NTTドコモ(以下、ドコモ)が数時間先の観光地や商業施設の人数予測技術の実証実験を行っています。KDDI、沖縄セルラーはauショップのスタッフのユニフォームを一新します。11月1日以降、auショップの店員さんの制服が変わるので、お店の印象も変わるかもしれません。また、KDDIは尾瀬国立公園の全山小屋のエリア整備を進めています。
新製品
(1) 指紋認証センサー搭載南京錠「TouchLock」
今週の新製品ニュースは「南京錠」です。スマートフォンやタブレットなどAndroid関連製品ではありません。ですが、「スマート」な感じのするアイテムで、しかも、スマートフォンでお馴染みの操作を取り入れた製品なのでご紹介します。
「スマート南京錠」と呼ばれる製品「TouchLock」シリーズは、指紋認証センサーで鍵を開ける南京錠なんです。南京錠は旅行の際、スーツケース以外のカバンなどで使うことがあると思いますし、家でも何か使う機会があると思いますが、普通は鍵を使ったり、数桁の暗証番号を設定しますよね。このTouchLockシリーズは指紋認証で開けられます。
さらに、最大で20個の指紋を登録できるので、グループで共用する場所やボックスなどで使うこともできるようになっています。
また、Windowsマシンから解錠をしたりリセットすることもできます。欲を言えばAndroidからそれができればベストですが、かなり「スマート」な南京錠です。
→TouchLockシリーズ販売サイト(クラウドファンディングの「Makuake」内)
通信会社
(1) ドコモの「近未来人数予測」
ドコモは9月20日より「近未来人数予測」の実用化に向けた実証実験を開始しました。この「近未来人数予測」とは、特定の観光地、商業施設などにおける現在、そして数時間先までの人数予測を行う技術です。いわゆる混雑状況の予測技術で、同種の技術やサービスはGoogleやヤフーも開発し、すでにGoogleマップやYahoo!マップに導入されています。
しかし、もちろん各社で使用している技術/アルゴリズムは異なりますし、ドコモの場合はAIを活用し、数時間先までの予測ができることを特徴としています。
ドコモは携帯電話ネットワークの仕組みを使って作成する人口統計データと、NTTグループのAI「corevo」を使って「近未来人数予測」を実現しています。corevoの「時空間変数オンライン予測技術」と人口統計データを組み合わせることで、任意のエリアにおける過去の人数の増減が周辺エリアの人数にどのような影響を与えているかを判断することができ、数時間先までの人数予測ができるということです。
(2) auショップのユニフォームが一新
全国に約2,500店舗あるauショップのスタッフのユニフォームが11月1日以降に一新されます。現行のユニフォームは落ち着いた印象を与える無難なデザインですがお洒落とは言いにくいものがあります。しかし、新ユニフォームは随分とお洒落になっています。しかも、トップスとボトムスなど各アイテムの組み合わせを変えることで様々なバリエーションがあります。
あまり派手になっても落ち着きがありませんし、人によっては敬遠してしまうかもしれませんが、今回の新ユニフォームのデザインはちょうどいい具合のお洒落さに抑えつつ、複数のバリエーションを持たせ、それでいて落ち着きもある、いいバランスですよね。
(3) 尾瀬国立公園のエリア整備
徐々に秋の気配を感じ始めてきた今日この頃ですが、尾瀬国立公園なんて10月のレジャーの行き先としてはいいですよね! その尾瀬国立公園にある全山小屋の携帯電話エリア整備をKDDIが行うことを明らかにしています。加えて、au以外のユーザーも利用できる無料の公衆無線LANサービス「OZE GREEN Wi-Fi」も整備されます。
尾瀬国立公園は4県にまたがる国立公園で、全部で山小屋は21箇所ありますが、そのうち2箇所はすでにau 4G LTEを利用可能ですが、残りの19箇所でも利用できるようにエリア整備が行われます。10月上旬から順次利用可能になる予定です。
そして、OZE GREEN Wi-Fiも同じタイミングで利用できるようになります。
あとがき
今回の記事では冒頭でスマート南京錠をご紹介しましたが、これ凄く良いですよね! 私は旅行や出張の際、スーツケースとスーツケースの天面に乗せられるカバンで行くことが多いですが、カバンには南京錠をつけています。南京錠は一般的な暗証番号を設定するタイプで、もちろん暗証番号は忘れない番号にしていますが、番号をクルクル合わせて行くのって、面倒といえば面倒だし、何かの拍子に「あれ? 番号なんだっけ?」と忘れかけることもあるんですよね。それが指紋認証では一気に解消できるので、正直感動しました。そういうわけでごIoTでもないのに紹介しました。
クラウドファンディングはこうしたちょっとしたアイデアの入ったおもしろアイテムが結構あるので、時間があるときにのぞいてみると面白いと思います!
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!