楽天モバイルのキャリアサービスが4月8日に本格開始となっています。料金プランは「Rakuten UN-LIMIT」(月額2,980円)一つなので、シンプルです。また、自社インフラの整備はまだまだ始まったばかりですが、自宅の通信環境を強化するための宅内基地局「Rakuten Casa」の提供も始まりました。KDDIとテレビ朝日が共同出資する動画配信サービス「TELASA」もスタートしています。
楽天モバイル
(1) 楽天モバイルのサービスが本格開始!
楽天のキャリアサービス、楽天モバイルがついに本格スタートしました。料金プランは「Rakuten UN-LIMIT」一つで、月額2,980円です。当初発表されていた内容から若干のアップグレードがあり、楽天の自社インフラ外におけるデータ通信量が月間2GBまでだったのが5GBまでに引き上げされ、さらにその上限を超えた場合の通信速度制限についても従来最大128kbpsから最大1Mbpsに高速化されています。ちなみに楽天の自社インフラ外における通信にはauの回線網が使われます。また、自社インフラにおけるデータ通信については使い放題となっています。
新型コロナウイルスの影響もあり、どうしてもメディアの話題にも上りづらい部分があり、ド派手なスタートとはなりませんでしたが、着実にエリア整備を進め、3キャリアを追い上げ、刺激を与えて欲しいですね!
(2) 宅内基地局「Rakuten Casa」
他のキャリアと同様、楽天モバイルでも自宅の通信環境を強化するための小型の宅内基地局が用意されています。料金無料でレンタルできますので、関心がある方はチェックしてみましょう。
しかも、Rakuten CasaはWi-Fiルーターも兼ねているので、今まで使ってきたWi-Fiルーターが古い機種という方は結構お得かもしれませんね。ただし、楽天モバイル指定の固定回線サービスに加入している方しか導入できないので注意が必要です。本体はブラックとホワイト、2色のカラーバリエーションが用意されています。
詳しくはこちらのページをご確認下さい。
業界ニュース
(1) 2月の携帯電話出荷数
2月における携帯電話の国内出荷数のレポートがCIAJとJEITAから発表されました。さすがに新型コロナウイルスの影響もあってか、2019年12月、今年1月と比べて落ちています。スマートフォンは55万台、スマートフォン以外は約30万台となっています。元々年度末の12月は例年出荷数が増えますので、12月と比べて少ないのは当然ですが、それにしても落ち込んでいるように見えます。
新型コロナウイルスの影響は3月、4月になるほど大きいので、3月、4月の結果も気になるところですが、携帯電話端末はオンラインショップでも購入できるので、今後の回復にも期待したいところです。
動画配信サービス
(1) TELASA
KDDIとテレビ朝日の共同出資会社TELASAによる社名との同名サービス「TELASA」がスタートしています。出資比率は50%、50%です。TELASAは、月額562円(税込)で、auユーザーでなくても加入・利用できますし、スマートフォンじゃなくてパソコンでもテレビでも利用できます。また、TELASAにも対応したセットトップボックス「STA3000」も登場しています。
あとがき
毎週毎週、新型コロナウイルスの拡大が続き、経済界全体のみならず携帯電話業界も大きな影響を受けていますね。通信キャリアショップでも感染者の確認が続いていますし、営業時間の短縮や臨時休業店などもあります。来店前の事前予約も必要になっています。そんな中ですが、楽天モバイルがサービスを本格スタートしました。これは良いニュースの一つですね。今後、楽天モバイルはインフラ整備が急務とされながらのサービスインですが、新型コロナウイルスが整備にも影響を与えそうで、楽な船出にはならなそうですが、長く3キャリア状態が続いてきた市場の大きな起爆剤になって欲しいところです。そして何よりも新型コロナウイルスが一刻も早く終息して欲しいですね。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!