携帯電話各社が宣伝しているスマートフォンの「つながりやすさ」や「最高速度」について、総務省が通信速度を公平に測る基準の制定を検討していることを明らかにしたと、時事通信が報じています。
現状では明確な測定基準がない
携帯電話会社の広告で、各社が「つながりやすさナンバーワン」とアピールしているのを見て「あれ?」と思った方も多いのではないでしょうか。各社がそれぞれ異なる測定方法などで調査を行うため、どれもナンバーワンになってしまう事が考えられます。
また、「最大○○Mbps」といったベストエフォートである最高速度も宣伝でよく見かけますが、この数字がひとり歩きしてしまい、実際の速度と大きな差が出てしまうために消費生活センターには苦情や相談が多く寄せられているとのことです。
つながりやすさや通信速度は、周囲の環境(混雑具合、場所、時間帯)に大きく左右されますが、測定方法に明確が基準がないために現状のような事態に陥っています。時事通信によると、総務省は今年5月にも指針を示し、過激な広告競争を是正させる意向とのことです。
関連情報
・時事ドットコム:「つながりやすさ」に基準=スマホPR過熱にクギ-総務省
・電気通信事業法の消費者保護ルールに関するガイドライン|総務省(PDF)