先週のニュースまとめ :富士山Wi-Fi登場。日米間光海底ケーブルFASTERも稼働【2016年6月25日 ~ 2016年7月1日】
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ソフトバンクが災害時などに家族や友人などの居場所を確認しあえるアプリ「みまもりマップ」をリリースした。他社スマートフォンのユーザーもSOS機能などを利用できる。また、富士山で公衆無線LANサービス「富士山 Wi-Fi」の提供が始まった。日米間を結ぶ光海底ケーブル「FASTER」の運用も始まった。
新アプリ
(1) みまもりマップ
ソフトバンク及びウィルコム沖縄はAndroidスマートフォン向けアプリ「みまもりマップ」をリリースした。このアプリでは、登録したグループメンバー同士の居場所を確認できる「いまここシェア」機能、メンバーが指定エリアに入った場合や出た場合に通知を受けられる「ついたよ通知」、メンバーがいる場所で災害が発生した場合に通知を得られる「災害エリア通知」、同じアプリを使っている他のユーザーに救援を送ることができる「SOS発信」機能などを利用することができる。
(みまもりマップの機能について)
メンバー登録を行うグループ管理者機能は「スマートフォン基本パック」か「スマートフォン基本パック-S」「位置ナビ」のいずれかに加入する必要があるが、メンバーユーザーは完全無料で利用できる。
また、「災害エリア通知」や「SOS発信」機能はメンバー登録されていなくても利用できる。
→みまもりマップについて
通信サービス
(1) 富士山 Wi-Fi
すでに富士山では各社が通信サービスの環境を整えているが、今年からワイヤ・アンド・ワイヤレスが静岡県及び山梨県の受託事業者として公衆無線LANサービス「富士山 Wi-Fi」の提供を全山小屋、富士山静岡空港で7月10日より提供する。
(「富士山 Wi-Fi」の掲示ポスター等)
このサービスは日本人・訪日外国人問わず誰でも利用可能。
SSID「Fujisan_Wi-Fi」にアクセスし、ブラウザを起動してログインすれば利用できる。ログインはTwitter、Facebook、Googleなど対応SNSのアカウントを使って行うことができる。
(2) 日米間の光海底ケーブル「FASTER」
KDDI、Chine Mobile International、China Telecom Global、Global Transit、Google、Singtelが共同出資して建設を進めてきた日米間を結ぶ海底光ケーブル「FASTER」の運用が6月30日から始まった。
(FASTERのネットワーク)
FASTERは最新の高品質光ファイバーケーブルと技術を使い、世界最大レベルの設計容量60Tbpsを実現している。フルHDだけでなく、4Kの映像配信も行われるようになってきたインターネット回線のトラフィックは増大するばかりであり、FASTERは貴重な通信インフラとして期待される。
(3) UQフェムトセル
UQコミュニケーションズは6月27日よりWiMAX 2+用の小型基地局装置「UQフェムトセル」の貸出先行受付を開始した。UQフェムトセルは、「auひかり」「auひかりちゅら」といった固定回線と接続し、自宅内外の小範囲にWiMAX 2+の電波エリアを構築する小型の基地局装置。
UQフェムトセルが構築するWiMAX 2+と、外部のWiMAX 2+とはシームレスで接続可能。UQフェムトセルは無料で借りることができるが、対応する固定回線は「auひかり」と「auひかりちゅら」だけなので、その点には注意してほしい。
(UQフェムトセル)
あとがき
大規模なトラフィックをさばける光海底ケーブルFASTERの運用が始まりました。モバイル回線だけでなく固定回線もトラフィックが年々増大していますが、その背景には動画配信サービスの台頭・一般化もあります。特に最近ではYouTubeでもHD以上の高解像度での視聴も一般化してきましたし、YouTubeだけでなくNetflixでも4K配信も行われています。Netflixでは4Kドラマも配信されていますが、その場の空気感を感じられるほどのリアルさで視聴できます。今後も高解像度の動画作品は増えていくはずですが、トラフィックをさばくインフラの強化も急務となっています。モバイル回線に関しても5Gの登場が待ち遠しいですね。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!
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