米Googleは5月下旬、開発者向けイベント「Gogole I/O 2015」を開催し、Androidの次期バージョン「Android M」を発表するとともに、無料で無制限に写真・動画をアップロードできるクラウドサービス「Googleフォト」の提供を開始した。また、ソニーは「Xperia Z4 Tablet」のWi-Fiモデルを6月19日に発売する。
(1) Android M
現在市場に出ているAndroidスマートフォンの最新のOSはAndroid 5.0(Lollipop)で、リリース前の段階では「Android L」と呼ばれていた。そして今回、その次のバージョンとなる「Android M」がお披露目され、開発者向けのプレビューバージョンは配信開始された。プレビューバージョンは「Nexus 5/6/9/Player」向けに提供されており、開発者のみならず一般ユーザーでも導入は可能となっている。
Android Mのプレビューバージョンはこれらの4機種に導入可能
今後2度のアップデートを経て9月までには正式バージョンがリリースされる見込み。
さて、そのAndroid Mだが、OSレベルで指紋認証機能に対応する。APIも公開されるので、様々なアプリで指紋認証を利用することが可能になる。さらに、Android Mからはパーミッションの管理が変わる。現在はGoogle Playでのインストール時にまとめて聞かれる形だが、今後は許可が必要な情報をアプリが使用する際に聞かれる形となる。
許可が必要な情報へアクセスする際に聞かれる
他には電力消費の改善、検索機能の強化やGoogle Nowの拡張、USB-Cのサポートなどが盛り込まれている。
(2) Googleフォト
Googleはこれまで「Picasa」「Google+」で写真・動画のアップロード・保管サービスを提供してきたが、より魅力的な「Googleフォト」の提供を開始した。無料で無制限に写真・動画をアップロードでき、マルチデバイスで利用可能という、「写真・動画のクラウドサービス」としてはほぼ完璧に近いサービスだ。
Googleフォトはマルチデバイスでの利用が可能
ただし、無制限にアップロードできるファイルには条件があり、写真なら1,600万画素まで、動画なら1080pまでとなっている。また、アップロードの際に画素数そのままでも圧縮が掛かるので、アップロード前のファイルと完全に同じデータを残すわけではない点には注意が必要。しかし、圧縮しても品質はほとんど変わらないとされる。
オリジナル画像と圧縮画像の差異
また、圧縮が嫌な場合はオリジナルデータのアップロードも可能だが、その場合はGoogleドライブで所有するストレージ分までしかアップロードできない。
結局、Googleフォトではオリジナルデータのアップロードではなく、圧縮データを無制限にアップロードする、という使い方がベターだろう。それなら無制限に保管できるので、全ての写真・動画の保管庫として利用できるからだ。
→Googleフォト公式サイトhttps://photos.google.com/
(1) Xperia Z4 Tablet Wi-Fiモデル
ソニーモバイルコミュニケーションズは「Xperia Z4 Tablet」のWi-Fiモデルを6月19日に発売すると発表した。市場推定価格は76,000円前後。
Xperia Z4 Tablet
LTEモデルとの主な違いは、モバイルデータ通信には非対応という点と、ワンセグ・フルセグに非対応という点。特にワンセグ・フルセグは、Xperia Z4 Tabletをモバイルテレビ代わりにすることを考えている方にはネックだと思うので注意が必要だ。
それ以外のスペックや特徴は同じ。
10.1インチ画面、Android 5.0、オクタコアCPU、3GB RAM、32GB ROM、6,000mAhバッテリーなどを搭載する。そして、10.1インチタブレットとしては世界最薄・最軽量の6.1mm厚、389gだ。
(2) 旧モデルへのAndroid 5.0アップデート
ソニーモバイルコミュニケーションズは「Xperia Z2 Tablet」のWi-Fiモデルと「Xperia Z3 Tablet Compact」向けにAndroid 5.0へのOSアップデートを提供することを明らかにした。提供時期は7月上旬以降の予定。
Xperia Z3 Tablet Compact
(1) ドコモの各サービスで生体認証が可能に
NTTドコモの各種サービスで指紋・虹彩などの生体認証でのログインや決済が可能になった。指紋認証は「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」「AQUOS ZETA SH-03G」、虹彩認証は「ARROWS NX F-04G」で利用できる。
対象サービスは「dマーケット」の各サービスで、「dゲーム」「dブック」「dTV」「d fashion」「dアニメストア」「dキッズ」などで、決済での生体認証対応は「dゲーム」「dブック」「dTV」「dミュージック」「dデリバリー」「dトラベル」「ペットフィット」「ドコモのペット保険」。
対応サービス
(2) フジテレビとHuluがコンテンツを相互供給
フジテレビジョン(以下、フジテレビ)とHJ ホールディングスは相互にコンテンツを調達・提供することに合意し、提供を開始した。Huluでは「PSYCHO-PASS サイコパス」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「のだめカンタービレ」など「ノイタミナ」枠のアニメ20作品が順次配信される。
また、フジテレビジョンが運営する動画配信サービス「フジテレビオンデマンド」ではHuluで配信されている海外ドラマの一部の作品が配信されることになり、例えば「ウォーキング・デッド」「マスケティアーズ/三銃士」などをフジテレビオンデマンドでも視聴できる。
今年もGoogle I/Oが開催されましたが、インパクトが大きかったのは「Googleフォト」ですね。枚数・データ数、容量の制限なく保存し放題なので、今後はGoogleフォトに全ての写真をアップロードしてしまおう、と思う方も多いのではないかと思います。すでに使えるようになっていますので、関心がある方はチェックしてみましょう。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!