格安SIMでiPhoneを運用するメリット・デメリットとは?
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持っているiPhoneと格安SIMを利用して通信費を節約できないだろうか、と考えている方もいらっしゃると思います。そこで今回は、格安SIMでiPhoneを運用していく上でのメリット・デメリット、そして相性や注意点について詳しくご紹介いたします。
■格安SIM・格安スマホとは?
NTTドコモやau、ソフトバンクといった大手通信キャリアから回線を借りて携帯電話サービスを提供している企業をMVNOと呼びますが、そのMVNOが提供する携帯電話サービスが『格安SIM』となります。
回線はキャリアから借りて利用すること、契約はインターネットがメインなので人件費や店舗運営費がかからないこと、さらに各MVNOでは工夫を凝らした様々な料金プランやサービスを提供していることから、より自分にぴったりのプランを選べることで月々の料金を抑えることができるのです。
また、『格安スマホ』はMVNOや家電量販店などで販売しているSIMフリー端末を指します。普段使いにちょうどいいスペックにとどめることで低価格に収められているだけで、単純に“性能が低い”というわけではありません。
■格安SIMでiPhoneを運用するメリット・デメリット
iPhone 6・iPhone 6s・iPhone 7ならそのまま使える?端末の持ち込みについて
iPhoneに対応している格安SIMは多いのですが、大抵はiPhone 5以上、もしくはiPhone 6以上となっており、iPhone 4から前のiPhoneが対応している格安SIMは少なめです。また、利用している回線と購入したキャリアが違う場合は利用できなかったり、SIMロック解除が必要だったりします。気になる格安SIMを見つけたら、まずは“動作確認済み端末”のページで利用予定のiPhoneとの相性を見る必要があります。
古いiPhoneは動作確認されていない?SIM下駄や脱獄について
古いモデルのiPhoneは動作確認がされていないだけでなく、公式にSIMロック解除がサポートされていない場合があります。その場合、“『SIM下駄』『脱獄』といった非公式の方法でSIMロック解除を行う方法“という情報がネット上で紹介されていることがありますが、この方法は非公式ということもあり、端末が動かなくなってしまったり、偽物の商品に出くわしてしまったり、また、この方法で格安SIMを利用してしまうと不具合が起きた場合サポートが受けられなくなってしまいます。
SIMフリーとは?docomo・au・ソフトバンクのiPhoneとSIMロック解除について
SIMロックとは“キャリアで購入した端末はそのキャリアのSIMでしか利用できない”という制限になりますが、SIMフリー端末はそのようなロックや制限がかかっていない端末になります。ドコモやau、ソフトバンクで購入したiPhoneにはSIMロックがかかっているため、利用回線とiPhoneを購入したキャリアが違う場合は基本的にSIMロック解除が必要になりますが、Appleの公式サイトで販売しているiPhoneはSIMフリーなため、SIMロック解除なしに格安SIMを利用することができます。
iPhoneのセット購入と新規契約について
新規契約と同時に新品のiPhoneとのセット購入ができるMVNOで代表的なのはワイモバイル、UQモバイルとなっています。また、中古のiPhoneを取り扱っている業者と連携しているMVNOも多数ありますので、MVNOを通じての中古のiPhone購入も可能です。
ワイモバイル公式サイトをみてみる↓
UQモバイル公式サイトをみてみる↓
通話品質や通信速度(スピード)は変わる?LTE・3Gについてもチェック
格安SIMはキャリアの回線を利用しているため、通話品質やエリアは借りている回線のキャリアと同等になります。また、通信速度についてはMVNOが借りている回線量と契約者数によって変動すること、そしてスマホを利用する人が多い時間帯(ランチタイムなど)は遅くなる傾向があるようです。
LTEと3Gについては、MVNOが借りている回線とiPhoneの対応状況によって変わってきます。たとえばiPhone自体がLTEと3G両方に対応していたとしても、回線がLTEだけであれば3Gの通信・エリアでは利用できませんのでご注意ください。
格安SIMでiPhoneの運用は損?
キャリアでiPhoneを購入・利用する場合は、
- 2~3年間、毎月の割引サポートを受けられることで端末代金を抑えることができる
- 下取りやキャンペーンなどで数万円の割引を受けられることがある
- 毎月の利用料金に応じて貯まるポイントで値引きができる
このような仕組みから、iPhone本体の購入にかかる代金を0に近づけることが可能です。
一方格安SIMを利用していく場合、iPhone本体の購入に特に割引がないため、原価の数万円がそのままかかってしまいます。ただし、格安SIMは月々の料金を抑えられるのが最大の魅力です。本体代金と月々の料金を合わせて比較し、どちらが自分に合っているのかをしっかり見極めることが大切になります。
口コミや失敗例について
- 更新月を確認していれば契約解除金を支払わなくて済んだのに…
- iPhoneの分割支払いが残っている状態で解約してしまったため、毎月の割引サポートが利かず思った以上に高い残高を支払うことになった…
- 格安SIMとの相性が悪く、『不正なSIMです』と表示され利用できない…
- SIM下駄を利用してみたが『不正なSIMです』と表示されてしまった…
- 契約当初は通信速度が速かったが、だんだん遅くなってきた…
- キャリアのメールが使えなくて意外と不便だった…
- 実店舗がなくて質問できない…
格安SIMへの乗り換え前には事前確認がより大事です。『すべて自分で契約・設定・問題解決をする覚悟が必要』という声もありますので、「こういうときはどうするべきか?」という様々な状況をイメージしてから移行することをおすすめします。
■格安SIMとiPhoneとの各機能の相性
iPhoneの主な機能について
AppleIDのメールアドレスがキャリアメールになっている場合は事前に変更しておく必要があります。変更した場合は、一旦AppStoreやFaceTime、iTunes、iMessage、iPhoneを探すなどすべてのApple IDからサインアウトする必要がありますのでご注意ください。
基本的に利用できますが、通信が極端に遅い場合はビデオ通話ができなくなることもあるようです。
最新のバージョンが発表された場合、格安SIMがそのバージョンに対応しているかどうかを確認できると安心です。
iTunesは変わらず利用できますのでご安心下さい。
プロファイルは格安SIMの公式サイトで配布しています。『ネットワーク設定(iOS端末)』のような初期設定の手順の中にあることが多いので、チェックしてみてください。
メール機能について
AppleIDを取得するときに作成できるフリーメール『~@icloud.com』のメールですが、AppleIDもそのまま使えますので問題なく利用できます。
iMessageは通常通り利用することができます。
格安SIMではキャリアメールを提供していないので、iPhoneでも他のスマホでも利用することができません。また、MMSも格安SIMでは対応していません。
メッセージが届いたら画面に表示される“プッシュ通知”については、メールアプリの設定でどうにかなる場合もありますが、mineoで提供している「~@mineo.jp」などは2017年7月現在プッシュ通知機能が付いていないようです。その場合はプッシュ通知機能のあるメーラーを通して利用すると、解決する場合があります。
セキュリティ対策・保証は?
iPhoneを使える状態にすることを『アクティベート』と言いますが、通常は格安SIMを差し込んで電源を入れ、手順通り進めていけばアクティベートが開始されます。『SIMなし』『不正なSIMです』という警告が出る場合はSIMカードが破損しているかSIMロックがかかっているなど検出できない場合に表示されますので再度確認してみましょう。
キャリアで契約していたアップルケアは保証が切れてしまいますので、アップルケアのサービスを提供しているSIMを選ぶ、またはその他の端末保証サービスに加入することをおすすめします。
テザリングは使える?Wi-Fi(WiMAX)ルーターとどっちがお得?
iPhoneでテザリングが使える格安SIMはありますが、すべて対応しているわけではないので格安SIMの公式サイトで確認する必要があります。また、Wi-Fiルーターとの比較は用途によって『お得』な使い方が変わってきます。
- パソコンでWi-Fiを頻繁に利用する
→ルーターがおすすめです。データの大容量プランを契約したスマホを利用してももちろん問題ありませんが、電池の消耗を考えるとルーターと使い分けるほうが快適です。 - テザリングはたまにしか使わない
→スマホのテザリングで十分です。
GPS機能は使える?
iPhoneではGPSを利用できる格安SIMが多いようですが、MVNOによっては時間がかかってしまう場合があるようです。ナビ機能やGPSを必要とするアプリを利用したい方は事前にMVNOへ確認をとることをおすすめします。
バッテリーの持ちは変わる?
SMS機能のないSIM(データ専用SIM)を利用した場合、セルスタンバイ問題やアンテナピクト問題と言って、通話回線に接続しようと基地局を探してしまい、バッテリーを消費してしまうことがあります。これはすべての端末で起こるというわけではないのですが、データ専用SIMにSMS機能を追加(平均150円程度のオプション)することで回避することができますのでご検討ください。
留守電(留守番電話)機能はある?
MVNOによっては300円程度で留守電機能を付けることができます。
海外で使える?
ほとんどのMVNOは国際ローミングに対応しているので通話・SNSは利用できますが、データ通信は利用できない場合が多いためWi-Fiの利用をおすすめします。
■おすすめ・人気の格安SIMの比較
2016年12月時点でMVNOは660社あります。中でも今回は人気の11社をピックアップし、比較させていただきます!
<スマホセット購入なら>
iPhoneのセット購入ができる代表的なMVNOは、UQモバイルとワイモバイルになります。ただし、2017年7月現在取り扱いはiPhone SEのみとなります。もちろん分割もできます。
UQモバイル公式サイトをみてみる↓
ワイモバイル公式サイトをみてみる↓
<口座振替できるのは>
OCNモバイルONE、楽天モバイルが口座振替に対応しています。
<子供におすすめのSIMは>
子供向けのセキュリティ対策が充実したLINEモバイル、UQモバイル、mineoがおすすめです。
LINEモバイル公式サイトをみてみる↓
UQモバイル公式サイトをみてみる↓
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<通話し放題・かけ放題なら>
多くの格安SIMで5分~10分のかけ放題オプションが用意されていますが、専用アプリからの発信が対象か、または通常の電話アプリからの発信が対象かの違いがあります。通常の電話アプリからの対象の格安SIMはUQモバイル、U-mobileの『U-mobile SUPER』です。
UQモバイル公式サイトをみてみる↓
U-mobile公式サイトをみてみる↓
<無制限プラン・データ使い放題なら>
500kbpsの低速での無制限プランはUQモバイル、LTEの無制限プランならU-mobileがおすすめです。
UQモバイル公式サイトをみてみる↓
U-mobile公式サイトをみてみる↓
<無料Wi-Fiスポットが使えるのは>
UQモバイル、U-mobile、NifMo、楽天モバイル、OCNモバイルONE、ワイモバイルでは全国に無料Wi-Fiスポットを用意しています。
UQモバイル公式サイトをみてみる↓
U-mobile公式サイトをみてみる↓
NifMo公式サイトをみてみる↓
ワイモバイル公式サイトをみてみる↓
<データのシェアができるのは>
IIJmio、DMMモバイル、NifMo、biglobe SIMになります。
IIJmio公式サイトをみてみる↓
DMMモバイル公式サイトをみてみる↓
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<プリペイド払いのプランがあるのは>
U-mobile、IIJmio、OCNモバイルONE、biglobe SIM(biglobe NINJA SIM)、楽天モバイルになります。
U-mobile公式サイトをみてみる↓
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月々の料金最安ランキング!
こちらは単純に月額料金のみの比較となりますのでご了承ください。
DMMモバイルでは200kbpsの低速プランが月額440円、高速通信1GB付きのプランが480円となっています。次に安いのはLINEモバイルのLINEフリープラン(1GB)で月額500円です。
DMMモバイルでは200kbpsの低速プランが月額1,140円、高速通信1GB付きのプランが1,260円となっています。次に安いのはこちらもLINEモバイルで、LINEフリープラン(1GB)で月額1,200円です。
DMMモバイル公式サイトをみてみる↓
2017年7月時点での割引・キャンペーン
月額基本料12カ月間300円割引!
キャンペーン期間中は新規契約手数料0円!
DMMモバイル公式サイトをみてみる↓
紹介した人、された人両方にAmazonギフト券2,000円分プレゼント!
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通話SIMを「SIMのみ」で申し込むと、月額基本料が1,000円×6カ月割引!
①LINE STOREコース②LINEマンガコース③キャッシュバックコースの3つから選べる!
対象プラン加入の方に利用開始日の属する月の翌月から2ヶ月間、3GBをプレゼント!
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光回線インターネットサービス「IIJmioひかり」を申し込むと、もれなくAmazonギフト券5,000円分をプレゼント!
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■契約時の手続き・注意点と確認事項
公式サイトの“動作確認済み端末“ページをチェック!
その格安SIMで動作確認が取れているモデルなら確実に利用できますので、安心して契約するためにも目を通しましょう。
標準?micro?nano?SIMのサイズを確認しよう
- iPhone 5以上…【nano SIM】
- iPhone 4/4S…【micro SIM】
- iPhone 3GS…【標準SIM】
電話番号そのまま!MNP(ナンバーポータビリティ)での乗り換え時に必要な手順と流れ
- 現在の契約の更新月・分割の残高の確認
- MNP予約番号を取得
- 本人確認書類やクレジットカード、フリーメールなどのキャリアメール以外のメールアドレスの準備
- iCloudやiTunesでデータのバックアップ(連絡先・電話帳、写真、音楽)
- SIMが届いたら回線の切り替えと初期設定を行う
- バックアップからデータの移行・引き継ぎ
MVNOのサポート体制・対応について確認しよう
Androidスマホも含めた端末保証サービスはよく見かけますが、Apple CareなどiPhoneに特化した端末保証を提供しているMVNOはあるか?いざという時にはどこに連絡したらいいのか?などを事前に確認しておけると安心です。
■SIMを差し替えたら
MNPの場合は回線切り替え
回線の切り替えは、もともと切り替えがされて送られてくるタイプ、またはSIMを受け取った上で電話・マイページから自分で切り替えるタイプと格安SIMによって手順が変わってきますので、事前に確認しておけると安心です。
初期設定やバックアップの復元について
SIMを差し込んでアクティベートが完了したら、バックアップの復元を進めましょう。iPhoneの場合、iCloudやiTunesでバックアップを取る方が多いと思われますので、そこからデータを移行します。
■こんな時、どうする?
圏外表示になった!
エリア外という意味の圏外表示の他に、先述した“セルスタンバイ問題”から圏外表示になってしまう場合があります。その場合はSIM変更手数料がかかってしまいますがSMS機能の追加をおすすめします。
ネットワーク利用制限のあるスマホは使える?
支払いの滞りなどの理由でキャリアがロックをかけた状態のスマートフォンを『ネットワーク利用制限のかかったスマホ』と呼びますが、このようなスマホが格安SIMで使えるかどうかは回線の違いで変わってきます。例えばネットワーク利用制限にかかったauのiPhoneなら、au回線を利用した格安SIMでは使えないことが多く、その他の回線を利用した格安SIMでは使えることが多いようです。しかし中古でiPhoneを購入する場合は、ネットワーク利用制限のかかっていないiPhoneを購入するようにしましょう。
ガラケーやiPadとの2台持ちをしたい
ガラケーとの2台持ちの場合は、時間無制限のかけ放題プランを利用したい方が多いと思われますので、キャリアのガラケーと格安SIMのスマホの2台持ちがお得です。また、iPadの場合はデータ量をシェアできる料金プランを提供している格安SIMがありますので、そのような形態の格安SIMがおすすめです。
■iPhoneの買い替え方法
新品と中古の値段と買い方について
例えば一部のMVNOでも取り扱っているiPhone SE 32GBで比較すると、
-
ワイモバイル:65,340円
UQモバイル:54,540円
Apple Store:48,384円
2017年7月時点での中古目安:22,800円
このような価格設定になっていますが、ワイモバイルとUQモバイルでは指定のプランに加入することで割引を受けられる場合があります。
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iPhoneの機種代金・端末代の支払いは一括?分割?
MVNOやAppleでの購入の場合は分割(24回)が可能ですが、中古の場合はクレジットカードでの分割が可能な場合があります。
購入時に端末下取りはできる?
iPhoneの下取りを行っているMVNOはワイモバイルになります。また、その他のMVNOの格安SIMを利用したい場合は、Appleで新しいiPhoneを購入する際に今利用しているスマホを下取りに出すと端末代金から割引(オンラインストアの場合はギフトカード)になりますので是非利用していきましょう。
ワイモバイル公式サイトをみてみる↓
新しい機種に交換!次のiPhone、どこで買う?
先述のようにAppleの公式サイトやMVNO、ゲオなどの中古品店での購入、そして楽天などネットショップやオークションなど様々な選択肢があります。ヤマダ電機やヨドバシ、ビックカメラなど家電量販店で販売されているiPhoneは携帯ショップと同様SIMフリー端末ではないのでご注意ください。
■格安SIMでiPhoneを運用するメリット・デメリットのまとめ
格安SIMへ乗り換えるときのことだけでなく、その先の運用についても考えていくことでメリットやデメリットがより見えやすくなるのではないかと思います。自分のスマホの使い方にぴったり!それでいて料金も節約できる!そんな“自分にとっての最強な格安SIM”を、ぜひ見つけてくださいね!
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