概要
青少年のインターネット利用の増加に伴い、学校や家庭においては、スマートフォンやSNSに起因するトラブルに対する指導が課題となっています。
その後、基本編、悪口編、写真編、使いすぎ編、リスクの見積り編、マンガ編、家庭での対話編などの教材を公開し、全国の学校で活用されています。
そしてこの度、これらの情報モラル教育教材で促してきた「自分ももしかしたらトラブルにあってしまうかもしれない」という「当事者としての自覚」の次のフェーズである「ネットトラブルの回避」をテーマとした、新しい情報教育教材『「楽しいコミュニケーション」を考えよう!「ネットトラブル回避」編』を開発いたしました。本教材は、子どもたちがネット上のリスクを想像し、トラブルを回避できるような学びを促進する内容となっており、以下3つの特徴があります。
ネットでは様々なことを想像する必要があり、そこでは「思い込み」によってトラブルにつながることがあります。本教材では、こうした「思い込み」を体験しながら、トラブルに潜む「思い込み」を学びます。
これまでの指導では「リスクを想像することが大切」とは言われても、具体的な方法までは教えられてきませんでした。そこで本教材では、ネットトラブルに関するリスクを想像するために、「リスクの見える化シート」を使って「リスク想像」のトレーニングを行います。リスクを見える化することで、トラブルは当事者だけでなく、その周辺の人たちの行動も重要であることを知り、行動の改善につなげます。
特にリスクを想像する必要がある場面について、小中高校生約6,000名のデータをもとに作成した「リスクマップ」を参考にしながら、子どもたち自身が「クラスのリスクマップ」を作成します。自分たちの身近なコミュニティで特に気をつけなければいけないリスク場面を検討し、リスク場面を焦点化させます。
本教材は、他の教材と同様に、指導者用ガイドブック、スライドデータ等も全て無料でダウンロードできます。
教職員の方は、ぜひ教材をダウンロードして授業に役立てみて下さい。
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