連日ニュース報道が途絶えることなく、いまだ猛威を奮い続けている「新型コロナウイルス」。
先ごろようやく制限が解除されたものの、感染のリスクや恐怖はまだまだ根強く残っており、この先も不安はしばらく続くものと思われますが、そんな折、厚生労働省から「新型コロナウイルス」の驚異から身を守る一助となるスマートフォン用アプリが公開されました。
それは、厚生労働省公式の「新型コロナウイルス接触確認アプリ」(COCOA:Contact Confirming Application)。
現在同アプリは、AppleのApp StoreおよびAndroidのPlayストアで手に入れることができます。
「新型コロナウイルス接触確認アプリ」について
「新型コロナウイルス接触確認アプリ」とは、読んで字の如く「新型コロナウイルス」感染において一番重要視される「他者との接触」を避けるのに役立つアプリです。
アプリの仕組みですが、Bluetoothを利用してアプリを端末に設定した人同士の接触(1m以上、15分以上)を記録します。
そして新型コロナウイルスが陽性だと判断されたら、本アプリに匿名で登録することができ、その際に最近接触した人に対して、通知と適切な行動を知らせてくれます。
同アプリは初期設定を一度行えば、あとはスマートフォンを起動しているときは自動で作動します。
アプリをダウンロードしたら、最初に情報取得の許諾に同意した上で、利用規約、プライバシーポリシーへの同意と、ログ記録機能および通知機能の権限を確認されます。
アプリの案内に従っていけば、約3分ほどで設定は完了します。
アプリは匿名性が高く、個人情報の点も万全
アプリの利用を開始すると端末固有の接触符号を生成し、Bluetoothを用いて近づいたほかの端末の接触符号を交換して、端末の中に保存されます。
接触符号は10~20分ごとに変更されて暗号化されるほか、保存期間は14日間のみとなっています。
接触した相手が新型コロナウイルスの陽性判定を登録した場合のみ、陽性登録者の端末からほかの端末に日次鍵情報をサーバーに送信されます。
ほかの端末は、定期的にサーバーに新たに追加された鍵情報を確認し、保存されている接触符号とマッチした場合にプッシュ通知される仕組みとなっています。
利用には氏名や電話番号、GPSといった個人情報および位置情報を使わず、それらが記録されることもありません。
接触の記録は暗号化された上で、ユーザーの端末の中にのみ記録されます。
そして14日後には自動的に削除されます。
また、行政機関や第三者が暗号化された情報を利用したり、接触歴を把握することはありません。
現在のバージョンはプレビュー版
なお、同アプリは最初の公開日から1カ月間はプレビュー版としての配信で、利用状況を参考にしつつ継続的にデザインや機能を改善されていきます。
最新版の情報はアプリやウェブサイトで案内されますので、その際にインストールしてください。
対応端末はiPhone端末はiOS 13.5以上、Androidが6.0以上です。
機能詳細
「新型コロナウイルス接触確認アプリ」の機能や目的などの詳細を説明しましょう。
本アプリの利用は非常にシンプルで、
「陽性者との接触を確認する」
「陽性情報の登録」
という、上記2つで構成されています。
「陽性者との接触を確認する」は文字通りに陽性の人ととの接触があったかどうかを確認できるというもので、タップすることで情報を確認することができます。
そして重要なのが「陽性情報の登録」。
こちらは「陽性だった人が同アプリで登録」するというものです。
もう、おわかりになったかと思いますが、先に紹介した「陽性者との接触を確認する」は上記「陽性情報の登録」の登録データから接触の有無を確認します。
ですので、同アプリの利用意義を高めるためには、より多くの人が利用することが大事なのです。
アプリの画面には「アプリを周りの人に知らせる」というボタンが設置されていますので、こちらから家族や友人などに伝えて広めましょう。
利用者が多いほど、また正確に陽性情報を登録することで、多くの人が新型コロナウィルスから身を守ることができ、またいち早く収束することもできるのです。
先にも説明しましたように登録は匿名性が高いので、利用におけるリスクはほぼありません。
確かな情報をお互いに共有しあって、早く以前のような日常生活を送れるようにしたいですね。
では、次に同アプリの意義や目的の詳細を説明します。
大事な部分については重複する部分もありますが、今一度確認のつもり目を通してみてください。
■できること
本アプリを端末(Android、iOS)に設定した人同士の接触(1m以内、15分以上)を記録します。
新型コロナウイルスに陽性と判定された人は、本アプリに匿名で登録することができます。
最近接触した人の中に陽性登録した人がいた場合、通知と適切な行動が知らされます。
■プライバシーについて
氏名・電話番号などの個人情報や、GPSなど端末の位置情報を使うことはなく、それらが記録されることもありません。
接触の記録は暗号化されて、あなたの端末の中にのみ記録され、14日後に自動的に削除されます。
行政機関や第三者が暗号化された情報を利用して接触歴を把握することはありません。
接触の記録はいつでも止めることができます。
アプリ内の設定を無効にするか、アプリを削除してください。
■接触の検知方法
本アプリは、接触の検知のために、端末のBluetooth通信およびGoogle/Appleの提供するExposure Notification技術を用いていることで、AndroidとiOSのデバイス間でも接触検知が可能になっています。
本アプリの利用を開始すると端末に固有の接触符号を生成されますが、この接触符号は10-20分毎に変更されます。
本アプリを設定した端末同士が近づくと互いの端末の接触符号を交換して、端末の中にのみ保存されます。
接触符号は暗号化されており、接触符号は端末の外部には保存されません。
本人同意のもとアプリ内で陽性登録をするときのみ利用されます。
■ 陽性者との接触の通知について
新型コロナウイルスの陽性判定を受けた方がアプリ内で陽性登録をすると、陽性登録者の端末に保存されている、陽性登録者自身が他の端末に配信した接触符号が、サーバーに送信されます。
他の端末のアプリは、サーバーに定期的に新規に追加された接触符号情報を確認しに行きます。
サーバーから新規に取得した接触符号と、端末に保存されている他の端末との交換で得られた接触符号がマッチした場合、陽性登録者との接触が確認されたことを端末のプッシュ通知を用いてお知らせします。(その際、プライバシーに配慮して、プッシュ通知のメッセージには陽性者との接触とは明示しません。)
陽性者との接触に関する通知を受け取るためには、本アプリをダウンロードし、Android/iOSのOS上の接触確認機能をオンにすることが必要です。
■ 陽性との接触の可能性があるときの行政サポート
プッシュ通知またはアプリの中から接触確認を選ぶと、最近14日間に確認された陽性登録者との接触数が表示されます。
陽性登録者と接触された方は、アプリの中から、症状入力フォームを用いて体調などの情報を入力すると、行政機関へのご連絡などの適切な対応が案内されます。
端末の操作が不慣れな方のために、電話での連絡についても案内されます。
■陽性判定の登録方法
保健所などの医療機関でPCR等の検査を実施し、新型コロナウイルス陽性と判定された場合、本アプリを用いて陽性の登録を行うことができます。(登録は任意です。)
新型コロナウイルス陽性と判定された場合、厚生労働省が提供する感染症者等情報把握・管理支援システム(通称HER-SYS)への登録を行います。
その際、個別の処理番号が発行されます。本アプリの陽性登録画面において、発行された処理番号を入力することで、陽性登録を行うことができます。
■接触の検出/記録を停止/削除するには
本アプリの設定を用いて、接触の検出をいつでも止めることができます。
また、いつでもアプリの使用を中止して、接触履歴(14日間)を削除することができます。
■本アプリの提供期間
本アプリは、新型コロナウイルス感染症が終息するまでの期間に限って提供を行います。
■対応OSバージョン
Android 6.0以上
■お問い合わせ
・FAQ(お問い合わせと回答): https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/touch_qa_00009.html
・メール: appsupport@cov19.mhlw.go.jp
■プライバシーポリシー&利用規約
・プライバシーポリシー : https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/japanese_pp_00027.html
・利用規約: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/japanese_rk_00028.html