PCでAndroidアプリを実行できるChromeアプリ「ARC Welder」で遊んでみた!

2015年4月にGoogleより発表された、AndroidアプリをPC上で実行できるChromeアプリ『ARC Welder』の使い方をご紹介します!全てのAndroidアプリを実行できるわけではありませんが、『ARC Welder』を導入すれば、お気に入りのAndroidアプリをPCでも使用できるかもしれませんよ!

まずは「Chrome ウェブストア」からダウンロード!

まず、『ARC Welder』は「Chromeアプリ」としてリリースされているので、PC版Chrome ブラウザが必須です。PCにChromeをインストールしていない方は、下記リンクよりダウンロード、インストールを行ってください。

Chrome ブラウザ|Google

次に「Chrome ウェブストア」より『ARC Welder』をダウンロードします。右上の「Chromeに追加」をクリックするとダウンロード後、自動的にインストールされます

ARC Welder|Chrome ウェブストア

ダウンロード時に『ARC Welder』を追加するか尋ねられるので、「追加」をクリックしましょう。

インストール完了後、Chrome右上のメニューボタンから「その他のツール」→「拡張機能」と進みます。

すると、インストールしてある「Chromeアプリ」の一覧に『ARC Welder』と『App Runtime for Chrome (Beta)』の2つが追加されます。これが『有効』になっていればOKです。

apkを入手しよう!

『ARC Welder』でAndroidアプリを実行するには、アプリケーションの動作に必要な様々なファイルが格納されているパッケージapkファイルが必要になります。

これは様々な方法で入手することができますが、一番手っ取り早いのは何かしらのバックアップアプリ、もしくはバックアップ機能のあるアプリを使用する事です。入手したapkファイルは、PCに移動してください。

移動したapkファイルは、何か適当にフォルダを作り、その中に格納してください。
ここまで出来たら準備は完了です。

apkを選択!

では、apkファイルを『ARC Welder』を使用して、PC上で実行してみましょう。

まずは「Chromeアプリ」のランチャー内に、『ARC Welder』のアイコンがあるのでこれをクリックします。

『ARC Welder』が起動するので、chooseをクリックしましょう。

ウィンドウが表示されたらapkを格納したフォルダを選択し、「OK」をクリックします。

『ARC Welder』に「+ Add your APK」と表示されるので、「+ボタン」をクリックし、実行したいapkを開きます。

apkを実行してみよう!

『ARC Welder』にapkが読み込まれ、表示方式の選択になります。
「Orientation」では縦/横表示の選択、「Form Factor」は表示サイズの選択、「Clipboard Access」は本文コピーなどのクリップボード機能の選択が行えます。全て選択したら「Launch App」をクリックしてください。アプリが起動します。

が、なんと失敗。今回はオクトバの公式アプリ「神アプリまとめ オクトバ」で試してみましたが、何度やっても起動できませんでした…。

他のアプリで再チャレンジ!!

という事で、私が普段使用しているTwitterクライアント「アカイトリ4」で再チャレンジです!

するとこちらはあっさり起動できました。PINコードの入力も行えます。
どうやらアプリやPCの環境などによって、上手くいく場合とそうでない場合があるようです。

PCでAndroidアプリを使用できる!

上手く起動できたアプリでは、スマートフォンと同様に操作でき、普通に使用できます。ロングタップなどの操作もマウスで行えるのは驚きです。

もちろん、文字入力もPCのキーボードから行えます。「アカイトリ4」については、スマホ版と比べてほとんど違和感のないレベルで使用できました。

一度『ARC Welder』で起動したアプリは、Chromeアプリとして登録されるのでランチャーから1クリックで起動できるようになります。2回目以降はこちらから起動してください。

ゲームアプリはなかなか難しい・・・

続いてゲームアプリも試してみたいと思います!…が、結論から言うとゲームアプリは筆者が試した限り、起動きるものがあまりありませんでした。

正確に言うと起動は出来るものの、途中で止まるアプリが多く、実際に遊ぶ事ができないのがほとんどです。アプリ実行時、PCの「CPU使用率」は100%に近く、メモリもほとんど使い切っていました。かなり古いPCでメモリも8GBなので、スペック的な問題かもしれません。

ですが、比較的単純なゲームだと起動できるものもあり、こちらのブロックゲームは問題なくプレイできました。これで仕事をしている振りをしながら遊ぶ事ができます。

また、複数のAndroidアプリを同時に実行することは不可能で、新しくアプリを起動する度に変換済みのアプリを削除する必要があります。これは残念ですね。

今のところ「使い勝手が良い」とはとても言えませんが、エミュレーターを導入するよりは遥かに簡単にPC上でAndroidアプリを実行できるものだと思います。
また、『ARC Welder』が真価を発揮するのは「ChromeBook」での使用ではないでしょうか。ChromeBookで利用できるAndroidアプリは既にいくつかありますが、あらゆるAndroidアプリを利用できるようになれば、使い方の幅が大きく広がりそうです。