Google、企業向けに「Android for Work」リリース 1つの端末で個人・業務用アカウントが使い分け可能に

Googleは2月25日、「BYOD(Bring Your Own Device)」環境での使用を想定した、企業向けサービス『Android for Work』をリリースしました。
これにより、1つのAndroid端末で個人アカウントと業務用アカウントを使い分ける事が可能になります。

個人所有の端末を職場でも

『Android for Work』は昨年6月に行われたGoogle I/O 2014で発表されましたが、その時は具体的な機能やサービスの紹介は行われませんでした。
それから半年以上が経った今回、遂に詳細な機能やサービスが発表された形です。

『Android for Work』とは、個人で使用所有の端末を職場に持ち込み、業務でも利用する「BYOD(Bring Your Own Device)」環境を想定した機能・サービス群です。
『Android for Work』では、大きく分けて4つの機能・サービスが提供されます。

Work profiles

Work profilesは、Android 5.0よりスマートフォンでも採用されたマルチアカウント機能を利用して、1つのAndroid端末で個人用・業務用のアカウントを切り替えて利用できる機能です。ユーザーは同一の端末で、業務用のデータやアプリを使用する事ができ、企業はユーザーの業務用アカウントを管理できます。
しかし、2つのアカウントは完全に切り離されており、企業は個人アカウントに対して一切の権限を持つことはできず、個人的なデータやコンテンツは保護されます。

Android for Work app

Android for Work appは、マルチアカウントを利用できないAndroid 4.0~4.4向けのサービスで、高度なセキュリティで保護された連絡帳やメール、予定表などのアプリを使用する事ができます。

Google Play for Work

Google Play for Workからは、企業向けアプリをダウンロードする事ができます。企業はこれらアプリを管理することが可能です。

Built-in productivity tools

Built-in productivity toolsでは、ExchangeやNotesの両方をサポートした各ドキュメントの編集機能や、メールやカレンダーなどのアプリが提供されます。

また、これらサービスでSONY・HTC・samsung・LG・Motorola・BlackBerry・Adobeなどの企業がパートナーとして参加しています。

関連情報

Android is ready for work|Android Official Blog
Android for Work|Google