【Androidニュースのまとめ】 2011年9月17日 − 2011年9月23日
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ドコモが公衆無線LANサービスとmopera Uの一定期間無料キャンペーンを10月より実施すると発表した。
mopera Uの方は期間が最大4か月間と短いものの、公衆無線LANは2013年3月末までと長期間に渡るキャンペーンのため、標準的にWi-Fiを搭載するスマートフォンのユーザーとしては嬉しい。
また、この週は新製品に関する大きな話題こそ無かったものの、既存端末へのソフトウェア更新は多くリリースされた。なかには不具合により配信が一時中止となったものもあるので注意したい。
【業界ニュース、アプリ関連の話題】
(1) 富士通がスマートフォン、タブレット向けブランド「ARROWS」を発表
富士通が10月以降に発売するスマートフォン、タブレット新製品から「ARROWS」ブランドを使用すると発表した。記念すべき第一弾製品はNTTドコモ向け「ARROWS Tab LTE F-01D」。スマートフォン市場では、米Appleが「iPhone」という単一製品名、ソニー・エリクソンが「Xperia」ブランド、サムスン電子が「GALAXY」ブランドで成功を収めており、NECカシオも「MEDIAS」ブランドを展開している。富士通もライバル各社に続き、製品のブランド展開を図る。
ARROWSというブランドは、富士通がスマートフォン/タブレット市場をリードし続けるスピード感、先進性などを持ち、将来の製品のあるべき姿を示す指標となれるように、との意味合いからつけられている。
富士通はARROWSブランドのイメージキャラクターにEXILEを起用し、テレビCMを月末より放映開始する。また、ドコモ向け製品には俳優の高良健吾さんを起用してCM展開する。
(2) Gmailのモバイル向けウェブアプリが機能改善
GoogleはGmailのモバイル向けウェブアプリの機能改善を行った。マルチアカウントに対応し、モバイル用の署名設定や不在時の自動返信設定などが可能になった。モバイル向けウェブアプリは、スマートフォンのウェブブラウザからこちらにアクセスして利用するGmailクライアントで、Android端末にプリインストールされているGmailアプリとは違うもの。
マルチアカウントへの対応では、ページ下部に表示される自身のアカウント名をタップすることで、標準アカウントを使用しつつ、他のアカウントへの切り替えが可能になった。また、通常の署名とは別にモバイル向けウェブアプリからの送信時に挿入できる専用の署名を設定できるようになった。例えば「スマートフォンから送信」などといった署名を専用に設定できる。ほか、指定期間中に受信したメールに対して不在メールを自動返信させる設定も可能になった。
とても便利になってきたので、普段ウェブアプリを利用していない方もチェックしてみてほしい。
【キャンペーン関連の話題】
(1) NTTドコモが公衆無線LANの無料キャンペーンを発表
ドコモは10月1日から2013年3月31日の期間、公衆無線LANコースの無料キャンペーンを実施する。対象ISPを利用し、対象パケット定額サービスを利用しているユーザーは最大18か月間無料で公衆無線LANコースを利用できる。具体的にはISPは「spモード」「mopera U」(ビジネス mopera含む)「ブラックベリーサービス」のいずれか、パケット定額サービスは「パケ・ホーダイ フラット」「パケ・ホーダイ ダブル2」もしくはXiの4プラン、定額データプランなどになる。
公衆無線LANコースでは、空港や駅、カフェなどの「Mzone」エリアにて最大54Mbpsの高速データ通信を利用することができる。また、ドコモは公衆無線LANのアクセスポイント数を来年上期中に現在の約4倍の3万か所に、将来的には10万か所まで拡大する予定と明かした。
(2) NTTドコモ、mopera Uを最大4か月間無料で利用できるキャンペーンを発表
ドコモはスマートフォンやデータ通信端末などでインターネットを利用するために必要なISPサービスの一つである「mopera U」の無料キャンペーンを実施する。10月1日から2012年9月30日までの間、申し込み月を含めて最大4か月間月額利用料が無料となる。
キャンペーンの利用条件は、mopera Uを新規契約、もしくはFOMAからXiへの契約変更時にmopera Uの契約があることで、申し込み後にキャンペーンが自動適用される。キャンペーン対象サービスは「mopera U Uスタンダードプラン」、「ビジネスmopera インターネット」(URL制限タイプ/VPN限定タイプ)。
【ソフトウェア更新関連】
(1) au向けHTC EVO WiMAX ISW11HT
22日よりKDDIはISW11HTへの大型ソフトウェア更新の配信を開始した。今回のアップデートは非常に大きなもので、OSがAndroid 2.2から2.3へバージョンアップされることに加え、KDDI Eメール(@ezweb.ne.jp)やau one Marketへの対応など、利便性と端末の魅力を高めてくれる内容だ。ほかにも、auかんたん決済、緊急地震速報への対応がある。
ソフトウェア更新は3G、Wi-FiもしくはWiMAX回線下で端末単体で行うことができる。ただし、6月7日より配信されているソフトウェア更新を事前に適用している必要があるので注意してほしい。
・htc EVO WiMAX ISW11HT アップデート情報 | スマートフォンなどアップデート | au by KDDI
(2) au向けXperia acro IS11S
KDDIは22日よりIS11Sへの大型ソフトウェア更新の配信を開始した。Eメール(@ezweb.ne.jp)、au one Market、auかんたん決済、LISMO!への対応のほか、緊急地震速報とau Wi-Fi SPOTも利用可能となる盛りだくさんの内容。多くのユーザーにとって待望のアップデートになるため、ぜひ導入したい。ソフトウェア更新は3GもしくはWi-Fi下で端末単体で行うことができる。
・au携帯電話「XPERIA acro IS11S」の「ソフトウェアアップデート」についてのお知らせ | au by KDDI
(3) NTTドコモ向けAQUOS PHONE f SH-13C
ドコモは22日よりSH-13Cへのソフトウェア更新の提供を開始した。今回のソフトウェア更新は主に不具合対策。ブラウザや充電関連の不具合も含まれているので、ぜひ導入しておきたい。具体的には次の通りだ。
・ソフトウェア更新で自動更新を設定しているにも関わらず、まれに正常に自動更新が実施されない場合がある。
・ブラウザで新しいページを表示する際に、まれに既に開かれているウィンドウが正常に動作しない場合がある。
・ワイヤレスチャージャーに携帯電話(本体)を置いても、ワイヤレスチャージャーのLEDは点灯するが、携帯電話(本体)のLEDは点灯せず、充電中にならない場合がある。
多くのユーザーは自動更新機能によってすでにソフトウェア更新を導入しているものと思うが、そうでない方はメニューから「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」と進み、手動で行ってほしい。
・AQUOS PHONE f SH-13Cのソフトウェアアップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
(4) NTTドコモ向けF-12C
ドコモは22日よりF-12Cへのソフトウェア更新の提供を開始した。しかし、同日夕方、不具合が発覚したことから一時中止となっている。再開時期は未定だが、本記事が公開されている頃には再開されているかもしれない。ユーザーの方はドコモのホームページをチェックするなどして各自確認してほしい。
もともとの今回のソフトウェア更新では、電源オン時に端末がフリーズして再起動する場合がある、とか、画面表示をオフにした後、ホームボタンを押しても画面が点灯しない場合がある、ブラウザで新しいページを表示する際にまれにすでに開いたウィンドウが正常動作しない、という不具合が改善されるものだった。
(5) NTTドコモ向けMEDIAS N-04C
ドコモは22日よりN-04Cへのソフトウェア更新の提供を開始するも、同日中に不具合が発覚し、一時中止した。FeliCaにアクセスできなくなる不具合と見られており、対策が取れた後に再び最新のソフトウェア更新がリリースされる見込み。本記事が公開されている頃にはリリースされているかもしれないが、ユーザーの方はドコモのホームページをチェックしてほしい。
なお、N-04Cへの今回のソフトウェア更新は大型の部類に入る。OSがAndroid 2.2から2.3へバージョンアップされ、いくつかの機能が改善され、また、新しいプリインストールアプリがいくつか追加され、また、独自の新機能も複数投入される。新機能には次の内容がある。
・ATOKアプリにT9文字入力方式を追加
・Wi-Fiテザリング機能の対応
・MEDIASシリーズ独自アプリケーションの追加
・Gガイドアプリの追加
・moperaメールのpush受信に対応
【あとがき】
この週は17日~19日、23日~25日の3連休に挟まれていたこともあり、新製品などの大きなニュースには乏しかったですね。しかし、ドコモの公衆無線LANサービスの無料キャンペーンは比較的大きな動きと言えます。期間の限られたキャンペーンの形を取っていますが、ほぼ無料化された、といっても過言ではないと思います。spモードユーザーやモバイルWi-Fiルーターのユーザーにはすでに1年間無料キャンペーンを利用中の方も多いと思いますが、今度のキャンペーンはより長い期間です。キャンペーン終了後には期間縛りのない無料化に進む可能性も十分に考えられます。
公衆無線LANを利用したことのある方はご存じだと思いますが、よほど利用者が多い場所でもない限りは3Gよりも本当に快適です。この機会に利用してみてほしいところです。
なお、次回の記事ではKDDIとソフトバンクの新商品を中心にお伝えすることになると思います。お楽しみに! GAPSISのGaAppsがお伝えしました!
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