【Androidニュースのまとめ】 2011年7月9日 − 2011年7月15日

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先週はGoogleから注目すべき新着ニュースが2件あった。1つはAndroid Marketのデザイン刷新、もう1つはAndroid 3.2のSDKリリースだ。
また、次世代省エネ住宅”スマートハウス”にAndroidが絡む話題も2件あった。

これらのニュースを中心に先週のAndroidの話題を振り返っていきたい。




【Google関連ニュース】

(1) Android Marketのクライアントアプリの刷新

 

(左:新デザイン、右:旧デザイン)

Googleは現地時間12日、Android Marketのクライアントアプリを刷新した。新バージョンのクライアントアプリは順次展開予定で、日本のユーザーにも届く予定だ。タイミングが来れば更新されるので楽しみに待とう。ただし、新バージョンを利用できるのはAndroid 2.2以降のOS搭載機種になる。

上の画像から一目でわかるように、デザインの印象が大幅に変わった。よりオシャレと言っていいだろう。また、内部のディレクトリ構造も整理され、新たに「Editors’ Choice」などのコーナーも閲覧可能になっている。ほか、「Movies」と「Books」の項目が加わり、映画のレンタルサービスと電子書籍が利用できるようになったが、この2点のサービスは米国のみ。

・参考動画
※Android端末からご覧の方は以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧ください。
A New Android Market for Phones




(2) Android 3.2 SDKリリース

Googleは15日、タブレット向けOS、Android 3.x系(開発コード「Honeycomb」)の最新バージョン、3.2のSDKをリリースした。今回のバージョンで最も大きな改善は、多様なスクリーンサイズ、解像度設定への対応が可能になったことだ。従来のバージョンでは、Honeycombタブレットのディスプレイは10インチ前後のサイズ、解像度1280×800に画一化されていたが、3.2以降では例えば7インチ、解像度1024×600などのスクリーンでの利用も可能となる。それに伴い、従来よりも改善された画面サポートAPIが導入されている。

(ストレッチ表示とズーム表示の切り替え)

さらに、Honeycombに最適化されていないスマートフォン向けアプリを利用する際のユーザー・エクスペリエンスの改善もある。通常、高解像度のHoneycombに最適化されていないアプリを起動・利用する際には、画面の該当ウィンドウがストレッチされるが、単純なズーム表示での起動が可能となる。また、ユーザーはストレッチ表示とズーム表示の切り替えを行うこともできる。

他にも、SDカードのメディア同期システムや、開発者向けのさまざまな機能提供が盛り込まれている。

Android 3.2の詳細は下記リンク先より確認できる。
Android 3.2 Platform | Android Developers

【スマートハウス】

(1) 三洋ホームズ、スマートハウス「未来家族」の販売を開始。Android搭載ロボットで家電を操作



三洋ホームズは15日より、スマートハウス「未来家族」の販売を開始した。”スマートハウス”は次世代型の省エネ住宅を指す言葉で、家電メーカー各社、自動車メーカー各社などの関連企業が多くこの分野に取り組んでいる。三洋ホームズのスマートハウス「未来家族」では、家庭内のさまざまな家電をAndroid搭載ロボット「MIRAI SANZO(ミライ サンゾー)」で一元管理できる。

サンゾーにはタッチセンサー、タッチパネル付液晶モニターが搭載され、タッチや音声入力などで操作することができる。扱える機器の範囲はエアコン、床暖房、電気錠、インターホンなどで、これらの操作はスマートフォンを利用して外出先から行うことも可能だ。



(2) KDDI、シャープら10社がHEMSアライアンスを立ち上げ

KDDI、シャープ、ダイキン工業、東京電力、東芝、日本電気(NEC)、パナソニック、日立製作所、三菱自動車工業、三菱電機の10社は12日、HEMS(Home Energy Management System)の市場確立と普及を目的として、共同検討体制(HEMSアライアンス)を立ち上げた。同アライアンスは、スマートハウスの実現に向けた技術開発・商品/サービスの検討に取り組む。




(利用イメージ:KDDI報道発表資料より)

スマートハウスへの取り組みは多種多様な企業が行っているが、家電コントロールなどの規格は統一されていない。また、今後複数の規格が市場に混在する可能性が懸念されており、汎用性の欠如の問題がある。そこで10社は事実上の標準規格策定も目的の一つとしてアライアンスを立ち上げた。アライアンスには通信サービス、空調機器、電気機器、電力会社、自動車を扱う企業が集まっており、一つの家庭で利用されるさまざまな機器・サービスの連携が一通り検証できることになる。

このスマートハウスでは、ホームコントローラーで家電を一元管理する。そして、このホームコントローラーのOSにAndroidやWindows Mobileなどが検討されている。当然スマートフォンからのリモート操作も期待され、Androidスマートフォンが家電コントロールの中心的役割を担うようになるかもしれない。

【Pantech、Vega No.5を発表】

韓国Pantech(パンテック)は通信事業者KT向けの新製品「Vega No.5」を発表した。Vega No.5は韓国市場に投入されるスマートフォンなので、国内で入手できるようになるかはわからないが、非常に高いスペックを持つことで注目を集めている。プロセッサはQualcomm Snapdragon MSM8660 デュアルコア1.5GHz駆動で、ディスプレイは5インチ、解像度800×480。高速動作性能を持つ若干小さなタブレット、と言ってもよい仕様の端末で、同社はこの製品コンセプトを”タブレット・フォン”と表現している。

 

OSはAndroid 2.3.3で、内蔵メモリは1GB RAM、ストレージ容量は16GB、対応ネットワークはGSM/WCDMA、HSPA+(下り最大14.4Mbps)サポート、Wi-FiがIEEE802.11b/g/n、Bluetoothが3.0などとなっている。カメラは8メガピクセルで、1080pのフルHD動画を撮影できる。端末のサイズは約145.5×80×10.7mmで、重さは約187.5g。

【ソフトウェア更新情報】

(1) NTTドコモ向け「GALAXY S SC-02B」

NTTドコモは13日よりGALAXY S SC-02Bに対するソフトウェア更新の提供を開始した。今回のアップデートはAndroid 2.3を対象としたもので、いくつかの不具合が解消される。具体的には次のとおり。

・充電中に充電開始音がなり続ける場合がある。
・充電完了後にケーブルを外すと電池残量表示が減少する場合がある。
・特定の操作でアラームが設定した時刻にならない場合がある。
・辞書アプリDioDictが起動しない場合がある。

端末単体でのパケット通信、もしくはパソコンに接続してアップデートを適用することができる。詳細は下記リンク先より確認してほしい。
GALAXY S SC-02Bのソフトウェアアップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ

(2) ソフトバンクモバイル向け「GALAPAGOS 003SH/005SH」

003SHと005SHへのソフトウェア更新では、緊急地震速報がサポートされるようになる。重要な機能なので、ぜひとも適用しておきたい。ソフトウェア更新は手動で行うことも可能だが、通常は自動的にファイルのダウンロードが行われるので、通知メッセージが来たら、その内容に従って手順を進めていけばいい。

(3) INFOBAR A01、AQUOS PHONE IS11SH/IS12SH

INFOBAR A01を含めたシャープ製端末3機種へのソフトウェア更新が提供されている。内容は同じで、バッテリー消費が早くなってしまう場合がある問題への対処だ。本来はスマートフォンを操作していないときには端末はスリープ状態へ移行し、バッテリーの消費が抑えられる。ところが、該当3機種では、場合によってスリープモード中にも関わらずバッテリー消費が抑えられない問題が生じていた。ソフトウェア更新ではこの問題が解消される。

ソフトウェア更新は端末単体でパケット通信を利用して行うことができる。「設定」→「端末情報」→「ケータイアップデート」と進めれば、後は画面の指示に従っていけばいい。

【あとがき】

Android Marketのクライアントアプリのデザイン刷新は非常に大きな動きです。従来のデザインもいいですが、新デザインはよりスタイリッシュになりました。Android Marketはどのユーザーも普段からよく使うはずですから、ユーザー・インターフェイスを含めたデザイン刷新には大きな影響があります。

また、紹介したい面白いアプリが一つ登場しました。エレコムがリリースした「遅刻なう」です。このアプリは目覚まし機能とTwitterを連携させたもので、アラームに気づかずに寝過ごしたときなどに「寝過ごしなう」などというツイートが自動的に投稿されるアプリです。
遅刻なう – Android マーケット

それでは来週もお楽しみに! GAPSISのGaAppsがお伝えしました!






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