ソフトバンクが第5世代移動通信システム「5G」のサービス詳細と対応スマートフォン4機種を発表し、27日にサービスがスタートします。NTT東西の「フレッツ 光クロス」の「光コラボレーションモデル」としてNTTドコモ(以下、ドコモ)の「ドコモ光」でも最大10Gbpsの固定通信サービスがスタートします。LINEアプリで手軽に医師と相談できる「LINEヘルスケア」が3月末まで無償化されています。
ソフトバンク 5G
(1) 5Gスマートフォン4機種が登場
ソフトバンクが5Gのサービスを27日に開始します。合わせて対応スマートフォン4機種が順次発売されます。
シャープ製「AQUOS R5G」、ZTE製「ZTE Axon 10 Pro 5G」、LGエレクトロニクス製「LG V60 ThinQ 5G」、OPPO製「OPPO Reno3 5G」の4機種で、AQUOS R5GとAxon 10 Pro 5Gが27日に発売となります。LG V60 ThinQ 5GとOPPO Reno3 5Gは若干遅く、前者が4月下旬以降、後者が7月下旬以降に発売予定です。
なお、5Gのサービスは3月31日時点では千葉県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の一部地域で利用可能で、今後順次拡大されていく予定となっています。サービスの利用料金は月額1,000円ですが、キャンペーンによって8月31日申込分までは2年間無料になります。
4機種のうち、最大のハイエンド製品はAQUOS R5Gです。AQUOS R5Gには、4眼8Kワイドカメラが搭載され、6.5インチのPro IGZO液晶、12GBメモリ、256GBストレージと、ハイスペックです。おサイフケータイや防水・防塵、ワンセグ/フルセグなどにも対応しています。
(AQUOS R5G)
ZTE Axon 10 Pro 5GはAQUOS R5Gほどのスペックではありませんが、それでも6GBメモリや128GBストレージを搭載するなど、十分高性能です。トリプルカメラ、ディスプレイ内指紋認証センサーも搭載していますが、ワンセグ/フルセグ、防水・防塵、おサイフケータイなどには対応していません。
(Axon 10 Pro 5G)
LG V60 ThinQ 5Gは、ディスプレイ搭載ケース「LGデュアルスクリーン」が特徴のスマートフォンです。LGデュアルスクリーンをセットすると、2画面折り畳みスマートフォンに変身します。外せば普通のスマートフォンです。
(LG V60 ThinQ 5G)
最後がOPPO Reno3 5Gですが、発売時期が7月下旬以降と、結構先なので、もはや夏モデルといっていいでしょう。中国メーカー製のスマートフォンですが、おサイフケータイにも対応しています。
(OPPO Reno3 5G)
固定通信サービス
(1) ドコモ光で最大10Gbpsのサービス
NTT東西が4月から提供開始予定の最大10Gbpsの固定通信サービス「フレッツ 光クロス」のインフラを使ってドコモがドコモ光でも最大10Gbpsのサービスを提供します。「光コラボレーションモデル」としての提供ですが、従来サービスと比べて高速化が期待されますので、ドコモユーザーには大きな魅力でしょう。
プロバイダがセットになったプランとなっていないプランが用意されていて、セットプランはプロバイダ別に2種類あります。「10ギガ タイプA」と「10ギガ タイプB」です。タイプAの方が少し安く、月額6,300円です。タイプBは月額6,500円です。
また、タイプAのプロバイダはドコモnet、plala、GMOとくとくBB、andline、hi-hoで、タイプBはBB.excite、ASAHIネットです。
ドコモユーザーが申し込んだ場合、「ドコモ光セット割」によって、条件を満たせばdポイントが最大76,400ポイントプレゼントされます。
健康相談サービス
(1) LINEヘルスケア
オンライン健康相談サービスである「LINEヘルスケア(β版)」が経済産業省の遠隔医療窓口の支援事業に採択され、3月末までの間、無償化されています。4月以降も延長されるかどうかは分かりませんが、少なくともまだ数日は無料で利用できるので、気になる相談事がある方は利用してみましょう。
LINEヘルスケアでは、LINEアプリを使って手軽に医師と健康相談できます。新型コロナウイルスに関する悩みなども相談できるので、ありがたいサービスの一つといっていいでしょう。
通常であればリアルタイムチャットでの相談である「いますぐ相談」は30分単位で2,000円、質問を送ってから48時間以内に返信してもらう「あとから回答」だと1,000円となっています。それが今は無料というわけです。
携帯電話サービスのエリア整備
(1) 北海道新幹線のトンネルにおけるエリア整備完了
北海道新幹線のトンネルにおける携帯電話サービスのエリア整備が完了しました。25日から「新青森駅~青函トンネル(青森県側入り口)」間、「青函トンネル(北海道側入り口)~新函館北斗駅(手前)」間でもドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルの携帯電話サービスが利用できるようになりましたが、それをもって北海道新幹線の全区間のトンネルでの整備が完了したことになります。
あとがき
いよいよ5G時代が開始となりますが、まだまだ利用可能なエリアが狭く、急いで加入する必要はないと思いますが、新しい時代のスタートにはワクワクしますね。とはいえ、それよりも大きな問題として新型コロナウイルスの存在がありますので、まずは新型コロナウイルスの感染拡大が止まって欲しいところです。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!