3つの時代を旅し、戦場の時を操るRPG、それが『クロノスリング』です。
RPGにおけるテーマとして「時」を取り上げるものも多くありますが、本作はそれをストーリーだけではなく戦闘システムにも組み入れています。
時の流れに乱れが生じ、それを調査するために主人公は旅立ちます。それぞれの時代でそれぞれの物語が紡がれ、人々の歴史となります。
「魔法帝国時代」「魔法共和国時代」「魔法終焉時代」…それぞれの時代を旅し、その果てに待つのは世界の救済か、それとも破滅か…。
本作ではストーリーごとにバトルステージが用意され、その中で敵と触れると戦闘がスタートします。
味方は3人×2パーティーで編成されます。画面をタップして3人が交代で攻撃を仕掛けていきます。一定時間が経つと敵の攻撃となるので、できるだけそれまでに倒しきってしまいたいですね。
敵を攻撃しているとゲージが貯まり、「アクセルタイム」を発動できます。これが発動している間は戦場の時が止まり、ひたすら攻撃ができます。さらに攻撃力も2倍になるので、一気に大ダメージを与えることができます。
そして一定時間が経つとアクセルタイムが解除され、与えたダメージが一気に敵に降り注ぎます。これはなかなかの快感。
アクセルタイムが解除される瞬間は、思わず「時は動き出す」と決め台詞を言ってしまいそうになります。
ストーリーは3つの時代を旅するもので、クエストを1つ1つ進めていく形式です。物語としては一本道ですが、ある程度クエストをクリアしていくと「分岐点」が現れます。これはメインストーリーからは外れたifの物語です。「もしあの人が生きていたら…」といった違う運命のストーリーを楽しむことができますが、メインに比べ難易度は高めになっています。
仲間のキャラクターはガチャで手に入ります。「魔法帝国時代」「魔法共和国時代」「魔法終焉時代」と3つの時代それぞれに魅力的なキャラが200名以上もいます。彼らは「進化」する事で新たな可能性が開花し、時間を超えて成長していくので、そういった成長も楽しみです。
ストーリーやグラフィック、そして時を止めるというシステムはとても面白いRPGです。ただ、戦闘自体がほぼタップするだけだったり、そのテンポもあまり良くないので慣れてくるとその時間が面倒に思えてくるかもしれません。その辺りがアップデートで改善されることを期待したいですね。