先週のau(KDDI)の冬モデル発表に続き、NTTドコモ(以下、ドコモ)の今冬・来春モデルが発表されました。ドコモの方がラインナップが多いですが、全体的にみて今冬のスマートフォン新製品の機種数はやや少なめです。とは言え、一つ一つの仕上がりは良く、失敗作はなさそうです。また、ドコモメールアプリでスタンプなどを購入できる「ドコモメールストア」のサービス提供終了予定が明らかにされていますので利用者は要チェックです。
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(1) 2018冬-2019春モデル
ドコモの今冬・来春モデルのラインナップはAndroidスマートフォンが7機種、Androidケータイが2機種、その他2機種という内訳です。auの冬モデルがスマートフォン4機種にケータイ1機種の合計5機種だったので、ドコモは倍以上ですが、昔のようにワンサカ登場するというわけでもなく、少し寂しさを感じる部分もありますが、後から考えるとそんなこともないかと思います。というのも一つ一つの機種の仕上がりが良く、粒揃いと言えなくもないからです。もちろん、中型のハイエンド機種がもう1つ2つあれば、と思わなくもありませんが……。
さて、そのラインナップですが、下記の通りです。発売時期順です。
・Galaxy Note9
・ワンナンバーフォン ON 01
・Pixel 3
・Pixel 3 XL
・Xperia XZ3
・Galaxy Feel2
・カードケータイ KY-01L
・AQUOS sense2
・らくらくスマートフォン me F-01L
・AQUOS ケータイ SH-02L
・Wi-Fi STATION HW-01L
Galaxy Note9とXperia XZ3はauからも登場しますし、Galaxy Note9は発売済みなのですでに購入した方もいると思います。
今回のドコモのラインナップ中、ハイエンド機種と呼べるのはこの2機種とPixel 3、Pixel 3 XLの4機種です。うち、Pixel 3以外の3機種は大型ディスプレイ搭載機種なので、大型機が嫌だという方の場合、ハイエンドを求めるならPixel 3のみとなります。
Pixel 3とPixel 3 XLはGoogleが販売するSIMフリーモデルとソフトバンクが販売するモデルがありますが、ドコモ版とソフトバンク版はSIMロックが掛かっています。ドコモのアプリが2、3入っていますが、ほぼカスタマイズ無しなので、ドコモのユーザーであればドコモ版で構わないのではないかと思います。OSアップデートの提供もドコモ主導ではなくGoogle主導とのことで、特にネックになることもなさそうです。
Galaxy Feel2とAQUOS sense2、らくらくスマートフォン meは「docomo with」のラインナップとしての登場です。3つとも良い出来です。Galaxy Feel2は旧機種のGalaxy Feelと比べて大型化してしまったので、その点を嫌う方もいると思いますが、全体的に改善されているので、サイズさえ問題なければ悪くありません。また、AQUOS sense2とらくらくスマートフォン meも素晴らしい完成度です。AQUOS sense2は先週のauの記事でも触れましたが、素晴らしい完成度で、ミドルエンド帯の覇者になっても不思議ではないほどです。Galaxy Feel2とミドルエンドで2機種用意したというのは嬉しい点です。
変わり種はワンナンバーフォンとカードケータイです。ワンナンバーフォンはスマートフォン/タブレットなどを親機として必要としますので、単独での契約はできません。とは言え、実際の使用上は親機を家に置きっ放しにして子機のワンナンバーフォンだけを持ち出して使うこともできます。ワンナンバーフォンはモバイル通信機能を備えているためです。
親機と同じ電話番号での音声通話、SMSをすることができますし、電卓機能も使えます。
一方のカードケータイは単独で使えるケータイです。
カードケータイはAndroid搭載ガラケーで、Android搭載とはいえカスタマイズされているので、Google Playを使えるわけではありません。他のAndroidガラケーとの大きな違いは、ディスプレイにE-Inkの電子ペーパーを採用していることです。2.8インチサイズで解像度は480 x 600ドットです。電子書籍リーダー端末などと同じく、明るい場所では読めますが、暗い場所だと照明などの光がないと読めませんが、その代わり自発光しないので目に優しく、電力消費も画面の書き換えの際のみで超省電力です。とはいえ、実機を触るとレスポンスはどうしても限りがあるので、ウェブサイトをしょっちゅう見たり、メールをしょっちゅう書いたりするにはちょっと厳しい部分もあります。
残る2機種のうちAQUOS ケータイは春発売予定で、まだ完動する実機が用意されていなかったが、キーやディスプレイ表示、音声通話中の音質などに注力したようだ。そしてもう一つはモバイルWi-FiルーターのHW-01Lで、こちらは下り最大1288Mbpsに対応する。超高速ルーターだ。
(2) 下り最大1288Mbpsへ
ドコモの通信速度が下り最大1288Mbpsに上がります。対応機種の第一弾は先ほど紹介したモバイルルーターのHW-01Lです。
まずは東名阪の一部のエリアからスタートしますが、もちろん順次利用可能エリアは拡大されていきます。
また、ドコモの通信サービスは上り側もアップグレードされます。上り最大131Mbpsとなります。こちらの対応機種はHW-01L、Xperia XZ3です。Xperia XZ3は動画をアップロードする機会が多い方には通信速度面からも魅力的な機種になるかもしれませんね。
(3) ドコモメールストア終了へ
ドコモが提供中の「ドコモメールストア」が2019年1月15日で提供終了となります。
「ドコモメールアプリ」内で運営されているストアで、スタンプデコメ、きせかえテーマなどを購入できるわけですが、閉店となるので、以後はスタンプやきせかえテーマを買えなくなってしまうわけです。通信各社は新しいメッセージングサービス「+メッセージ」を推していますし、ドコモメールアプリの役割は徐々に縮小していくのかもしれません。
なお、購入済みのコンテンツはバックアップさえしておけば以後に機種変更したとしても使えますので、忘れずにバックアップしておきましょう。バックアップと復元の方法はこちらの記事で紹介しています。
あとがき
auに続き、ドコモの新製品ラインナップが発表されました。ラインナップはauの倍以上ですが、少し少なめに感じるのは中型サイズのハイエンドが少ないからかもしれません。とはいえ、先ほども書きましたが、結構粒揃いです。どの機種に変えてもパフォーマンスや機能面ではストレスを感じにくいと思います。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!