、スマートフォンの画面を動画(レコード)や静止画(キャプチャ)で録画できる機能です。
Android 4.4以降の機種やXperiaの一部機種では同様の機能がありますが、これを使えばAndroid 4.3未満の機種でも画面を動画で撮影することができます。
レコード機能はスマートフォン側からも撮影できます。スマートフォンの設定画面では、画質や解像度、フレーム数など詳細な設定も可能です。
撮影された動画はスマートフォンの内部ストレージのmobizenフォルダに保存されます。
こちらは「ホワイトボード」です。パソコンのマウスで描いたものがスマートフォン側に反映されます。線の色や太さなどは選べないのであまり自由度は高くありませんが、例えば、離れて暮らす両親がスマートフォンの使い方に困った時、印をつけて「ここだよ」と教えたりするくらいのことはできそうです。
「テキスト入力」は、その名の通りパソコン側から文字を入力できる機能です。ただし、ホワイトボードのように画面のどこでも入力できるわけではなく、メール作成や検索フォームなど、文字入力ができる箇所でのみ利用できます。
なお、テキスト入力機能を利用する場合はスマートフォン側の日本語入力システムを「mobizen」に変更する必要があります(使用前に変更を促されるので、画面に従って変更します)。
もう1つの機能として、スマートフォン⇔パソコン間でファイルのやり取りを簡単に行えます。
パソコン側に表示された「音楽」「写真」「動画」「ファイル」は、それぞれスマートフォンの内部ストレージと繋がっています。
「ファイル」を選択すると、このようにファイラーが表示され、保存されているファイルを確認することができます。
「音楽」「写真」「動画」と簡単に切り替えでき、写真はこのようにサムネイル表示もできます。見事にレビュー用のスクリーンショットばかりですが…。
ただファイルを表示させるだけでなく、パソコンへ保存、スマートフォンへ保存、削除などの操作も可能です。
スマートフォンに保存されている音楽ファイルも、パソコン上でちゃんと再生できます。
パソコンとスマートフォン間のデータのやり取りにはさまざまな方法がありますが、接続までの設定が面倒な印象もあります。しかし、本アプリの場合はアプリを起動してパソコンからログインするだけで接続できるので、あまり難しく考えずに簡単に使えます。
対象機種は限られてしまいますが、利用料はかかりませんので、対象機種をお持ちの方はぜひ利用してみてください。