先日、2015年2月13日に都内で行われたOPPO Digital Japanの新作発表会をお伝えしましたが、そこで発表された薄型ポータブルヘッドフォンアンプ『HA-2』と、平面磁界駆動方式ヘッドフォン『PM-3』をお借りする事ができました。せっかくなのでじっくりご紹介しようという事で、今回は【HA-2 外観編】です。“持ち歩くこと”が強く意識された、薄型軽量のポータブルアンプです。
・ポータブルでも高音質を!OPPOの薄型ポタアン「HA-2」をお借りしました!【使い方編】
外箱は『HA-2』本体が描かれたシンプルなものですが、本体イラストの黒いカバー部分だけ光沢処理が施されており、立体感があるように見えます。
背面には簡単な説明とスペック表を記載。側面には使用DACなど製品の特徴が挙げられています。外箱を開けると中にもう一つ箱があり、それを開けるといよいよ『HA-2』とご対面です。
カッコいいですね!パッと見はポタアンに見えない佇まいです。『HA-2』本体の下には付属品が同梱されています。
どこから見ても美しいデザインです。手帳のような革製のカバーが高級感を引き立てます。これはデザイン性だけでなく、本体とスマートフォンを重ねた時に、お互い傷が入らないように工夫された実用的なものでもあります。
特にこのボーリューム兼電源スイッチがアナログチックで良いですね。
本体上部にはヘッドフォン/イヤフォンを挿すフォーンアウトと、ラインアウト兼用の3.5mm入力ジャックを搭載。
下部にはmicroUSB、USBポートとモード切り替え用のスイッチがあります。
右側面にはバッテリー残量の目安になるインジケーター、High/Lowのゲイン切り替え、バスブーストなどのボタンが配置されています。
左:Nexus 5 右:iPhone 6
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『HA-2』の大きな特徴の一つにそのコンパクトさがあります。Nexus 5とiPhone 6で並べてみると、その大きさが分かるのではないでしょうか。
特に『HA-2』はiPhone 6のサイズに合わせてある事もあり、僅かに『HA-2』が縦に長いぐらいでほとんど同じ大きさです。
左:Nexus 5 右:iPhone 6
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また、スマートフォンと重ねることを想定した薄さにも注目です。ポタアンといえばかなり分厚いものが多いですが、『HA-2』の厚さは12mm。スマートフォンと重ねても余裕で持つ事ができます。
個人的には程よく厚みがでて、むしろ持ちやすいぐらいです。革製のカバーもいい感じに滑り止めになって、フィット感が増しています。
それでは『HA-2』とスマートフォンを接続してみましょう。
接続する機器に合わせて3つのケーブルが同梱されています。どれも通常のケーブルと比べるとかなり短く、『HA-2』とスマートフォンを接続してもコンパクトに纏める事ができます。
さらに、このような2本のゴムバンドも付属しています。何に使うか分からない方もいると思いますが、これは接続時に大変役に立つものです。
まずはNexus 5と接続してみます。使用するケーブルはmicroUSBです。
ケーブルを繋ぐだけなので、簡単に接続できます。…が、ケーブルが新品のせいもあってか、思いっ切り浮いてしまってますね…。流石にこれでは使いづらいです。それにこのままだと『HA-2』とNexus 5がケーブル1本で繋がっている状態なので安定しません。
そこで、先ほどのゴムバンドの登場です!これで『HA-2』とNexus 5を括ると…
ピッタリ合わさりました!横から見ても隙間はありません。少々ケーブルに負荷がかかっているようですが、事前にケーブルにクセを付けておけば、もっと自然な角度で接続できると思います。
一見、力技のように見えますが、プレイヤーとポタアンをゴムバンドで固定するのは、ポータブルオーディオでは最もオーソドックスな方法です。
少し気になったのは、『HA-2』とNexus 5のmicroUSBポートの位置の違いです。これでも動作に問題はありませんが、ポートの位置が近い方が良いかもしれません。
例えば「HTC J ONE(HTL22)」なんかだとポートの位置がほぼ同じなので、いい感じに接続できます。
ここで気づいたのですが、HTL22と『HA-2』のサイズ感が抜群に良いです。縦・横がほとんど同じ長さでピッタリと重ねられます。
そこで両者のサイズ表を見てみると…
・HA-2…横68×縦157×厚さ12mm
・HTL22…横69x縦138x厚さ10.5mm
……あれ?『HA-2』が2cm近く長い?そんなバカな、と実際に定規で計ってみると…
縦の長さは約137mmでした。公式のスペック表のものは、おそらくミスと思われます。その差は縦横共に1mm程度。ピッタリなわけです。
手に持つとこんな感じです。普段スマートフォンを操作しているのと、ほとんど同じ感覚で操作が行えます。
パッと見はケーブルが仰々しい感じもしますが、モバイルバッテリーを接続しながら操作している人はよく見かけるので、それとなんら変わりありません。むしろこちらの方が、その薄さとデザインが相まってスタイリッシュです。
iPhone 6とも接続してみました。両方ともポートが中心にあるので、接続しやすいですね。
ケーブルはすこし長めですが、このおかげで下部に余裕があり、バンドは上部に1本で十分です。
その他の端末は、上下のベゼルに這わせる感じでバンド位置を調整すると良いでしょう。ただし、機種によっては音量や電源ボタンと干渉する事があるので注意が必要です。
これまでスマートフォン対応のポータブルアンプといえば、iPhoneのみ対応のものが多かったのですが、ようやくAndroidでも気軽に使用できるものが登場しました。これは、Android 5.0で「USB Audio Class」をサポートした事が大きいのでしょう。
※USB Audio自体はAndroid 4.1からサポートされていましたが、端末によって使用できるもの・できないもの、OTGケーブルの使用、root化などの問題がありました。
また、iPhoneについても『HA-2』は「CCK(カメラコネクションキット)」を使用することなく接続できるので、取り回しも楽になるのではないでしょうか。気軽にポータブルで高音質を楽しめるのは嬉しいですね!
次回は『HA-2』での音楽の聴き方などをご紹介したいと思います。
・ポータブルでも高音質を!OPPOの薄型ポタアン「HA-2」をお借りしました!【使い方編】