UQコミュニケーションズがWiMAX 2+の新製品「Speed Wi-Fi NEXT WX04」、UQモバイルの新製品「arrows M04 PREMIUM」「AQUOS senes」を発表・発売しました。AQUOS senseはauからも発売となっています。また、ワイモバイルの1.7GHz帯の3Gサービスが2018年3月で終了となります。
新製品
(1) UQ WiMAX、UQ mobileの新製品
UQコミュニケーションズは新しいモバイルWi-Fiルーター「Seepd Wi-Fi NEXT WX04」を発表し、11月1日に発売しました。NECプラットフォームズ製の「WX」シリーズの最新機種で、WXシリーズとしては初となる「au 4G LTE」対応を果たしています。これまではファーウェイの「W」シリーズがau 4G LTEに対応し、WXシリーズは非対応という違いがありましたが、今回はWXシリーズでもau 4G LTEを利用できるようになっています。
また、同社はUQモバイルの新機種も発表しています。arrows M04 PREMIUMとAQUOS senseです。AQUOS senseはauからも発売となっているので、そちらで紹介しますが、arrows M04 PREMIUMは、富士通製のスマートフォンで、ワンセグに対応するのがAQUOS senseとの機能面での大きな違いの一つです。また、泡ハンドソープで洗えますし、米軍基準の規格MIL規格の23項目をクリアするタフネス設計でもあります。
(上段がAQUOS senseで下段がarrows M04 PREMIMU)
ディスプレイは5インチのHD液晶です。AQUOS senseはフルHD液晶なので、この点で若干残念ですが、エントリーユーザーであれば特に気にならない部分だと思います。おサイフケータイにも対応しています。
(2) au新機種「AQUOS sense」
UQモバイルの新製品としても紹介しましたが、AQUOS senseはauからもリリースされました。シャープ製で、コンストパフォーマンスに優れたエントリー/ミドルレンジのスマートフォンです。
5インチのフルHD-IGZO液晶を搭載するので、ディスプレイ面ではハイエンドクラスからもそう劣ることはありません。OSはAndroid 7.1で、メモリは3GB、ストレージは32GBと、この辺りも実用上十分です。
非HDRコンテンツをバーチャルでHDR化するバーチャルHDR機能も搭載します。発売日は11月2日で、すでに販売中です。
(3) ソニーのスマートスピーカー「LF-S50G」
LINEの「Clova WAVE」とGoogleの「Google Home」で幕を開けた日本市場でのスマートスピーカーですが、ソニーはGoogle Home対応のスマートスピーカー「LF-S50G」を準備中です。12月9日に発売予定で想定実売価格は25,000円前後です。
Clova WAVE、Google Home、そしてAmazon echoシリーズなどと比べると高価ですが、その分、音にこだわっています。音楽やラジオを聴く機会が多いのであれば選択肢に入って来るでしょう。しかも、Google Home対応なので、Google HomeでできることはLF-S50Gでもできます。
音に関しては対向配置した2ウェイスピーカーシステムが大きな特徴です。部屋のどこにいてもバランスの良い360度サウンドによって音楽を聴きやすくなっています。しかも、明瞭なボーカルと自然な低音の両立ができているとのことで、歌を中心に楽しむ場合にもいいでしょう。
ソニーのAndroid TV搭載ブラビア、ワイヤレススピーカーやサウンドバーとの連携などもできます。
通信サービス
(1) ワイモバイルの1.7GHz帯の3Gサービス
(Pocket WiFi LTE GL01P)
ワイモバイルの1.7GHz帯の3Gサービスが2018年3月29日で終了となります。これに伴い、ソフトバンクは影響を受ける端末を使っているユーザーへのサポート施策を発表しました。影響を受けるのはモバイルWi-Fiルーターの「Pocket WiFi LTE GL01P」で、GL01Pのユーザーには、希望すれば代替機となる「607HW」が無償提供されます。
これはGL01Pでは通信可能エリアが縮小してしまうためです。
「GL02P」や「GL04P」などのユーザーは11月から2.1GHz帯での3Gサービスを利用できるため、通信可能エリアの縮小はありません。そのため代替機の無償提供などの対策は取られません。
(2) 楽天モバイルがFREETELとブランド統合
かねてより予告されていたように楽天がプラスワン・マーケティングからMVNO事業を承継しました。これにより楽天は自社のモバイル通信ブランドである「楽天モバイル」とプラスワン・マーケティングの「FREETEL」をブランド統合します。とはいえ、完全にFREETELブランドが終了するわけでもないようです。
FREETEL SIMのユーザーは今後もサービスの継続利用が可能で、さらにはFREETEL SIMの新規購入や「スマートコミコミ+」の契約もできるようです。ただし提供元はプラスワン・マーケティングから楽天に変わります。
なお、今回の事業取得によってFREETELの回線数と合わせた楽天モバイルの回線数は140万回線に大幅増となりました。
あとがき
まずは先週の記事をお休みして申し訳ございません。事前連絡なしでの休載で読者の皆様はもちろんとしてオクトバ編集部にも御迷惑をお掛けしました。先週分を休載したので今回は2週分のまとめ記事となっています。
個人的には今回のニュースではソニーのLF-S50Gに注目しています。スマートスピーカーは各社が取り組んでいますが、Google、Amazon、LINEなどのプラットフォームと連携せずに独自の製品を作るメーカーもあります。しかし、ソニーはテレビでAndroid TVを採用し、スマートフォンやウォークマンでAndroidを採用しているように、スマートスピーカーでもGoogleのプラットフォーム対応をしました。最終的には大手プラットフォームには勝てない上、多機能性でも劣ってしまう気がするので、ソニーが最初からGoogle Home対応としたのは英断ではないかと思います。もちろんソニーも独自プラットフォームを開発することは可能だったと思いますが、おそらく世の中の多くのサービスがGoogle Home/Google アシスタントとAmazon Alexaには最低でも対応してくると思うので、最初からGoogle Home対応製品にした方がいいでしょう。
その上でソニーの他のAV機器などとの連携を図れる上、音へのこだわりを見せれば、本家Google Homeとも渡り合えるでしょう。ということで、ソニーのLF-S50Gから始まるスマートスピーカー製品に注目です。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!