先週のニュースまとめ :ドコモが新料金プラン「ahamo」発表!Qualcommが「Snapdragon 888」発表!【2019年11月28日 ~ 2020年12月4日】
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NTTドコモ(以下、ドコモ)が月額2,980円の新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表しました。サービスの提供開始時期は来年3月ですが、すでに先行エントリーの受付が始まっています。また、それを受けて、格安SIMの老舗、日本通信が月額1,980円のプランを発表しました。また、米Qualcommが「Snapdragon 888」を発表しました。
通信サービス
(1) ドコモのahamo
ドコモが全く新しいプラン、ahamoを発表しました。非常に大きなインパクトを与えるプランで、すでに先行エントリーの受付が始まっています。
まず、料金は月額2,980円です。色々な割引を適用した結果の額ではありませんし、色々な条件を満たす必要もありません。とてもシンプルな2,980円です。一人でも複数人でも誰でも2,980円です。本当に分かりやすい設定で、市場に大きなインパクトを与えました。
内容は音声通話が1回あたり5分までの国内通話であれば無料、すなわち追加課金なくできます。超過した場合には30秒あたり20円の課金となります。
データ通信は月々20GBまでの高速通信が可能です。超過した場合は上下とも最大1Mbpsの制限となりますが、20GBもあれば基本的に十分ですし、そういう方が多いと思います。
万一不足した場合、1GBあたり500円で追加購入できます。また、音声通話も1回あたりの時間制限なく国内通話をかけ放題にしたければ月額1,000円の「かけ放題オプション」に加入すればOKです。
しかも、2年縛りなし、解約金の設定もありません。新規契約事務手数料も機種変更手数料もMNP転出手数料も不要です。
ahamo加入で注意したいのは、オンライン受付限定だという点。ドコモショップやドコモインフォメーションセンターでは取り扱いません。また、「@docomo.ne.jp」のメールアドレスを使う「キャリアメール」サービスが使えません。料金支払いは口座振替かクレジットカードのみとなり、請求書払いはできません。年齢は20歳以上に限定されますが、親権者が契約して20歳未満の方を利用者登録することはできますので、未成年者の場合はそうすれば問題ありません。
気になるのは対応端末で、今後動作確認が取れた機種は順次公式サイトで明らかにされる予定となっています。既存製品の一部しか対応しない、といったことになるとやや残念なので、この点が気になりますね。
・ahamo公式サイト
(2) 日本通信SIM SSDプラン(仮)
ドコモのahamoに対抗したプランを格安SIMの老舗、日本通信が早くも発表し、10日より提供開始しています。「SSDプラン(仮)」という名称で、月額1,980円です。
音声通話は国内通話70分間が月々追加課金なく行えます。1回あたり5分間というような制限がない代わりに一か月間での合計での上限が設けられた形です。家族との短時間通話が頻繁にある方の場合は、1回5分までで何回でもOKという方が適していますが、回数は少ないけど時間は5分を超えることが多い、という場合には日本通信スタイルの方が適しています。いずれにしても、どちらにとっても悪くない上限設定だと思います。
データ通信は当面は月間16GBですが、ドコモのahamoの提供開始に合わせて20GBに引き上げられる予定となっています。
ただし、MVNOですから通信速度は回線インフラ提供元のドコモほどではないでしょう。その点には注意が必要ですが、大抵の用途には数Mbpsの速度があれば十分ですから、問題ないと思う方は多いと思います。
いずれにしても、ahamoのインパクトによって、格安SIM/スマホ市場の料金プランも大きく影響を受けそうです。
・日本通信SIM公式サイト
(3) BIGLOBEモバイル、「1GBプラン」登場
ビッグローブが格安SIM/スマホサービス「BIGLOBEモバイル」で新プラン「1ギガプラン」の提供を12月より開始しています。ただし、このプランはドコモのahamoの前に発表されたものですから、やや割高に感じかねませんが、元々この価格帯はデータ通信量が少ないユーザーにとってはかなり安価で良いプランですし、データ通信量が少ないならahamo発表後であっても、決して高くはないと思います。さすがに1GBで500円とか300円となるとまともな利益を確保できるとは思えませんからね。
その1ギガプランは、月額1,160円で、データ通信が月々1GBまで、音声通話は特に無料時間の設定などはなく従量課金といったものとなります。対象の固定通信サービスを利用している方の場合は200円の割引が適用され、月額960円です。
・BIGLOBEモバイル
チップセット
(1) Qualcomm Snapdragon 888
米Qualcommが新しいチップセット Snapdragon 888を発表しました。5G対応品です。搭載スマートフォンは2021年の第1四半期にも登場予定とされているため、少なくともグローバルでは来年1月から3月の間にリリースされることになります。日本市場は分かりませんが、おそらく来春モデルの一部機種もしくは来夏モデルには搭載されることでしょう。
5Gの通信では最大で下り7.5Gbpsをサポートします。Wi-FiもWi-Fi6をサポートしますので、とにかく通信速度が驚速対応です。
CPU性能、GPU性能、それぞれ順に前世代と比べて最大25%、最大35%の向上が図られています。AIに関しては、第6世代のAIエンジンに進化しています。
映像周りも強化され、マルチカメラ・スマートフォンにおける複数カメラからの高解像度映像の同時キャプチャが可能になっているなど、全体的な底上げに貢献します。ゲームに関しても強化されています。
あとがき
ドコモの新プランによって携帯電話業界は大きく変わりそうです。まだauとソフトバンク、楽天モバイルからの対抗発表はありませんが、おそらく何らかの対策をとってくることでしょう。そちらも楽しみにしたいところですし、格安SIM/スマホ市場もおそらく動きが出てくるはずです。
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!
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