【Androidニュースのまとめ】 2011年7月23日 - 2011年7月29日
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通信各社はこの週に2011年度第1四半期(4月~6月)の決算発表を行った。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社ともスマートフォンの販売が好調で、特にNTTドコモは当四半期に販売した全ての端末に占めるスマートフォンの割合が約28%に達している。フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が急速に進んでいることが感じ取れる数字だ。
また、Androidとは関係のない話題ながら、注目すべき動きとして、KDDIがWindows Phone 7.5を搭載したスマートフォン「IS12T」を発表した。
これらのニュースを中心に先週を振り返ろう。
【NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの2011年度第1四半期(4月~6月)決算説明会】
(1) NTTドコモ
NTTドコモの今年度第1四半期の営業収益は前年同期比3.9%減の1兆473億円、営業利益は同11.3%増の2,677億円、税引前利益は同12.3%増の2,703億円、純利益は同11.7%増の1,587億円となった。注力するスマートフォン販売は好調で、当四半期に130万台を販売。この数字は昨年度通期の販売台数の過半数に相当するもので、昨年来から続くスマートフォンの右肩上がりの成長曲線は継続中だ。同社は当初の年度目標を600万台としていたが、100万台の上積みも検討し始めている。なお、フィーチャーフォンも含めた当四半期の端末販売台数は464万台なので、スマートフォンの割合は約28%になる。
また、今後のXi契約者数増加とスマートフォン/タブレットの販売強化に向け、今秋にXi対応タブレットを2機種、今冬にXi対応スマートフォンを4機種投入することも明らかにされた。
(2) KDDI
KDDIの今年度第1四半期の連結業績は営業収益が前年同期比0.1%減の8,650億円、営業利益が同8.4%増の1,401億円、経常利益は同8.1%増の1,324億円、純利益は719億円(前年同期+0.0%)。”Android au”のキャッチコピーでAndroidスマートフォンを推している同社だが、当四半期のスマートフォン販売台数は66万台。年間目標が400万台なので、それに向けたスタートとしてはまずまずの結果となっている。例年、年度末商戦に大量の端末が捌かれることを考えれば、現時点では目標達成の可能性が十分にある。au携帯電話端末全体に占めるスマートフォンの割合は約20%で、徐々にフィーチャーフォンからの移行が進みつつあることがわかる。
(3) ソフトバンク
ソフトバンクの今年度第1四半期の連結業績は、営業収益が前年同期比9.0%増の7,642億3,700万円、営業利益が同12.3%増の1,758億2,500万円、経常利益が同19.2%増の1,512億3,000万円、純利益が同387.6%増の947億9,100万円となった。ソフトバンクは過去最高益を記録したことになり、KDDIの純利益を超えた。スマートフォンの販売は依然としてiPhoneが好調で、特に女性ユーザーの新規獲得に成功した。また、Androidスマートフォンの販売も拡大している模様。ただし、販売台数に関する言及はなかった。
【アプリ情報】
(1) モバイルSuica
おサイフケータイ機能が搭載されたスマートフォン・ユーザーにとって待望のアプリケーションとサービスが23日から提供開始になった。JR東日本はNTTドコモ、au、ソフトバンクから販売されているおサイフケータイ対応Androidスマートフォン向けに、「モバイルSuica」のアプリを提供開始した。手軽な操作で入金(チャージ)でき、ウィジェットによる残高確認なども可能なので、利用したい方はダウンロードしよう。
(2) NTTドコモ、spモードメールアプリをアップデートも不具合発生
NTTドコモは7月28日、29日と立て続けにspモードメールアプリのアップデートを提供した。28日にリリースされたバージョン4700に不具合があり、29日にその不具合への対処が施されたバージョン4800が急遽投入された。
同社は29日から「メッセージR」の配信を開始する予定だったため、その準備として前日にアップデートを用意した。それがバージョン4700。ところが、4700ではspモードメールアプリでメールをフォルダ分けして管理していたユーザーの一部で、それらのメールが全て「メッセージR」フォルダへ強制移動される不具合が生じた。急遽対策を盛り込んだバージョン4800では、この問題が解消され、4600以前のバージョンで作成したフォルダ管理、メールのフォルダ分けを問題なく利用できる。
他にも、下記の改善内容がある。
■メール閲覧時のフリックアニメーションのON/OFFを設定できるように改善
■添付されている画像と本文に挿入されている画像を区別しやすいようにアイコンを変更
■全員返信時にマイアドレスを含めないように改善
■メール着信音に、本体の着信音も設定できるように改善
【ソフトウェア更新情報】
(1) NTTドコモ向け「Xperia arc SO-01C」「Xperia acro SO-02C」
7月27日にNTTドコモはXperia arc、Xperia acroに対するソフトウェア更新の提供を開始した。どちらも内容は不具合修正で、Xperia arcは「連続通話中に特定条件下で音声が途切れる場合がある」、Xperia acroは「ブラウザなどのアプリを起動している際に、端末が再起動する場合がある」というもの。両不具合ともに避けたい内容なので、ユーザーの方は時間のあるときにアップデートを適用しておこう。適用方法は下記リンク先で確認できる。
・Xperia(TM) arc SO-01Cのソフトウェアアップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
・Xperia(TM) acro SO-02Cのソフトウェアアップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
(2) KDDI向け「Xperia acro IS11S」
KDDIは7月25日、Xperia acro に対するソフトウェア更新の提供を開始した。IS11Sに対する更新内容はNTTドコモ版Xperia acroと同様で、「ウェブブラウザなどのアプリを起動しているときに、再起動される場合がある」という不具合への対処となる。再起動の不具合は日常利用において厄介な問題なので、ユーザーの方は時間のあるときにソフトウェア更新を適用しておきたい。適用方法は下記リンク先で確認できる。
・au携帯電話「XPERIA acro IS11S」の「ソフトウェアアップデート」についてのお知らせ | au by KDDI
(3) ソフトバンク向け「DELL Streak 001DL」
ソフトバンクは7月27日、DELL Sterak 001DL向けにソフトウェア更新の提供を開始した。緊急地震速報への対応と、UIのバージョンアップを主な内容とする更新なので、ぜひ適用しておきたい。UIは「DELL Stage 1.6」へのバージョンアップで、画面に表示できるアイテム数が増え、Stageウィジェットのカスタマイズが可能になるなどの改善がある。ソフトウェア更新の詳細は下記リンク先で確認できる。
・DELL Streak SoftBank 001DLをご利用中のお客さまへ | SoftBank
【その他の話題&あとがき】
この週はAndroidの新商品や新サービス、という面であまり大きな話題がありませんでした。一方、他のプラットフォームでは非常に大きな動きがありました。KDDIと日本マイクロソフト、富士通東芝モバイルコミュニケーションズが共同で新商品発表会を開催し、Windows Phone 7.5搭載スマートフォン「IS12T」を発表しました。端末の詳細はGAPSISでも下記リンク先ページで紹介していますので、宜しければチェックしてみてください。
・国内初Windows Phone 7.5搭載端末「IS12T」の詳細をチェック。デモ機の写真・動画も紹介
Android大好きな私ですが、IS12Tも非常に魅力ある端末に仕上がっていました。
それでは来週もお楽しみに! GAPSISのGaAppsがお伝えしました!
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