世界初の葉緑素を用いたバッテリーが開発される


世界ではじめて、葉緑素からバッテリーを作ることに成功した人がいるようです。
クロロフィル(葉緑素) – wikipedia.org
葉緑素といえば、葉っぱの中にある光合成をする細胞がもっている化学物質ということで有名ですが、いったいどんなバッテリーなのでしょうか。
詳細は以下から。


World’s First Chlorophyll Organic Battery Runs on Any Liquid – cleantechnica.com
実験をしています。
光は弱そうですが、光っているようです。

このバッテリーを開発したのは、台湾の国際フォルモサ大学(National Formosa University)のChungpin Hovering Liao博士。
葉緑素バッテリーは、水に浸した状態で稼働するようですが、使用する液体はどのような液体でも(たとえそれが尿でも)動くとのことです。
現在はまだ長時間の稼働は難しく、水に浸した状態で10秒程度稼働できるようです。また、電圧もまだまだ低いようです。
一方で、この葉緑素バッテリーは製造コストが0.3ドル~0.6ドル(日本円にして30円~60円)と低く、さらに有害物質を含まないというメリットがあります。
この中でも特に注目したいのが、水さえあれば動くという点です。
水の調達は他の燃料に比べ比較的容易なので、燃料電池特有の燃料の補給ができなくてバッテリー切れしてしまうのを回避しやすくなる可能性が高いです。
先月にパナソニックから発表された燃料電池型のノートPCがありますが、こういったものが近い将来水で動くなんていう日がくるかもしれませんね。
モバイル機器用直接メタノール型燃料電池システムの小型化を実現 – panasonic.co.jp
これで電源不要?いよいよノートパソコンで使える燃料電池が登場へ – GIGAZINE
今後の発展に期待です。