『アリスの精神裁判』はルイス・キャロルの童話『不思議の国のアリス』をモチーフにしたアドベンチャーゲーム。記憶を失った主人公が、どこかふしぎな学校を舞台に、クラスメイトの死の真相を突き止めていきます。
【アプリの特徴】
- 「不思議の国のアリス」をモチーフにした推理アドベンチャー
- 探索パートと裁判パートで進むゲームシステム
- 緻密に作りこまれた展開は圧巻
ふしぎな学校で事件の真相を探る
物語は夕方の教室から始まります。クラスメイトの白ウサギが校内で死んでいたことを知った主人公・神崎アリスは、指示に従い体育館に向かいます。そこでは裁判が開かれていて、ハートの女王に有罪判決が下されそうなところ。あまりにめちゃくちゃな進行にアリスは飛び入りで女王を弁護しますが、すると今度はアリス自身に嫌疑がかけられてしまいます。記憶があやふやなアリスはうまく答えられません。本当に自分に罪はないのか。白ウサギはなぜ死んだのか。アリスは真実を知るため、調査を進めていきます。
証拠を集めて真実を証明する
ゲームは校内を調査し聞きこみを行う探索パートと、集めた証拠を使って真実を証明していく裁判パートを繰り返すことで進行していきます。また、探索パートで行動したり、裁判パートで失敗すると精神力ポイントを消費。ゼロになるとゲームオーバーとなり、章の頭からやり直すことになります。精神力ポイントは広告を見ることで回復可能。行動の幅を広げたり敢えて失敗することで面白いやり取りが見られることもあるので、敢えて脱線してみるもよし、できるだけ間違いのないプレイを目指すもよしのゲームです。
量と質とを兼ね備えたストーリーは圧巻
ストーリーは全8章。アプリゲームとしては大きめのボリュームで、緻密に作りこまれた展開は圧巻の出来と言えます。また、美麗ながら不気味さが漂うグラフィックと、物悲しくも幻想的な音楽が世界をさらに盛り上げます。
明かされる真相は、なぜ“精神”裁判なのか、このふしぎな世界は何なのかという冒頭からの疑問とも繋がりを見せ、クリアした時には1枚の大きな絵が浮かび上がるよう。その絵はけして明るく楽しいものではありませんでしたが、胸に深く刺さり余韻が残る印象でした。