大規模災害時などに提供される統一SSIDでの公衆無線LANサービス「00000JAPAN」について注意喚起の発表が行われています。西日本豪雨によって多大な被害が生じていますが、それに伴い各地で00000JAPANでのWi-Fiサービスが提供されましたが、00000JAPANに偽装したアクセスポイントや通信内容の傍受などの被害が懸念されています。また、auから「INFOBAR xv」が発表になりました。「INFOBAR」15周年を記念した新機種です。
災害関連情報
(1) 「00000JAPAN」での情報傍受などに注意
4年前から通信各社などの公衆無線LANサービスを災害時には統一SSIDで使えるようにする取り組みが行われています。無線LANビジネス推進連絡会が各社と協力して提供しているもので、平時であれば各社独自のSSIDで接続するWi-Fiに統一SSIDの「00000JAPAN」で接続し、利用できるようになります。ID/パスワードなども不要で、登録も不要です。
また、各社のユーザーである必要もありません。誰でも00000JAPANに接続するだけでインターネットを利用できます。
ところがこれを悪用する輩が懸念されています。00000JAPANでは暗号化などのセキュリティ対策も行なっていないので、データは全て平文で流れます。そのため、偽装アクセスポイントや、通信を傍受して個人情報、それこそクレジットカードや銀行口座情報といった金融情報などの盗聴などには注意しなければなりません。
少なくともWebサイトで個人情報等を入力してやり取りする場合、そのサイトがSSL対応をしているかを必ず確認しましょう。SSL対応をしているサイトではURLが「https://」で始まります。
新製品
(1) INFOBAR xv
auからINFOBARの15周年を記念した新機種が発表されました。INFOBAR xv(京セラ製)で、発売時期は秋です。
今度のINFOBAR xvは、Androidを搭載したケータイ(フィーチャーフォン)です。一目でわかる特徴はフレームレスキーを採用したことです。キーがボディ端面まで及んでいて、フレームがありません。
斜め見下ろしの図からも分かるように、デザイン面ではもう一つ特徴があり、ディスプレイ部分とキーの部分の曲率が同一となっています。そのため、流れるような曲線でフロント、バック、どちらもデザインされています。一般的にフレームのないキーは強度が弱くなりがちですが、それは工夫によって対策しているようです。
スマートフォンとの連携機能として、「Googleアシスタント」や「Siri」をINFOBAR xvから呼び出せる機能もあります。
また、新機種だけあり「+メッセージ」や「VoLTE」にも対応しています。ただし、防水・防塵やおサイフケータイ、ワンセグなどには非対応です。
新アプリ
(1) AI活用・魚種判定アプリ「フィッシュ」
釣り船予約サイト大手の「釣割」を運営するB.Creationから便利なアプリが出ました。AIを活用して画像から魚種を判定できるアプリ「フィッシュ」です。
釣割には約300万点にも及ぶ、釣り人から集めた魚の写真があります。同社はそれをデータベース化しています。そのデータベースを活用し、内6万点程度の写真と図鑑情報を活用し、画像から魚種を判定できるわけです。
精度を上げるため、一つの魚に対して複数の写真データが使われます。明るさが違ったり、魚に加えて人が写っていたり、色々です。その学習によって高い精度で判定できるようです。
魚種判定は新たに撮った写真でも過去に撮った写真でもできます。
また、その魚が危険かどうかなども分かりますし、図鑑データも楽しめます。
→フィッシュ公式サイト
その他ニュース
(1) 登山者数や温湿度が分かる「ミエル フジトザン」
KDDIが富士山登山口の登山者・下山者数、温度・湿度がわかる無料サービスを始めました。その名も「ミエル フジトザン」です。Webサイトへアクセスするだけでブラウザから利用できます。もちろんau以外のユーザーでも構いませんし、パソコンからも利用できます。
→ミエル フジトザン公式サイト
富士山では開山期間に通信各社が通信環境を強化しますが、今年のKDDIはIoTを活用し、ミエル フジトザンを用意しました。これはかなり魅力的なサービスではないでしょうか。富士山に何度も登った経験がある方なら別かもしれませんが、初心者などの場合、どの時間帯にどのルートが混雑していないか、などの情報がわかりません。しかし、このサービスがあれば、事前により良い
スケジュールを立てることができるかもしれません。
あとがき
西日本豪雨では多くの方が被害を受け、亡くなられた方も大勢います。この場を借りてご冥福をお祈りします。私自身は関東在住で、募金くらいしか被災地支援に協力できておらず申し訳なく思いますが、募金は通信各社も受け付けていますし、企業によってはポイントでの募金もできますので、皆様もポイントサービスの提供元のWebサイトなどをチェックしてみてください。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!