ドコモは28日、Android端末を今夏にも緊急地震速報を配信する仕組みである「エリアメール」に対応させることを決算会見にて明らかにした。
同社の山田社長は会見にて、「Xperia」などの発売済み端末への対応にも意欲を見せた。また、今夏発表されるモデルにも同機能の搭載を予定しているが、初期搭載ではなくアップデートでの対応になる見込みとしている。
「エリアメール」で利用する”一斉同報”の方式には「CBS」方式と、より伝達速度の早い「ETWS」方式がある。今夏以降から対応を予定しているのは「CBS」方式になり、Google社がAndroid OSを修正する形で対応を進める。「ETWS」方式での対応については、新しい通信規格の「LTE」に対応しているAndroid端末にのみ導入する。LTE対応のAndroid端末は、今秋から今冬にかけて発表される予定となっている。
この他にも、同社は災害対策として以下のような方針を打ち出している。
【新たな災害対策】
・広範囲をカバーできる強力な基地局の構築
・基地局の無停電化およびバッテリー24時間化
・衛星携帯電話の避難所への提供開始
・衛生などを使った被災エリアの早期復旧
・災害用音声ファイル型メッセージサービスの開発
・音声認識による災害伝言板アプリの開発(2011年夏頃提供予定)
・SNS等との連携による迅速かつ多様な情報発信の活用