Googleマップが10周年 日本のユーザーの声が、地図を4次元に進化させるきっかけに

10年前の2005年7月14日、デスクトップ向けのGoogle マップ日本版が公開されました。そして20日にはモバイル向けのローカル検索の提供が開始されました。今年、2015年でGoogleマップは10歳となりました。

Google日本ブログにて、この10年の歩みを振り返っています。10年の地図の進化、調査の変化などを知ることができます。

大きく変わった地図の情報


(左:2005年 / 右:2006年)

2005年当初は、カーナビ用の地図画像をそのまま表示することから始まりました。色・線・フォント、すべてが日本の地図を表現するのにどうしたらいいのか、考え続けられてきました。


(2015年)

2005年と2006年でもだいぶ違いますが、2015年の今は、さらに情報量が上がっていますね。もちろん、地図は情報量が多ければいいというものでもありませんが。

その場にいるのと同じ視点で見られるストリートビュー

ストリートビューもGoogleマップの大きな特徴です。日本では 2008年に東京や札幌等12都市で提供開始されました。
当初、カメラを自動車に取り付けて始まったストリートビューも、撮影対象地域が寺社仏閣や観光地、世界遺産等に広がるにつれ進化し、最近では、2013年に導入されたトレッカーで、富士山を始めとする山々なども撮影できるようになりました。

今回、Google マップ10年を記念して、今年5月に約1週間掛けて、トレッカーで撮影された槍ヶ岳のストリートビューが公開されています。

タイムマシン機能で地図は4次元に

東日本大震災はGoogleマップにとって大きな転機の1つでした。
当初、ストリートビューは最新の画像しか表示できませんでしたが、この震災を境に「タイムマシン機能」を新たに開発、過去の画像にアクセスできるようになりました。これは、東日本大震災の被害を「東日本大震災デジタルアーカイブ」として記録するにあたり、「震災前に撮影されたストリートビューの画像を残して欲しい」という意見が、開発のきっかけになったとのことです。
日本のユーザーの声が、地図を4次元に進化させることにつながりました。

Googleマップはこの10年で、世界10億人に使われるサービスになりました。今後も進化する地図、進化するGoogleマップを体験し続けていきたいですね。

関連情報

Google Japan Blog: Google マップが 10 歳になりました。