先週のニュースまとめ :auからキッズ端末「mamorino4」登場!【2018年1月27日 ~ 2018年2月2日】

auから子供向けのタッチ液晶搭載携帯電話「mamorino4」(マモリーノ)が登場しました! スマートフォンライクのキッズ携帯です。また、ソフトバンク、auに続き、NTTドコモ(以下、ドコモ)も飲食店などと組んで特典を提供するキャンペーンを開始します。業界ニュースでは、富士通が携帯端末事業を投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループへ売却することを明らかにしました。

新製品

(1) au、mamorino4

auから2月2日に子供向け携帯電話「mamorino4」(ZTE製)が発売となっています。ただし、カラーによって発売日が異なり、プリンセスパープル、スポーティーブルーのみ2月2日で、サニーイエローは2月9日発売です。

mamorino4は同じくZTE製のソフトバンク向け製品と同様、2.8インチのタッチ操作対象液晶ディスプレイを搭載する携帯電話です。

スマートフォンと同じような操作性の製品なので、子供向けスマホのようなものです。また、音声操作も可能です。最近の子供はスマートフォンやタブレットで音声入力/検索を日常利用している人も多いと思うので、mamorino4はかなり操作しやすいかもしれないですね。

音声操作だけで電話の発信、SMSの送信などができます。ストップウォッチや歩数計などの機能も声で起動できます。

また、防犯ブザー、安心ナビなどの機能、防水・防塵・耐衝撃性能なども持ちます。

通信会社

(1) ドコモが「ハピチャン」提供へ

ソフトバンクの「SUPER FRIDAY」、auの「三太郎の日」では、それぞれ指定曜日(指定日)に飲食店などと提携し、クーポンが配布され、無料でそれらの商品をゲットできることが魅力で、吉野家、ミスタードーナツなどでは大行列ができるほどです。

こうした取り組みをドコモも始めます。ただし、まずは3月から6月までの4ヶ月間限定のキャンペーンとしてです。また、若干残念ですが、ソフトバンクとauが学生限定などではないのに対して、ドコモは25歳以下限定です。現実問題として30代・40代以降のユーザーよりも10代・20代のユーザーの方がクーポン使用率は高いのではないかと思いますが、キャリアによって対象年齢の違いがあります。

「ハピチャン」と名付けられたドコモのキャンペーンでは、学生に人気の商品などが月替わりで提供されます。

業界ニュース

(1) 富士通が携帯端末事業を売却へ
富士通が連結子会社である富士通コネクテッドテクノロジーズの株式と、富士通周辺機の携帯端末事業を承継する新会社「ジャパン・イーエム・ソリューションズ」の株式を投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループに譲渡することに合意したことを明らかにしました。

とはいえ、完全に関与がゼロになるわけではなく、富士通は新体制となる富士通コネクテッドテクノロジーズの株式を30%、ジャパン・イーエム・ソリューションズの株式を19%保有します。

富士通の携帯電話ブランドである「arrows」や「らくらく」シリーズなどは継続され、富士通コネクテッドテクノロジーズは今後もそれらのシリーズの携帯電話端末を開発していきます。

(2) LINEモバイルにソフトバンクが資本参加
LINEの子会社であるLINEモバイルですが、そのLINEモバイルとソフトバンクが戦略的提携を進めることが明らかにされました。LINEモバイルが第三者割当増資を行い、ソフトバンクが引き受けます。すなわちソフトバンクが資本参加することになりますが、その後の出資比率はソフトバンクが51%、LINEが49%となります。この取引は3月頃に完了予定とされています。

現在のLINEモバイルはドコモの回線網を使っていますが、ソフトバンクが筆頭株主になりますので、将来的にはソフトバンク回線を使うサービスへの移行も考えられますが、少なくとも現時点では現行サービスが継続提供されるようです。

とはいえ、資本参加するわけで、ソフトバンクが培ってきたノウハウ等を生かし、さらなる成長を目指すとのことです。

ただ、ソフトバンクにはすでに「ソフトバンク」と「ワイモバイル」という2つの通信サービスがあり、ワイモバイルが低価格のサービスを担当していますので、ワイモバイルとの関係も気になるところです。とはいえ、LINEモバイルには「LINE」プラットフォームとの連携という非常に大きな魅力がありますので、ワイモバイルとはまた違った特徴を打ち出すことが可能です。今後の展開に注目ですね。

(3) au、請求書表記を変更
auの請求書の明細表記が2月から変わります。

今までは「オプション使用料」にまとめられていた「LTE NET」「auピタットプラン(データ)」などが、「auピタットプラン(スーパーカケホ)」などの「基本使用料」項目とまとめられることになります。要するに「オプション使用料」と「基本使用料」という項目が「プラン利用料」という1つの項目にまとまる、という形です。

あとがき

KDDIの社長が交代します。田中考司氏が退き、現在副社長を務める高橋誠氏が新社長に就任します。4月1日付の人事です。

田中氏は結構独特の雰囲気があり、「田中プロ」と呼ばれて人気がありましたので残念ですが、次の高橋氏も田中プロと同じく理系出身者です。KDDIは理系出身者がトップを継投している企業で、特に理系出身者には親近感があるのではないかと思います。今後、高橋氏にバトンタッチされ、auがどのような道を進んでいくのか注目ですね。

今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!