米Googleは15日(現地時間)、Androidタブレットやスマートフォンの開発を手がける携帯電話メーカーMotorola Mobilityを買収すると発表した。
買収総額は125億ドル(約9,600億円)で、米国やEUなどで規制当局の承認を経て2011年内から2011年初頭にかけて買収を完了させる見込み。
なお、今回の買収について各携帯電話メーカーはGoogleの姿勢を歓迎するコメントを発表している。
Motorola Mobilityは、Motorola社からモバイル部門を分社化したメーカーで、国内ではAndroidタブレット端末「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」がauから発売されている。
端末のソフトウェア(Android OS)を開発するGoogleが、端末のハードウェアを開発するをメーカーを買収したことになるが、同社では運営は切り離して行うとしている。
モバイル業界では各メーカーの特許をめぐった訴訟が相次いでおり、Googleのラリー・ペイジCEOは「今回の買収によってマイクロソフトやアップルなどからAndroidをより強く守れるだろう。」とコメントしている。
また、今回の買収についてサムスンやソニー・エリクソン、HTC、LGなどの各メーカーは、「Androidとそのパートナーを守るGoogleの姿勢を歓迎する。」という旨のコメントを発表している。
【関連情報】
・Google to Acquire Motorola Mobility – Google Investor Relations(英文)
・Official Google Blog: Supercharging Android: Google to Acquire Motorola Mobility(英文)
・Quotes from Android partners – Facts about Google’s acquisition of Motorola(英文)