米国政府がファーウェイ及び関連68社を輸出・取引規制の対象としたことを受けて、日本の通信各社が同社製の新スマートフォンの発売延期を発表しました。また、長く愛されてきた「Disney Mobile on docomo」のサービスが終了となることが明らかになりました。
業界ニュース
(1) ファーウェイ製品の状況
(NTTドコモから今夏、発売予定の「HUAWEI P30 Pro」)
米国商務省の産業安全保障局がファーウェイ及び関連68社に対して、米国企業の製品の輸出や取引を規制すると発表し、ファーウェイを取り巻く状況が大きく変化しています。
特に気になるのはスマートフォン、タブレットに搭載するOSはGoogle製で、Google Playはもちろん、Googleの各種サービスが基幹的な機能を担っていることでしょう。GmailもGoogleマップもGoogleカレンダーもGoogleフォトといったように、多くのサービスが今やスマートフォンの基本的な機能です。PCも同様にMicrosoftのWindowsを搭載しているため、今後のサポート及びソフトウェア提供が気になるところです。
結局Googleはファーウェイとの取引停止の意向を明らかにしたため、日本でもNTTドコモ(以下、ドコモ)、KDDI(au)、ソフトバンク(ワイモバイル)が予約受付の停止や発売延期の措置を取っています。同様の措置は格安SIM/スマホサービス事業者も一部を除き取っています。
なぜ一部を除きと書いたのかというと、Googleは既存製品へのGoogle Play及びGoogleのサービスの継続提供は行うと発表しているからです。ファーウェイ・ジャパンもそれを受けて、既存製品は安心して使って頂けると案内しています。もちろん、それらの保証は100%ではないと思います。ですが、まだ正式に決定的な危機という訳でもないので、一部の取扱事業者は販売しています。
なお、今回発売延期などの措置が取られているのは「HUAWEI P30 Pro」「HUAWEI P30」「HUAWEI P30 lite Premium」「HUAWEI P30 lite」です。ただし、P30とP30 liteは一部の事業者で販売されています。
(2) Disney Mobile on docomoがサービス終了
(Disney Mobile on docomo DM-01K
(C)Disney.)
ドコモとウォルト・ディズニー・ジャパンは2021年8月22日を持って「Disney Mobile on docomo」のサービスを終了します。以前はMVNOで提供されていたソフトバンク回線を使ったディズニーモバイルもありましたが、今ではドコモ向けのディズニーモバイルだけなので、終了は寂しいものです。
とはいえ、現在ディズニーのコンテンツサービスは今春始まった「Disney DELUXE」のように機種はおろか通信キャリアにも縛られないオープンな展開をしています。となると、時代の流れとしてもディズニーモバイルは合わなくなってきたのかもしれません。
結局、ディズニーモバイルの最後の機種は昨年発売の「DM-01K」となっています。
さて、サービスは2021年8月22日終了ですが、それに先駆けて端末販売が今年の8月31日で終了となります。嬉しいのは端末販売とサービス終了までの間は約2年間設けられていることです。今からディズニーモバイルの製品を買ったとしても、約2年間はディズニーモバイルを存分に楽しめるということで、ユーザーのことを考えてくれていることがよく分かります。
また、ディズニーモバイルのユーザーが9月30日までにDisney DELUXEに加入すると、ディズニーオリジナルデザインの「dポイントカード」がもらえるなどのキャンペーンも実施されます。
・Disney DELUXE入会キャンペーンページ
決済サービス
(1) セブン-イレブンのスマホ決済サービス「7pay」
セブン-イレブン・ジャパンは7月1日よりスマートフォン決済サービス「7pay」(セブンペイ)の提供を開始します。基本的に全国のセブン-イレブンで利用できるようになるようです。
利用するにはスマートフォンに「セブン-イレブンアプリ」をインストールし、利用登録をします。
7payは電子マネータイプの決済サービスで、チャージして使うのが基本です。チャージはセブン-イレブンのレジでもできますし、セブン銀行ATMでもできますし、クレジットカードでもできます。また、「nanaco」も使えますし、7payを利用するとnanacoが貯まります。
セブン-イレブンでは7payの提供に合わせて他社のスマホ決済サービスにも一斉対応します。対応するのは、「PayPay」「メルペイ」「LINE Pay」「Alipay」「WeCaht Pay」です。
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新アプリ
(1) Adobe Premiere Rush
アドビ システムズから動画撮影及び編集アプリ「Premiere Rush」のAndroid版が登場しました。3プロジェクト書き出しまでは無料で全ての機能を使えるので、気軽に試せます。今やSNSでの動画共有機会も増えてきましたし、スマートフォンだけでもそこそこの編集はできますが、Premiere RushはさすがAdobeといった感あるアプリに仕上がっています。
なお、気に入って4プロジェクト以降も書き出したい場合には有料プランに入らなければなりません。個人版は月額980円で、グループ版は月額1,980円です。
また、有料プランに入ると100GBのオンラインストレージも使えるようになるので、デスクトップ、iOS版などとシームレスに作業をしたいときなどに便利になります。
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あとがき
ディズニーモバイルが終わってしまうのが残念ですね。ソフトバンク版が終了した時も寂しく感じましたが、その時にはまだドコモ版がありましたからね。ですが今回はディズニーモバイルというブランドが終わってしまうわけで、寂しさを感じます。が、本体デザインに関してはディズニーのケースを使えばいい、と言われればそうだし、壁紙やホームアプリも配信されるアプリを使えばOKですし、コンテンツサービスも広く展開した方がユーザー数を確保できてビジネス面でも確実ですからね。そりゃしょうがないよな、という感じですが、ディズニーモバイルには特別感があったので寂しいのかもしれませんね。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!