【おくやみ】「手に取れる未来を作り出した男」スティーブ・ジョブズ氏逝去

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米国時間10月5日、アップル社の共同創立者にして前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏がお亡くなりになりました。享年56歳。世界中で彼の、あまりにも早すぎる死を惜しむ声が上がっています。

長らくすい臓がんなどの病気に苦しめられ、先日のCEO辞任に付いても、その健康状態の悪化を懸念する声も多かったわけですが、しかし、誰もがこの訃報が、こんな早い時期に訪れるとは思ってもいなかったと思います。




ジョブズ氏の功績
その功績に付いて詳しく語るのはより専門的なメディアに譲りますが、今のアップルの世界的成功の多くは彼の指導力によるところが大きいといっても過言ではないでしょう。またそれ以上に、非常にハングリーな精神性もその世界的成功の一因と言えるのではないでしょうか。何せ彼は一度アップル社を追われた身なのですから。

面白いのは、彼をアップル社から追い出した当時のアップル社の社長ジョン・スカリー氏は、ジョブズ氏自身がペプシから引き抜いた人間だったということです。しかも、そのスカリー氏はアップルが初めて世界に送り出したPDA(AndroidやiPhoneなどのスマートフォンの前身とでもいうべき存在の個人用電子情報端末)を売り出したのですから皮肉なものです。ジョブズ氏はアップル退社後、NEXT社やPIXAR社など複数の会社を立ち上げます。NEXT社は後にアップルに買収され、再びジョブズ氏はアップル社に復帰。業績が低迷していたアップル社を立て直し、現在の繁栄を築いてきました。

コンピューター業界におけるジョブズ氏
彼の人生は、まさしく波乱万丈であり、カリスマの呼び名に相応しく知的でエキセントリックな人間でありました。常に彼が手がけたプロダクトのほとんどは、作り手側の視点(エゴ)ではなくユーザー側の視点(ニーズ)であったことは間違いありません。そして、そのジョブズ氏の思惑は、紆余曲折はあったにせよ、アップルそのものにとどまらず世界的に影響を与えています。

そして遠因的に言っても、Android OSもその影響を受けた「ジョブズの子孫」と言えるのではないでしょうか。「全て」が始まった米カリフォルニア州パロアルトから、その進化の過程で道こそ分かれたものの、ユーザーのニーズを捉え拡大させるために作り出されたプロダクトなのですから当然の話かもしれません。

ジョブズ氏が作り上げた未来
今後のアップルの動向は気がかりですが…どういう形にせよ彼が作り出した世界が終わることはないと思われます。昔、夢物語だった科学技術の多くが、今や我々の手の中に収まっているのですから。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。






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