KDDIがauの公式アクセサリー「au +1 collection」からTCL製のタブレット「TCL TAB 10s」を発売しました。低価格のタブレットで、サブ端末、ファミリー端末としても魅力的です。音楽ストリーミングサービス「Spotify」が無料プランの内容を拡充し、無料プランのままでもかなり使えるようになりました。また、ユニクロが公式アプリに自社の決済機能を導入しました。その名も「UNIQLO Pay」です。店舗でキャッシュレスで決済できます。KDDIといえば、700MHz帯の周波数を使った5Gのサービスが今春から順次開始となります。
新製品
(1) TCL TAB 10s
KDDIがau +1 collectionからTCL TAB 10sを発売しました。価格は22,720円(税抜)で、本製品はモバイル通信には非対応のWi-Fiタブレットです。価格からもわかるように、決してハイスペックではありませんので、ヘビーにマルチな用途に使うには物足りないかもしれませんが、動画サービスを視聴したり、家族でウェブサイトを閲覧したり、写真を見たり、リモート会議をしたりといった程度には十分活躍できると思います。
OSはAndroid 10で、ディスプレイは10.1インチでフルHDのIPS液晶です。CPUはMediaTek製のオクタコア、メモリは3GBと少々物足りないですので、ゲームなどには厳しそうです。ストレージは32GB、バッテリーは5,500mAhといった具合です。本体のサイズは約244.3 x 162.2 x 9.35mmで、重さは約456gです。
サービス/アプリ
(1) Spotify
音楽ストリーミングサービス「Spotify」の無料プランの内容が拡充されました。なんと、無料プランでもSpofityの楽曲をユーザーが好きな曲、好きな順で時間制限なくストリーミング再生できるようになりました。スマートフォンなどのモバイル端末ではシャッフル再生で時間制限なく聴取できます。
また、SNSなどでシェアされた楽曲について、24時間で1回までならオンデマンドで再生できるようにもなりました。
もちろんスタンダード以上の有料プランであれば広告なしで楽しめたり、オフラインでも楽しめたりと、より魅力ある機能やサービスが提供されますが、無料のままでも結構普通に楽しめるようになったので、Spotifyのユーザーが大幅に増えるかもしれませんね。
(2) UNIQLO Pay
ユニクロが公式アプリに独自の決済機能「UNIQLO Pay」を実装しました。UNIQLO Payはユニクロでの店頭支払い時に利用できる決済サービスで、アプリで会員IDを示すQRコードを表示し、レジで提示するだけで支払うことができます。
最終的な決済自体は、UNIQLO Payに登録する銀行口座からの引き落とし、もしくは登録クレジットカードでの支払いとなります。銀行口座は現時点では対応数が少ないですが、クレジットカードはVISA、MasterCard、JCB、AmericanExpressが利用できるので問題ないでしょう。
(3) LINE Cloca OCR Reader
LINEがAI「LINE CLOVA」の技術を活用した文字認識サービス「CLOVA OCR」の提供を開始しました。あわせて、請求書や紙の帳票など、もしくはPDFなどをアップロードするだけでテキストデータ化し、認識結果を確認/編集/出力できるクラウドアプリケーション「CLOVA OCR Reader」の提供も開始しています。
CLOVA OCR Readerはシステム連携も可能なので、企業等が導入することができます。CLOVA OCR Readerを導入することで、手軽に高精度のOCR機能/サービスを利用できるようになるということです。
通信サービス
(1) au 5Gで700MHz帯のサービス提供
auで今春より700MHz帯の周波数を使った5Gのサービスが提供開始となります。700MHz帯は障害物などの迂回能力が高周波数帯と比べて圧倒的に優れるので、5Gが繋がりやすくなることが期待されます。
まずは東名阪の主要都市において順次提供開始となる予定とのことで、全国のどこでもすぐに利用できるというわけではありませんが、楽しみですね。なお、700MHz帯の5G通信に対応できる機種ではソフトウェア更新で対応予定とのことです。また、一部の機種ではそもそもハードウェアが対応していないので、700MHz帯の5Gは利用できません。
詳細はこちらのページでご確認ください。
あとがき
Spotifyがかなり便利になってきました。正直な話、ここまで無料プランの内容を拡充してしまうと、有料プランに入る方が減ってしまう、もしくはその率が減ってしまうのではないかと心配になりますが、グローバル市場と違って日本市場ではまだまだ認知度がそれほど高くないと思いますし、まずは無料プランだろうとユーザー基盤を拡大することが重要だということなのかもしれませんね。いずれにしても、タダで結構楽しめますので、おすすめです!
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!