先週のニュースまとめ :ドコモのシンプルプランで大容量データと組み合わせ可能に!【2017年12月16日 ~ 2017年12月22日】

今回は通信サービス/通信会社の話題が中心となります。まず、NTTドコモ(以下、ドコモ)の基本プラン「シンプルプラン」と組み合わせることができるデータパックが増えることになりました。また、auがVoLTE対応機種向けに提供中のサービス「シンクコール」が2018年6月26日で提供終了となることも明らかにされました。

通信会社のニュース

(1) ドコモのシンプルプラン

ドコモの基本料金プランの一つ「シンプルプラン」と組み合わせることができるデータパックが増えました。12月27日から適用となった今回の変更では、新たに「ウルトラデータLパック」「ウルトラデータLLパック」を組み合わせられるようになっています。以前は「シェアパック」だけに限定されていました。

ウルトラデータLパックは月間の高速データ量は20GB、ウルトラデータLLパックは30GBです。

シンプルプランは家族間通話は無料ですが、それ以外の音声通話はかけ放題ではありません。しかし、かけ放題は不要という方も多いはずです。ところが、従来はシェアパックとの組み合わせしかできなかったので、現実的にシンプルプランを選べる方は限定されていました。それが今回多少改善されました。

(2) auのシンクコールが提供終了へ

発表時は結構反響もあったし、良さそうに見えたものですが、ついに終了となります。何が? というと、auの「シンクコール」です。auでは、VoLTE対応機種向けにシンクコールと呼ばれる機能/サービスを提供しています。これはVoLTEの場合、音声通話をしながらでもLTEでのデータ通信ができるからです。そこで、高速データ通信を活かし、通話相手と画面を共有できる機能を開発し、それをシンクコールというサービスとして提供中です。

細かく見ると、画面を共有できる「画面シンク」、カメラを通した映像を共有できる「カメラシンク」、位置情報を共有できる「位置シンク」、手書きメモやイラストを共有できる「手書きシンク」という4つの機能があります。

これらの機能の利用料は無料です。もちろんデータ通信量は消費しますので、契約しているデータパックのデータ量の残りを気にする必要は出てきますが、大容量パックを契約している方の場合はあまり気にしなくても大丈夫です。

ただ、一見便利そうなこれらの機能ですが、どうやら利用者数は少なかったようです。利用者数が減少しているとのことで、KDDIはサービスの提供終了を決めました。

(3) 北陸新幹線の金沢〜富山間のトンネルで携帯電話が繋がるように
すでに帰省ラッシュが激しくなっていると思いますが、これからの方もいると思います。このニュースは、石川県や富山県への帰省や旅行を考えている方に嬉しい話の一つだと思います。

ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルの通信サービスが、北陸新幹線の金沢駅、富山駅間にあるトンネル内で12月22日より利用可能となっています。通信各社は各地でトンネルにおけるエリア整備を行っていますので、各地で順次携帯電話サービスを利用できるようになってきていますが、新幹線のトンネルはまだ全ての整備が完了したわけではありません。

しかし今回、北陸新幹線の金沢駅、富山駅間の対応が終了しました。北陸新幹線では、他の区間のトンネルでの整備も進められています。

その他通信サービス

(1) ANAの国内線向けのWi-Fiが無料に

ANAが来春、2018年4月より国内線における機内Wi-Fiサービスを無料化すると発表しました。現在、飛行機における機内Wi-Fiサービスも一般化されてきましたので、すでに利用したことがある方も多いと思いますが、ANAは来春から国内線でのそれを無料化します。これは嬉しいニュースです。

しかも、機内Wi-Fiサービス対応機も順次増やし、2018年度末、すなわち2019年3月末までに約100機で利用できる環境を整えるとのことです。

あとがき

帰省ラッシュが始まり、移動で忙しい時間を過ごした方も多いと思いますが、移動中はスマートフォンのゲームをしたり、ウェブサイトを見たり、SNSをしたりと、暇潰しの手段は昔よりも増えているようにも思います。それこそ飛行機でもWi-Fiを使えますし、パソコンで仕事をしたり、勉強をしている人もいるかもしれません。昔はそこまで電子機器を使えなかったので、新幹線や飛行機に乗るたびに感慨深い思いがしますが、飛行機に関しては機内Wi-Fiがもっと速くなるといいですよね。その取り組みも各社で行われていますので、いずれは速くなるはずです。その対応、実現も楽しみですね。

今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!