Googleの「Pixel 7」など一部のPixelシリーズで空間オーディオに対応するアップデートが配信されています。米国で世界最大級の家電見本市「CES」が開催されたタイミングで各社から新製品や開発中の新技術の情報などがお披露目されています。その一つがシャープのVRヘッドマウントディスプレイであり、サムスン電子の折り畳み+スライドするディスプレイです。また、HTCが「VIVE XR Elite」の予約受付を開始しています。
スマートフォン
(1) Pixelシリーズで空間オーディオに対応
Googleが「Pixel 7」や「Pixel 7 Pro」、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を空間オーディオに対応させました。これは2023年1月に配信開始となったPixelシリーズ向けのアップデートの内容の一つです。
Pixelシリーズへのアップデート自体は「Pixel 4a」以降に対して行われていますが、ヘッドトラッキング機能付きの空間オーディオへの対応はPixel 6シリーズとPixel 7シリーズの計4機種のみなので注意してください。
なお、他にも幾つかの機能追加・改善などのアップデート内容が盛り込まれているのでPixelユーザーはチェックしてみましょう。
業界ニュース
(1) シャープ、VRヘッドマウントディスプレイ
シャープはCES 2023に出展し、展示の一つとして開発中のVRヘッドマウントディスプレイを用意しました。
このVRヘッドマウントディスプレイはまだプロトタイプですが、約175gと非常に軽いことが大きな魅力です。「Meta Quest2」などのようにOS、CPU、メモリなど全てを含むデバイスではなく、スマートフォンと接続する「ヘッドマウントディスプレイ」なので、プラットフォームやアプリ/コンテンツに関してはスマホ側で駆動させます。
VRヘッドマウントディスプレイの性能としては片眼2K、合計4Kの解像度にリフレッシュレート120Hzをサポートしています。
また、周囲の様子を確認できるスルー映像表示機能を搭載していますが、Quest2などと違いカラー表示できる点も特徴といっていいでしょう。ポップアップ表示も可能ということで、その辺りは便利そうです。
(2) サムスン電子、フレキシブルディスプレイ
サムスン電子がCES 2023において、新しいフレキシブルディスプレイを展示しています。
今回お披露目されたディスプレイは、折り畳み機構とスライド機構に対応する有機ELディスプレイです。折り畳みとスライドを両方活用することで最小10.5インチから最大12.4インチまでのサイズにディスプレイを拡大できます。
新製品
(1) HTC VIVE XR Elite
HTC NIPPONが「VIVE XR Elite」の予約受付を開始しています。正確な発売日は未定ですが、2月下旬以降の予定です。価格は179,000円(税込み)です。
→VIVE公式サイト
今やQuest2も値上げで高くなりましたし、新発売の「PlayStation VR2」も高いですが、VIVE XR Eliteはハイエンド機だけに更なる高価格帯の製品となります。
バッテリー搭載ながら625gという軽量さが魅力の一つです。デザインからも見て取れますが、少しスマートグラス側に寄ったデザインになっていますよね。従来のVRゴーグルと比べて圧迫感が少なそうです。
あとがき
皆さま、明けましておめでとうございます! 本年も何卒宜しくお願いします!
今週もGAPSIS編集部がオクトバさんに出張してお伝えしました! 次回もお楽しみに!!