格安SIM:IIJmioの評判と評価や他SIMとの比較

2016年12月時点で660社を超えるMVNOの事業者の中でも、人気の格安SIMを提供している『IIJmio(アイアイジェイミオ)』。今回はIIJmioの格安SIMの特徴や人気の理由、そしてどんな方におすすめなのかというところまで、他SIMと比較をしながらご紹介いたします。
 

 
 

 
 

■MVNO『IIJmio(アイアイジェイミオ)』はどのキャリアの回線を利用している?

IIJmioは『docomoのLTE/3G回線』『auの4G LTE回線』の2つの回線を利用しています。よって、利用したい端末との相性やエリアに合わせた回線を選ぶことができ、より自分に合ったSIMを契約することができます。
docomo回線を利用しているサービスは『プランD』、au回線を利用するサービスは『プランA』と、各キャリアの頭文字を利用したプラン名になっているのでとても分かりやすいですよね!

 

 
 

■料金プランの種類<2017年7月時点>

IIJmioには、

  • 音声通話機能付きSIM
    …通常の090/080から始まる電話番号で通話ができる
  • SMS機能付きSIM
    …電話番号が振り分けられSMSはできるがその番号で通話はできない
  • データ通信専用SIM
    …識別番号としての電話番号は振り分けられるが通話やSMS機能はなし

これら3つの種類のSIMが用意されています。
 

音声通話機能付きSIM『みおふぉん』

MNPをご予定の方は、電話付きである“音声通話機能付きSIM”の『みおふぉん』を選びます。みおふぉんの料金構成は、【SIMの料金700円】+【データ通信プラン】のセットが基本となっています。
 

アプリの認証に便利!SMS機能付きSIM

アプリ(LINEなど)やサービスの認証にSMSが必要な方、またセルスタンバイ問題が気になる方にはSMS機能付きSIMがおすすめです。みおふぉんとは違い、MNPはできないので電話番号は新しく配布されることになります。
SMS機能付きSIMの料金構成は【データ通信プラン】と、プランDの場合のみ+【SMS機能付帯料140円】です。
 

タブレットやルーターにもおすすめ!データ通信専用SIM

2台目のデータ通信用スマホに、タブレット用に、そしてルーター用におすすめなのが3つ目の“データ通信専用SIM”です。2017年7月時点ではタイプDのみの提供になります。
キャリアのタブレットを利用したことがある方はイメージしやすいかと思いますが、識別用に電話番号はあっても電話やSMSは利用できません。これが“データ通信専用SIM“です。
このデータ通信専用SIMの料金構成は【データ通信プラン】のみとなります。
 

データ量は3GB・6GB・10GBの3つから選べる!繰り越しOK!

上記3つのSIMとも、データ通信量のプランは3GBの『ミニマムスタートプラン』、6GBの『ライトスタートプラン』、10GBの『ファミリーシェアプラン』の3種類から選ぶことができますが、IIJmioのデータ通信プランには大きな特長があります。
 

余ったデータ通信量は翌月に繰り越せる!

IIJmioではLTE/3G通信が可能なデータ量を『クーポン』と呼んでいますが、余ったクーポンは翌月追加されるクーポンに繰り越すことができます。
 

LTE/3G通信がON/OFFできる!

クーポンを節約したいときにはOFFにして、最大200kbpsの低速通信に切り替えることができます。ただし、OFFにした状態で直近3日間あたりの通信量が366MBを超えてしまった場合、通信規制がかかる場合がありますのでご注意ください。
 

SIMカードを追加してデータ通信量をシェアできる!

ミニマムスタートプラン・ライトスタートプランなら最大2枚、ファミリーシェアプランなら最大10枚までSIMカードを追加することができます。これによって家族用に追加したり、タブレットやルーター用に追加したりということができるのです。SIMを1つ追加するごとに発行手数料2,000円がかかります。

 

用途別最安プランは?

全てデータ通信量3GB付きで、電話回線付きなら1,600円/月~、SMS機能付きなら900円/月~、そしてデータ通信のみなら900円~となっております。家族で契約するなど、条件によってはもっと安くなる場合もありますが、単独で契約する場合はこちらが最安です。
 

 
 

■もっと安心・便利・お得に!IIJmioのオプションは?

電話かけ放題プランはある?

IIJmioの電話のかけ放題プランは2種類のプランから選べます。通常の電話アプリからではなく『みおふぉんダイアル』という無料の専用アプリから発信した分のみ対応しています。

通常の電話アプリからかけた場合は、同一契約間通話だとしても20円/30秒となりますのでご注意ください。
 

『みおふぉんダイアル』ってなに?

専用無料アプリ『みおふぉんダイアル』から電話をかけることで、通常の通話料20円/30秒から50%OFFの10円/30秒で電話が利用できてしまいます。プレフィックス番号という数字を発信番号の先頭につけて発信することで、割引になるという仕組みです。よってIP電話とは違い、しっかりと電話回線を利用した通話なので品質も変わりなく、電話番号も通常の携帯番号で利用できます。
また、海外への通話も32か国10円/30秒ととてもお得ですが、フリーダイヤルや110番など3桁の番号への電話は通常の電話アプリから発信しましょう。
 

20GB・30GBの大容量データ通信プランはある?

通常のデータ通信プランに組み合わせて20GBまたは30GBの大容量オプションを追加することができます。テザリングで利用したい場合や出張のある月、家族全体でデータ通信が増えてきたという時にとても便利です。

この2つのプランは同時に申し込みできるので、最大+50GBも可能です。
 

ウイルスバスターは使える?

ウイルスバスターは250円/月で加入することができます。また、お子様のスマホ利用を管理できる『iフィルター』とのパックや、迷惑電話から守ってくれる『トビラフォン』とのパックなども500円/月で加入できますので、セキュリティに関しても安心して利用することができます。
 

端末保証はある?

IIJmioのSIMカード購入時だけの限定オプションとして、今お使いのスマホへ500円/月で端末保証を付ける『つながる端末保証』というサービスがあります。キャリアの保証が切れてしまって不安…という方も、これで安心です。
また、IIJmioで格安SIMと同時に端末を購入する場合は『端末保証オプション』という保証へ加入すると、月額料金は380~500円/月で、年に2回までの交換を保証してくれます。年末年始・ゴールデンウイーク以外であれば午前の受付で翌日配達をしてくれます。

 

docomoの人気サービスを利用できる!

docomoで人気のdTV・dヒッツ・dマガジン・dアニメストアを利用することができますので、現在docomoでそれらのサービスを利用しているという方は引き続きお楽しみいただくことが可能です。
 
 

■もっとお得に使う方法はある?

家族みんなでもっとお得!ファミリーシェアプラン

先述したように、IIJmioでは一つのデータ通信プランをシェアすることができます。
例えば、ご家族4人で【スマホ4台+タブレット1台+ルーター1台】を利用したい場合、SIMカードは【音声通話付きSIM×4枚】+【データ通信専用SIM×2枚】を購入し、SIM6枚でデータ通信量を分け合うことも可能です。

上記の合計6,560円/月、これに大容量オプション20GBを追加するとなれば+3,100円で9,660円となります。端末代金は含まないとは言え、6台で税抜1万円を切ってしまいますのでかなりお得です。通話料もみおふぉんダイアルを使えば家族間8円/30秒です。
 

『SIM』とインターネットサービス『IIJmioひかり』のセット利用でもっとお得!

大手通信キャリアにもある『スマホとネットのセット割引』ですが、IIJmioにもこのようなセット割引があり、インターネットサービスを『IIJmioひかり』に変更すると『mio割』という割引が適用され、月々600円の割引が受けられます。おうちにインターネット環境があればWi-Fiも利用できデータ通信量の節約にもなりますので、通信費をIIJmioにまとめてしまうのも一つの手です。
 

 
 

■端末について

利用できる主な端末

利用できる端末は、『docomoのスマホ』『auのVoLTE対応スマホ』『SIMフリーのスマホ』となっていますが、IIJmioの公式サイトの“動作確認済み端末”のページにて事前に確認しましょう。

 

SIMロック解除が必要な場合について

auのVoLTE対応スマホの場合はSIMロック解除が必要となっています。auのVoLTE以外でも、docomoのスマホ以外は提供元にSIMロック解除が必要か、そして利用できるかを事前に確認できると安心です。
 

iPhoneとの相性は?

docomoならiPhone5s以降であれば使えますし、au・ソフトバンクであればSIMロック解除で使えるようになります。ただし、SIMロック解除は購入から180日経過後になりますのでご注意ください。
 

端末とSIMのセット販売について

IIJmioではSIMフリー端末とのセット購入が可能です。24回分割払いの場合、一括払いよりも総額が少し高くなってしまう場合がありますのでしっかり確認しましょう。
 

 
 

■格安SIMの手続き・契約について

MNPの場合(インターネットで申し込み)

 

家族でご契約の場合・複数台(複数枚)契約の場合

ファミリーシェアプランに申し込むことで最大5回線までMNP転入できます(契約できる10枚のSIMのうち音声通話SIMは最大5枚までのため)が、名義はすべて同一にする必要があります。異なる場合は、キャリアのショップで事前に名義変更をしておきましょう。複数台契約の場合も名義をチェックし、2台以内ならライトスタートプラン以下、3台以上ならファミリーシェアプランを選択しましょう。
 

最低利用期間と契約解除料について

最低利用期間は、利用開始日の翌月末日までです。ただし、みおふぉん(音声通話SIM)の場合のみ一年間、音声通話機能解除調定金というものが付きます。「(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円」となりますのでご注意ください。

 

実店舗はある?

直営店はありませんが、取扱店舗はイオン、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機など多数ありますので詳しくはこちらをご覧ください。取扱いしているSIMやプランは一部だけの場合があります。
 

契約から手元に届くまでの最短日数

インターネットでお申し込みの場合は、申し込みに不備がない場合、最短3~4日で届きます。土日を挟む場合や離島にお住いの場合はもう少し時間がかかってしまうことがあります。
 
 

■他の格安SIMカードとの比較

IIJmioとOCNモバイルONEの比較

人気格安SIMのもう一つの大手『OCNモバイルONE』と比較してみると、

・OCNの方がプランの種類が多く、日割りプランがお得
・専用通話アプリを使った通話料金がOCNの方が安い
・複数台シェアをするならシェア数(最大10枚)の多いIIJmioがおすすめ
・OCNモバイルでは端末だけの購入も可能
・解約金がかからなくなるまでの期間はOCNの方が短い

おおまかにこのような違いがあります。ご家族で契約する場合はIIJmio、個人で契約・通話料を安くしたい場合はOCNモバイルが向いているかもしれません。
 

 
 

■気になる評判と注意点

通信速度は?

通信速度はLTEの場合受信時最大75Mbps/送信時最大25Mbps、3Gの場合受信時最大14Mbps/送信時最大5.7Mbpsとなっていますが、これは通信環境や混雑状況によって変化します。
またIIJmioは様々な通信部門で第一位を獲得しています。

・山手線内通信速度第一位
・都道府県別実効速度ランキング第一位

このような様々な賞を数年前から受賞していることから、借りている回線量と契約数によって変化すると言われる速度についても安定しているということがわかります。
 

通信品質の評判は?

品質についてはエリアの混雑具合によって変動してしまうので、実際にそのエリアで使ってみないとわからないというのが実情ですが、『ランチタイムは通信が遅くなると聞いていたがストレスになるほどではなかった』という感想を持つ方が多いようです。

 

通信規制はある?

クーポン(データ通信量)を使い切ってしまった場合やクーポンをOFFにしている場合の状態で、直近3日間あたりの通信量が366MBを超えてしまった場合、規制がかかる場合があります。また、クーポンがある状態でもプランAの場合は6GBで規制がかかることがあります。

 

テザリング・ワンセグ・おサイフケータイ機能・緊急地震速報について

テザリングについては、“動作確認済み端末”のページにて各端末の対応を確認できます。ワンセグについては端末がワンセグに対応していれば利用できます。おサイフケータイ機能については、タイプDで提供するSIMカードは対応、タイプAで提供するSIMカードは現在対応していません。詳細については端末やアプリの提供元に確認できると安心です。
さらに緊急地震速報は、IIJmioのSIM自体は対応しています。SIMフリー端末の中には対応していないものがありますので購入の前にご確認ください。
 

海外でも使える?

42か国、均一料金で使える『海外トラベルSIM』というサービスがあります。日本で事前に準備ができるので、渡航先で時間を取られることも慌てることもなくなります。

 

来日する方向けのプランもあります!

Japan Travel SIM』というサービスがあります。1か月用の1GB、3か月用の2GBのプランの他に、データも必要に応じて追加することができますので安心です。全国20万か所の無料Wi-Fiスポットで使えるプレミアムコードももらえます。
 

キャリアのガラケーからIIJmioのスマホへの乗り換えについて

「スマホは料金が高い」というイメージがある人もいらっしゃると思いますが、IIJmioのSIMを使えば逆に節約できることもあります。先述したように、データ通信量を3GB使えて月額1600円、家族でシェアをすればさらに格安でスマホを利用できる可能性が高くなります。通話料金も『みおふぉんダイアル』を使えば10円/30秒と通常の半額です。料金の面で不安ということであれば、IIJmioが解決してくれそうです。
 

支払い方法は?

クレジットカード払いのみとなります。JCB・VISA・DC・UC・UFJ・アメリカンエキスプレス・マスター・ダイナース・SAISON・イオンクレジット・トヨタファイナンスがご利用いただけます。
 

 
 

■【まとめ】IIJmioはこんな方におすすめ!

 
IIJmioの魅力はなんと言っても、全プランでSIMの複数契約が可能というところでしょう。一人で2台持つ場合も+400円でSIMを追加できたり、30GBを6台でシェアして税抜1万円未満だったりと、シェア機能を使うことでデータ通信が少ない人にも多い人にも料金を抑えつつ提供してくれるのがIIJmioです。

・ご家族で格安SIMにお乗り換えを検討中の方
・スマホとタブレットでデータ量をシェアしたい方
・高速データ通信を必要に応じてON/OFFし、節約したい方
・高い回線品質をお求めの方

 
IIJmioの公式サイトでは年中無休でチャット対応してくれます(10:00~18:30)ので、気になることがあればすぐに聞けるというのも嬉しい点です。ぜひチェックしてみてくださいね!