アンカー・ジャパン(以下、Anker)から11月15日にモバイルバッテリーの新製品が2つ登場しました。「PowerIQ 2.0」対応の第二世代モバイルバッテリーです。オンキヨーから「Googleアシスタント」対応のスマートスピーカー「G3」(VC-GX30)が発表されました。また、LINEが一定時間以内なら送信メッセージを取り消すことができる「送信取消」機能が発表されました。
新製品
(1) Anker モバイルバッテリー新製品
(左が10000mAhモデル、右が20000mAhモデル)
Ankerのモバイルバッテリーには接続した機器に合わせて出力を自動調節してくれる「PowerIQ」という機能がありますが、その第二世代となる「PowerIQ 2.0」に対応した製品が新たに登場しました。容量が10,000mAhの「Anker PowerCore II 10000」と、20,000mAhの「Anker PowerCore II 20000」です。
PowerIQ 2.0は最大で18W出力が可能となっています。しかも、入力側もです。そのため、モバイルバッテリー自体を短時間で充電することができます。10,000mAhモデルは4時間、20,000mAhモデルが5時間でフル充電可能です。
出力に関しては先ほど最大18Wと書きましたが、電流/電圧で具体的に書くと、5V/3A、9V/2A、12V/1.5Aに対応しています。
(Anker PowerCore II 10000)
(Anker PowerCore II 20000)
(2) ONKYO スマートスピーカーG3
Googleアシスタント対応スマートスピーカーやAmazon Alexa対応スピーカーはGoogleやAmazon以外のサードパーティからも出せるようになっていますし、Googleアシスタント対応スピーカーはすでにソニーが発表済みですが、オンキヨーも今月下旬にリリースします。しかも、オンキヨーは最初からAmazon Alexa対応モデルとGoogleアシスタント対応モデルの両方を用意しています。
今回紹介するのはGoogleアシスタント対応モデルの「G3」(VC-GX30)です。
Google Homeと同様の機能を使えるほか、「Chromecast built-in」も搭載しているので、Google Play Musicをはじめとする様々なストリーミングサービスの音楽を伝送して複数のChromecast built-in機器で再生するようなこともできます。
G3のスピーカー性能もこだわったポイントで、小型がら大型スピーカーのような豊かな高音質再生ができるとのことです。
(3) LINEスマートイヤホン「MARS」
LINEはすでにスマートスピーカー「LINE Clova WAVE」を発売済みですが、イヤホンタイプのモデルも開発中です。それが「MARS」です。来年頭に米ラスベガスで開催される「CES」への出展が決まっていますが、こちらはWAVEとは違ったサプライズを与えてくれます。
なんと二人がそれぞれMARSを装着しながら会話することで、リアルタイム翻訳を介した会話ができるんです。例えば、自分が話した日本語を翻訳サービス「NAVER Papago」を介して相手には英語などの外国語に訳した音声がMARSから聞こえるようになっているんです。翻訳精度次第ですが、精度が高ければちょっとしたコミュニケーションについてだけなら外国語を学ぶ必要がなくなるかもしれません。
もちろんWAVEのようにClovaによる様々な操作や機能も利用できます。
アプリ
(1) LINEに送信取消機能
LINEが12月以降に新機能「送信取消」を導入することを明らかにしています。
この機能は送信から一定時間なら送信メッセージを取り消すことができる、というものです。最初は24時間以内のメッセージに限定されますが、時間設定は今後変わる可能性もあります。
なお、LINEは過去の誤爆の思い出を募集するキャンペーンを実施中です。応募期限は本日(2017年11月24日)までなので、忘れられない誤爆経験がある方はぜひ応募してみましょう!
→詳しくはこちら
業界ニュース
(1) One Tap BUYが総額25億円の資金調達
スマートフォン専用の証券取引サービス/アプリ「One Tap BUY」を提供するOne Tap BUYが総額25億円の資金調達を行うと発表しました。ソフトバンク、みずほ証券、モバイル・インターネットキャピタル、そして新たにヤフーを引受先とした第三者割当増資による資金調達です。ヤフー以外の3社は従来からの株主ですが、新たにヤフーが参画します。
One Tap BUYは米国の株式の取引からスタートしましたが、現在では日本の株式の取り扱いも可能です。口座開設数が大幅に伸びており、今回調達した資金を活用し、新サービスに向けたシステム開発やマーケティング活動、利便性向上などに取り組むとのことです。
あとがき
LINE Clova MARSが気になる今日頃です。もはや「ほんやくコンニャク」ですよね。しかも、いずれは翻訳精度も上がってくるでしょうし、レスポンスも速くなると思います。最終的には会話に関してはリアルタイム翻訳で行うことができる時代が来るんでしょうね。そうなった時の外国語学習の意味は今までとは変わってくると思いますが、もちろん本当は自分の生の声、相手の生の声で会話をしたいですよね。また、本やWebサイトを閲覧したり、映画やドラマを見たりといったことを自分でスッとできれば楽ですし楽しいですし、やっぱり勉強しておいた方がいいとは思いますが、多分、外国語学習が必須ということはなくなってくるんでしょうね。
何れにしても楽しみな製品です。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!