5月29日にソフトバンクとウィルコムが合同で新商品発表会を開催し、12機種を発表した。また、ソニーはグローバルに販売する「Xperia go」と「Xperia acro S」を、イー・アクセスはファーウェイ製の新スマートフォン「GS03」を発表した。業界ニュースでは“プラチナバンド”と呼ばれる700MHzの周波数帯の割当申請にNTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー、イー・アクセスらが参加したことも大きな話題の一つだ。
(1) 今夏向け新商品
ソフトバンクとウィルコムは今夏商戦向けの新商品を12機種発表した。シャープ製「PANTONE 5 107SH」、「AQUOS PHONE Xx」、「AQUOS PHONE 102SHⅡ」、「THE PREMIUM9 WATERPROOF 109SH」、「かんたん携帯 108SH」、「PANTONER WX01SH」、富士通製「ARROWS A(エース)101F」、パナソニック製「COLOR LIFE3 103P」、京セラ製「DIGNO DUAL WX04K」、「Casablanca WX05K」ら計10機種のスマートフォン/フィーチャーフォンとモバイルWi-Fiルーター2機種、ファーウェイ製「ULTRA WiFi 4G 102HW」とZTE製「ULTRA WiFi 4G 102Z」だ。
携帯電話の内訳はスマートフォンが5機種、フィーチャーフォンが5機種となっており、ウィルコムの回線を利用する端末は3機種含まれている。3機種のうち、DIGNO DUALについては、ソフトバンクの3G回線とウィルコムのPHS回線に両対応する。
今回のラインナップの中で発表会において最も時間を掛けてPRされたモデルはPANTONE 5だ。PANTONE 5は世界初となる放射線測定機能を搭載したスマートフォンでもある。
左から順にローマンブラック、ローマンホワイト、ローマンピンク、ローマンビビッドピンク、ローマンパープル、ローマンブルー、ローマンイエロー、ローマンオレンジ。
放射線を測定するためのボタンを搭載し、いつでも手軽に放射線を測定することができる。測定範囲は0.05μSv/h~9.99μSv/hと、下の値は0.05からとなっているが、空気中のガンマ線を手軽に調べられる。しかも、放射線測定機能を搭載する端末とはいえ、それによって特別ボディサイズが大きくなったり、重くなっているわけでもないため、日常携帯する上でも問題ない。
また、900MHz帯のプラチナバンドへの対応、防水・防塵性能、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信への対応や、多彩なカラーラインナップも魅力だ。
(2) 「ムービーLIFE」を拡充へ
ソフトバンクはすでに提供中の動画配信サービス「ムービーLIFE」を拡充する。ヤフーとヤフーの子会社のGyaOが運営する動画配信サービス「GyaO!」との連携により、GyaO!で配信中の動画がムービーLIFEでも視聴可能になる。これにより、今夏、ムービーLIFEで視聴可能な動画本数は約54,000本に達する見込み。
映画、海外ドラマ、アニメ、音楽、お笑い、スポーツ、バラエティなどのジャンルが揃い、スマートフォン、iPhone/iPadで楽しむことができる。価格は月額490円。
(3) スポーツに特化した動画配信サービス「スポーツLIFE」を提供へ
スポーツに特化したスマートフォン向け動画配信サービスが発表された。ソフトバンクは「スポーツLIFE」と名付けたサービスを今夏提供する。このサービスではプロ野球、Jリーグ、海外サッカー、格闘技の4つのコースが提供され、それぞれ月額350円で楽しめる。各コースでは試合結果、ダイジェスト映像などを閲覧することができる。
(4) ポイントプログラムをリニューアルへ
ソフトバンクは「ソフトバンクポイントプログラム」を8月1日より順次リニューアルし、ポイントの利用範囲が拡大する。今後は、グループ会社であるソフトバンクギフトが提供する「カタログギフト」の中からポイントに応じてギフトへの交換が可能となり、また、「SoftBank SELECTION」のアクセサリー購入時においてもポイントの利用が可能となる。また、ポイントの利用が1ポイント単位となり、付与条件が1,000円ごとに10ポイントとなる。
(1) Xperia goとXperia acro S
ソニーは5月30日に新商品「Xperia go」と「Xperia acro S」を英国で発表した。両機種とも7月以降にグローバル展開される予定で、米国ではXperia goは「Xperia advance」の名称で販売される。
Xperia goは、防水・防塵性能を備えたタフなスマートフォンで、ボディサイズは約111×60.3×9.8mm、重さは約110g。OSはAndroid 2.3、ディスプレイは約3.5インチ(480×320)で、メモリは512MB RAM、ストレージ容量は8GBなどの仕様となっている。ディスプレイ表面は擦り傷などに強い特殊なガラスで覆っている。OSについては将来的にAndroid 4.0へのアップデートが提供される予定。
Xperia acro Sは、日本市場向けモデルである「Xperia acro HD」をベースにしたグローバル端末。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信機能が省かれたXperia acro HDといったモデルになる。OSはAndroid 4.0、ディスプレイは約4.3インチのHD Reality Display、カメラは裏面照射型のCMOSセンサーを採用した有効画素数約1,200万画素カメラ、プロセッサは1.5GHzデュアルコアなどだ。おサイフケータイには非対応だが、NFCはサポートする。
・Xperia™ go – Made to Resist | YouTube
・Xperia™ acro S — Close Up | YouTube
(1) ファーウェイ製「GS03」
イー・アクセスはイー・モバイル向け新スマートフォン「GS03」(ファーウェイ製)を6月14日に発売する。端末の支払い額は契約種別により異なり、「ベーシック」の場合で58,800円、「シンプルにねん」で48,840円、「シンプルにねん+アシスト2000」で100円。
GS03は同じくファーウェイ製の「GS02」と同様にシンプルなデザインとオーソドックスな仕様を魅力とするスマートフォンだ。OSはAndroid 4.0で、ディスプレイは約4.3インチのスーパー有機EL、プロセッサは1.5GHzデュアルコア、ボディサイズは約65×129×7.9mm(最厚部10.3mm)で、重さは約110g。
イー・モバイルのスマートフォンでお馴染みの「Pocket WiFiウィジェット」もプリインストールされる。ワンタッチでWi-Fiテザリングを利用することが可能だ。なお、GS03はLTEには非対応。
(1) “プラチナバンド”700MHz帯への割当申請にNTTドコモ、KDDI、イー・アクセスが参加
先日ソフトバンクモバイルへの割当が決まった900MHz帯の周波数に続き、同じく“プラチナバンド”と呼ばれる700MHz帯の割当に向けた動きも進んでいる。総務省は5月28日、700MHz帯への割当申請にNTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー、イー・アクセスが参加したと発表した。割当数は3のため、3社(KDDI/沖縄セルラーは1つの申込みとして扱う)の計画に特に問題がなければ、3社とも割り当てられる見込み。
用意されている枠は773MHzから803MHzの間で10MHz幅2つの各3枠となっている。
KDDI、ドコモに続きソフトバンクも今夏モデルを発表しましたが、最大の注目はPANTONE 5でしょう。発表会場でも最も大きな注目を集めていました。放射線測定の方法もカンタンで、端末のボタンを押すと測定アプリが起動するので、あとは測定ボタンをタップするだけです。測定には2分程度の時間が掛かるため、一日の間にしょっちゅう行うのは手間だと思いますが、気になる箇所をたまに測定する分には問題ないでしょう。測定範囲の下限値が0.05μSv/hなので、0.01~0.05などの低い数値を測ることは不可能ですが、基本的には大きい箇所を調べられれば事足りますので、スマートフォンで手軽にチェックできるのは嬉しいところです。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!