江戸東京博物館に行ったことはありますか?
あそこの床には100年前と現代の東京を重ねた地図が描かれています。
当時住んでいたマンションが、100年前は海だったことに衝撃を受けた思い出があります。
『東京古い地図』は、そんな体験をスマホでできる地図アプリです。表示されるのは1880年代の地図。
位置情報を使えば、今いる場所が明治時代どんなところだったのかも分かります。
タイトルでは「東京」となっていますが、地図によっては関東全域もカバーしています。
ぜひタイムスリップ気分を楽しんでみてください!
アプリを開くと、そこは古地図の世界です。
とりあえず、当時の中心地(と思われる)日本橋のたもとに立って、現在地に地図をあわせます。現在地の検索は、menuの「現在地」から実行できます。
今、画面に表示されている地図は代々木。代々木「村」だったんですね。
日本橋が表示されました!代々木と違って整備された町並みです。本アプリでは、地図の画面右上の地図名をタップして切り替えることができます。
この地図は「東京図測量原図」、切替ボタンでは「東京5000」と表示されています。明治16年(1883年)に作成された地図だそうです。
縮尺は5000分の1なので、建物の配置など細かい部分もよく見えます。こちらの地図がカバーするのは東京の中心部のみ。代々木村は対象外でした。
「迅速即図」をタップして、地図を切替ました。この地図は「関東平野迅速測図」。明治13年(1880年)から明治19年(1886年)にかけて作成されたものです。
縮尺は2万分の1なので、さきほどの「東京図測量原図」に比べると画像が粗いです。
こちらの地図は、関東平野をほぼカバーする大規模な地図になります。
範囲を拡大すると、ちゃんと形が分かります。明治時代の測量技術に感動しました。
「地図」をタップすれば現代の東京。Googleマップが表示されます。
日本橋川を、完全に首都高が覆ったことが分かります。
道路の位置や地名はほとんど変わっていません。当時から完成した街だったんでしょうね。
左上の人間マークをドラッグすれば、ストリートビューを見ることができます。
当然現代の風景ですが、古い地図との比較で新しい発見があると思います。
私は浅はかなので、一瞬「明治時代の風景!?」と期待してしまいました…
これらの地図は「歴史的農業環境WMS配信サービス」で提供されています。
読み込みは遅いですが、紙の地図を拡大できる解像度でスキャンして…と考えると当然かもしれません。
当時の町並みはもちろん、古地図の雰囲気もまるごと味わえるアプリです。歴史好きな人、お試しください!