携帯電話の普及により、最近では立場がないように思われがちなトランシーバー。
しかし実は「電話と違い一斉連絡可能」という利点があり、多人数への即時性のある連絡手段として、複数台の車を使った大勢でのドライブや、野外の大型イベントなどではまだまだ現役で活躍中です。
『Loudtalks (beta)』は「ボタンを押している間は送話状態、離している間は待受状態」というトランシーバー風の使い方ができ、しかも最大100人との交互通話が可能な「Push To Talk」アプリです。
また通信環境さえあれば端末間の距離に関係なく通話できるという点で、本家トランシーバーよりも便利に活用できます。
まずは無料のアカウント登録を済ませ、ログインします。
なお本アプリは英語表記ですが、使用するに当たって特に英語力は必要ありません。
最初は「echo」という相手のみが登録されています。
これはこちら側の音声を録音して、そのままオウム返ししてくるテスト用のアカウントです。
交互通話は慣れが必要なので、まずはこの「echo」相手に操作の練習をしてみましょう。
相手に話しかけるときは、アカウント名をタップして画面の「Hold and Speak」ボタンを長押しします。
ピピっとなったら、ボタンを押したまま話し始めましょう。
話し終わったら、ボタンを離すことで今度は待ち受け状態になります。
「echo」が相手なら、先ほどの自分の声が聞こえるはずです。
なお「Hold and Speak」のボタンを端末本体のキーに割り当てることも可能で、より操作しやすくなります。
端末menuキーから「Options→Under the hood」を選択、そして「Push to talk key」の項目から「Map」ボタンをタップすると変更が可能です。タップした後に、割り当てたいボタンを押してください。「Clear」を押すと設定情報が解除されます。
機種にもよりますが、他のアプリが立ち上がらない「menuーキー」などへの割り当てがオススメです。
友人と1対1の通話をする際は、「Add contact」でメールアドレス、もしくはアカウント名から友人を追加します。
各アカウント左のアイコンは「忙しくて応答できない」「退席中」といった現在の状態を示しています。
自分の状態を知らせたい場合は、端末menuキーの「Status」から変更しましょう。
複数人と同時に会話したい場合は「チャンネル」を開設し、友人をそこに招待します。
イメージとしては「チャットルーム」に近く、「Hold and Speak」でそのチャンネルの参加者全員に一斉発信できます。
なお1チャンネルにつき、最大100人が参加可能です。
また仲間内で使う以外に、既存のオープンなチャンネルに参加することも可能です。
例えば「English practice」のチャンネルに参加して、勇気を出して「Hallo!」と発信すれば、海外の方と会話しながら楽しく英語の学習ができるかもしれません。
肝心の通話品質は思いのほか良好で、トランシーバーと同じく若干の通信ラグがありますが、十分実用レベル。ただし重要な場面で利用する際は事前にテストをしておきましょう。
ネットワークを使った無料通話アプリは他に『Skype』や『Viber』などがありますが、大人数との一斉会話や発着信の手軽さは、本アプリに分があるように思います。
また本アプリはAndroid版のほかWindowsPCを始めとした、様々なプラットフォーム上で提供されており、幅広いユーザーとの無料通話が可能です。仲間内の手軽なコミュニケーションツールとして、是非活用したいアプリです!