米Googleが「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」を発表し、実際に10月17日に発売となっています。Googleストアでの販売などのほか、通信キャリアではauとソフトバンクが取り扱います。ソニーがスマートウォッチ「wena」シリーズの最新モデル「wena 3」を発表しました。また、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」がAndroid 11からサポートされないことが判明しました。ワイモバイルが通信速度制限を一部緩和することも明らかになっています。
新製品
(1) Google Pixel 5、Pixel 4a(5G)
(Pixel 5)
GoogleのPixelシリーズに5G対応の新製品が登場です。最新のフラッグシップモデルとなるPixel 5と、若干仕様が異なり安価なPixel 4a(5G)が登場します。両機種ともSIMフリー版がGoogleストアで販売されていますが、通信キャリアも取り扱います。
通信キャリアはauがPixel 5のみ、ソフトバンクがPixel 5とPixel 4a(5G)を扱います。残念ながらドコモは取り扱いを現在もまだ発表していませんので、今回のPixelはスルーされるものとみられます。とはいえ、通信方式自体は対応しているので、SIMフリー版を購入し、持ち込みでドコモ回線を使うということも可能です。
注目のフラッグシップ機、Pixel 5ですが、チップセットがQualcommの最上位グレードではなくミドルグレードのSnapdragon 765G 5Gだという点にも注目が集まっています。Googleはより広くGoogleサービス、Googleのスマートフォンを届けるために価格とのバランスも考えて選んだとされていますが、実際に10万超えの製品は手を出しにくいので、正しい選択のようにも思いますし、そうはいってもPixel 4a(5G)との差別化が小さいので、いっそ5はハイエンドを極めてもいいのでは、と思わなくもありません。
とはいえ、PixelシリーズはAndroidスマートフォンとして安心して使える仕上がりなので注目です。
(Pixel 4a(5G))
(2) ソニー、wena3
ソニーのスマートウォッチwenaシリーズの最新機種wena3が発表されました。11月27日発売なので、もうしばらく待つことになります。
wena3は腕時計の構成コンポーネントでいえば、バックルに相当するコンポーネントがスマート化された製品になります。そのため、バンドの一方にバックルを兼ねたwena3を、もう一方に腕時計のヘッド部を装着する、という使い方が可能です。
また、普通の腕時計のヘッド部を使わず、wena3をヘッド部、すなわちスマートウォッチそのものとして単独で使うこともできます。個人的には後者のほうが軽いのでお勧めですが、腕時計のヘッド部との併用もカッコいいので、重さが気にならない場合には良いかもしれません。
VR
(1) Google、Daydream
Googleが展開してきたVRプラットフォームのDaydreamですが、Android 11以降ではサポートされないことが明らかになっています。Android 11以降のOSでDaydreamをサポートしないということは、実質的にDaydreamのプラットフォームは終了へ向かう、ということになり、残念ではありますが、数あるVRプラットフォームの中でDaydreamが日本のみならずグローバルでも普及しなかったというのも確かなので、致し方ない決定かもしれません。
なお、スマートフォンにおけるVRプラットフォームとして比較的普及したはずの「Gear VR」についてもOculusのサポートが終了するため、将来的に利用できなくなる可能性があるので注意が必要です。今のところは使えていますし、既存アプリ自体はアップデートできなくとも使い続けられるのかもしれませんが、こちらも残念ではあります。
一方でOculus自体は好評なので、VR市場自体はまだまだ成長を続けそうです。
通信サービス
(1) ワイモバイルで速度制限緩和
ワイモバイルの料金プラン「スマホベーシックプランS」における通信速度制限の値が緩和されることが明らかにされ、実際に10月14日より適用開始となっていますが、既存ユーザーへの適用は順次ということで、一斉というわけではないようです。その点には注意が必要ですね。
従来は下りも上りも最大128kbpsまででしたが、それが最大300kbpsに引き上げられました。
新規加入者は最初から最大300kbpsが適用されますが、既存ユーザーは先ほども書いたように、来年3月末までかけて順次適用していくとのことです。
あとがき
Pixel 5、Pixel 4a(5G)が登場しましたね。かくいう私もPixel 5購入を検討中ですが、Snapdragon 765G 5G搭載機種には「Xperia 5 II」や今後登場予定の「Galaxy A51 5G」もありますので、実際に手に取った時のサイズ感・操作感なども含めて比較検討していこうかなと考えています。それにしてもSnapdragon 865G搭載機種は皆10万円を超えていますよね。いくら2年間の実質的なコストがそこまで行かないとはいえ、やっぱり高いですよね……。グローバルでもミドルエンド機が主流になりつつありますし、日本でも中心市場はこの辺りになってきそうですね。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!